【感想・ネタバレ】学校の階段の踊り場1のレビュー

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Posted by ブクログ

“幸宏は日の光をぼんやりと見つめ、深呼吸をした。まだ空気は冷たいけれど、朝の緩やかな日差しを吸い込むことができたような気がする。
スイッと、横に誰かが並んだ。振り向いた瞬間、相手が囁く。
「おはよう」
美冬の横顔が目の前にあった。彼女の頬に日光が射す。ツインテールの髪が揺れ、幸宏の肩を撫でた。
「……お、おはよう、ございます……」
幸宏はろれつが回らなくなる。美冬はさっさとその場を離れ、天ヶ崎の腕に手を回した、二人して笑う。
……え、えーっと。
日差しが急に暑くなった。視界の隅で井筒と前田がニヤついている。女子に混じって吉田や渡辺、石井も何か叫んでいた。幸宏は顔を多少乱暴に撫でつけ、一つ、ため息をつく。
そうして、月曜の朝を迎えた。”

合間、合間の話とか。
女神委員会面白い。
プリンは結構簡単に犯人わかった。理由までは、推測が及ばなかったけれど。

“「いや、もう海水浴には遅い時期だし。それにお盆に海で泳いじゃいけないって話、聞いたことあるし」
「気にすんな。散歩するだけだから」
「千秋姉さん、目が笑ってるよ。あ、そうだ、もうクラゲとか出る頃じゃない?海はあんまりお勧めしないなあ」
「ダイブ」
「小夏姉さん!?今、すごく不吉な単語を聞いた気がするんですけどっ。何か、前にもこんなシチュエーションで酷い目に遭わされた覚えがあるよ!」
「なんだよ幸宏、デジャヴか?」
「絶対違う!明らかに悪意を感じるっ」
「まあまあ、気にすんなって」
「ダイブ」
「小夏姉さん!?マジですごく怖いんですけどっ」
「今のは大丈夫を縮めて言っただけだって。ダイジョーブ、略してダイブ。な?」
「嘘だ!そんな略し方初めて聞いたっ」
「新しいだろ?」
「そんな新しさ、いらない!」
「ダイブ」”

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2010年10月06日

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