【感想・ネタバレ】誰にも書ける一冊の本のレビュー

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Posted by ブクログ

自分、こういう、父から子へっていう話に弱いんだなってことに気付かされた。

原稿の中の父と原稿を読む子の人生が重なり合うような重なり合わないような、付かず離れずな空気感からこの親子のいままでの関わり方を感じた。

家族のことはよく知っているようで、本当は何も知らないのかもしれないと思った。

短いながらも、心に染み込んでくるような味わいのある作品でした。

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2015年09月05日

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「人が生きるというのは、自分が主人公の物語を書き続けることだ」
「だから、人生を終える時には、一冊の本が出来上がっている」

自分にも書けるだろうか。
親の人生を読んでみたら面白いだろうか。
そもそも昔の親の人生とか知らないなぁ。。

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2014年10月18日

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父親の死を目の前にして、若き日の父が書いた原稿を目にする場ができた主人公。最初は自己顕示欲の多い私小説だ、とタカをくくっていた部分が大きかったが、よくよく読み進めて行くと自分の知らなかった若き日の父の話が織り込まれていることに気づく。

マスコミ業界の仕事に触れながら作家を続けているという経歴の作者らしい着眼点が随所に盛り込まれているなあと感じる文章だった。あとタイトルの付け方とか、センス。

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2019年04月07日

Posted by ブクログ

終わり方がいい。読み終わって本を閉じて、目を瞑り、しみじみと想いを馳せる本だった。
私も父親とはあまり話さなかった。なぜか小さい頃からむしろ避けていた。私が30過ぎの年に父が亡くなり遺品の整理をしていると、小説の原稿は出てこなかったものの父が10代の終わりから20代にかけての日記が出てきた。あの父にこんな時代があったのかと涙にくれた。平穏に見えて波乱万丈な人生。本当はひとりひとり全員が送っているのだろう。いま自分も終盤に差し掛かり、つまらない生き方をして来たと思っているが…

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2016年04月19日

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何だかんだで、父ちゃんいい人生だったんじゃないかな。
と言ったら怒られるんだろうか。

書いてもうっすい、しかも読む人がいない私の人生よりはなあ。

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2015年03月22日

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疎遠の父が遺した原稿用紙の束。生き方を迷う主人公に、親として父として人生の先輩としてのメッセージがそこにはあった。
「死様」をテーマにして競作された作品の一冊。「人生は、何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ。」という言葉が胸にズシンと響いた。日々流されて生きるのではなく、何かを築く一生でありたい。

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2014年12月29日

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自分が主人公の物語、
一日一日を紡ぎ綴っているのが私たちの日常であることを、
今更ながら強く思う。

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2014年06月21日

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人生について考えさせられる。

おやじは何をどう思い考え生きていたのか、人生に満足してたのか、、どう思いとか、どう生きたかったのか もっと飲んで話したかったなぁ とか

父親、娘、自分、いたましい。

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2013年12月14日

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ネタバレ

 小説家デビューしたものの売れず、三冊目をなかなか書けないでいる広告制作会社の社長「私」が、危篤の父が書き残した自伝の原稿を読む……というお話。お父さんの人生は、熊に襲われたり、早稲田文学にかぶれてみたり、戦時中は敵の戦闘機を撃墜したり……という激動の人生だったことをはじめて知る。まさに人に歴史あり、という感じ。
 すごく良い作品だったとは思うのだけど、なにせ渋い。わたしには渋すぎた。。。主人公からして50代だしな。。。
 もうちょっと、笑って泣けてドンデン返しありのポップな話かと思っていた。もうちょっと齢を取ってから読むとまた違ったかな、と思う。

 いい感じにちょいヘタな文章を書いて素人の自伝を再現するプロ作家荻原浩の手腕にびっくりです。
 あと北海道の熊をなめちゃいけないってことがよくわかりました。

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2013年11月10日

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 人生の生き方を考えさせられる中編小説。
 疎遠だった父の死に際して、母から手渡された原稿用紙の束。そこには父のものと思われる物語が綴られている。しかし、そこに書かれていることは知っているようで知らないことが多く、本当に父のことなのか?と疑ってしまうことも。しかし、それを読み進めるうちに父の存在が身近に感じられていく。
 人の縁とは不思議なもので、どこで誰と出会い、別れ、そして再び出会うのか。それが人生にどのような影響をもたらすのか、誰にもわからない。しかし、自分の人生にかかわったことだけは事実。そのような人たちに感謝しつつ生きていこうと思える作品。

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2022年09月25日

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自分の親が生きてきた軌跡。息子である自分がこの目で確かめることは叶わないから、フィクションだって織り交ぜられているのかもしれない、なんて考えてしまうのは当然のことだろうなと思う。ただし、そんなちょっと斜に構えた自分(と読者)を裏切るラスト5ページに、ギュっと心を掴まれました。

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2018年05月07日

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「飛鳥へ、そして まだ見ぬ子へ」な感じ。父が 子供に遺したメッセージという設定だけで 泣けてくる。親の人生を追体験して 子供は何を学ぶべきか、また 自分の人生から 子供に何を伝えるのか 考えさせられた。

主人公の息子は 作家として成功する前の著者自身なのでは ないか。伝えたいメッセージは 「人生は短い、結果を考えず、やりたいことを やれ」だと思う

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2017年12月19日

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人生を終わろうとしている父親が遺した分厚い原稿用紙。
書かれていたのは父の人生のようでもあり、創作のようでもある小説だった。
「私」はそこで見知らぬ父親と出会うことになる。
考えてみれば、自分の両親の生まれた頃の話やこれまでの人生の話などほとんど聞いたことがない。
聞く必要もなかったし、聞くようなタイミングもなかったとしか言いようがない。
だが、父親にも母親にもそれぞれ様々な経験をしながら現在を生きている。
まだまだ遠い先だろうが、年老いた両親とお茶でも飲みながらゆっくりとそんな話ができたらいいな・・・と思う。

物語は現在の「私」の感情や取りまく状況を描く部分と、父親が書いた小説部分とで構成されている。
淡々と進む物語は、そのまま淡い印象の物語だった。
作り込まれた荻原さんの物語が好きなので、少し肩透かしをくったような・・・そんな思いがしてしまった。

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2017年04月05日

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会津若松→毛額志けぬし いたましい 便利さと豊かさは同義ではない アイヌ シャモ(和人)日高は景勝地けいしょうち 突撃隊や特攻隊員は「お母さん」と叫んで死んでいくという 親とは常に子へ、見返りのない片思いをするものだ。 恨み骨髄の上官への闇討ちが横行した 連絡船の切符係 元予科練の気骨の小兵こひょう、小関さん 秋田の地酒 癌の転移(大腸・末期) 血気盛んな白虎隊生き残り組 北海道の老人達は、酒に酔うとよく熊の話をする。ニシンの話も、北海道の年寄り達の定番だ。 「テーマ共作 小説 死様」最期のあり方を考えると、おのずと今の生き方もみえてくる。述懐じゅっかい ひとひらの雪 人生は、何を成したかではない、何を成そうとしたかだ ビックフィッシュ 荻原浩おぎわらひろし

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2015年04月23日

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面白かった。他の競作5作のラインナップが気になる。
でも個人的には、とーちゃんの小説がフィクションだったのかノンフィクションだったのかは曖昧なままで良かったんじゃないかなー。あと、許嫁のエピも多少消化不良感。枚数足んなかったんじゃないか…
あと、文庫版の本文の紙が厚すぎて読みにくいです。指いってーわ

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2014年12月29日

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ネタバレ

近くにいるのに、実はそんなに知らない。
昭和のお父さんって、そんな存在。

孝行したいときには親はいず。
惜しむらくはちょっと短いか…

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2013年12月05日

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父親の人生を読む話。

人の一生とは他人が語るものではない。
のかどうかはもっと歳を取ったらわかるのかな。

人生まだまだ迷い中。
なかなかうまくいかないけど
自己満足でも語れるだけの人生になるようにしなくては。

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2013年10月01日

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残された原稿が、亡き父の人生に寄り添うよすがとなり、父の子としての自分を見つめるきっかけになった。
人生がひとつのストーリー(物語)だとすると、生き方を考えることは自分を演出することに他ならない。誰に伝えるでもない、自分ですら看過してしまうような日々の情感。どこで始まるかわからないのが僕らのドラマであるので、ちょっとしたことに気を配る気持ちをたいせつにしたいと思う。

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2013年10月01日

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ネタバレ

「父はいったいどんな人生を歩んできたのだろう。家族として知っているのは一面であり、本当の人生はどうだったんだろう。」と考えさせられる。又自分も自分の人生を子供に伝えているのは一部であり、伝えたいけど伝えきれていない部分もある。父の人生を振り返るパターンとしては浅田次郎の「メトロに乗って」に近いか。

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2013年09月29日

Posted by ブクログ

父や母にも私の知らない生きてきた道があって、その時どんなことを考えてきたのだろうかと思うけど、自分が親になってみると、子ども達に語ろうとは思わないかな。

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2013年09月18日

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