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Posted by ブクログ
西山事件を、西山氏の妻と、情報公開訴訟の弁護士の視点から描いた力作。2人の女性の思いの強さとともに、筆者の執念も感じられる。ドラマ「運命の人」や、その原作小説に興味がある人は、ぜひ本書も手にとってほしい。西山事件とはなんだったのか、その本質を考えさせられる。
Posted by ブクログ
国が国民に対して「嘘」をつく。
沖縄密約に関して、密約はないと言っていた国は、
結果的には大嘘をついていた。
不都合なものを隠す体質というのは、
今回の原発騒動でも明らかだった。
国は国民を守るためにある。
この一冊は、その本質に迫っていた気がする。
非常に興味深く読めた。
Posted by ブクログ
特に何かしらの拘りがあるわけではないのだが、なぜか、「沖縄密約事件」関連の本読んでいる。 山崎豊子「運命の人」、澤地久枝「密約」。 ただし、本作は上記二作とはやや趣が異なり、事件の中心人物の一人、西山記者の細君にスポットを当てて描かれている。また、第2部は、国による情報公開という切り口から、事件に取り組む弁護士の動きを描いている。 何というか、どうにも後味の悪い事件なのだが、国による外交情報の秘匿ということだけではなく、マスコミ報道のあり方(西山記者の「取材」の方法論ということと、西山記者のスクープ記事の情報源が明かされた後のマスコミの論調という意味とで)という観点からも、興味深い作品。