感情タグBEST3
匿名
壮大
BLジャンルですが、話が壮大で一口に片付けられないというか語れない作品です。一度読んだだけだと(私の理解力不足)分かりにくいですが、何度も読みたくなる作品で読めば読むほど作品の根幹に入り込めると思います。
坂の上の魔法使い 3巻
坂の上の魔法使いの3冊目です。どうなるのか最後までハラハラドキドキしましたが、ついに完結しました。ラベル君の落書きみたいな使役には最後まで笑わせてもらいました。
世界に浸れる
3巻まで一気読みしました。色々な人の思いが交錯してとても読み応えある作品でした。ラベルとリー、王とリーの曖昧な関係性も良かったです。ラベルの使役可愛いな。これからラベルも使役もこれからどう生きていくのかまだまだ気になる。
Posted by ブクログ
2015/01/03
【好き】完結。 リーのもとにずっと捜し続けていた元使役・リリドが見つかったとの報せがはいる。リリドは王・カヌロスの亡骸とともにいると。王の復活を目論むリリドの狙いはラベル。リーとリリドの最終決戦が始まる。リーとラベルの運命は!?(裏表紙のあらすじ引用) 王としての夢(魔法使いと人間が共存する世界)と王自身の夢(リーとのささやかで幸せな生活)そしてリーの望み(誓いから解放されて自由になること)。 ラベルの望みが皆の望みを叶え、幸せに。 リーを守りたい心と愛で天然アホの子・ラベルはよく頑張った。 なんというか読後感はやりきった感と充実感に酔ってしまった。ふぅー。 いやぁーBLのくくりでは惜しいなぁ。
Posted by ブクログ
素晴らしかった…!
本当にその言葉に尽きます。ページを捲る手が止まらないのに、終わってしまうのが真剣に辛かった。こんな物語は初めて。
ラベルのリーへの愛、リーのラベルと王への愛、王のリーやラベル、ゾラへの愛、リリドの王への愛…そのどれもが切なくて愛おしく、だからこそそれぞれが出した答えに胸が震えるほどの感動を覚えました。BLというひとつのカテゴリに囚われない、まさに珠玉の物語。この本に出会えて本当に良かった。
名作です。ぜひ手にとって読んで欲しい。絶対に損はしないから。
それと、前回絶版状態と嘆いていましたが、登録日現在最終巻も一部の書店では在庫ありになっていました。探したときには在庫なしだったのでタイミングなのかどうか。紙媒体で手にしたい人は急ぐべし。追記:この後重版されました。
Posted by ブクログ
いいですねー。
こういう物語いいです。全然ありです。
なんなんでしょうこの愛は。
深いんだろうな。
前王の夢そのままを過ごせてる最後のラベルとリー
これでいいんです。
ものすごく面白かったです。
Posted by ブクログ
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。
リーのもとにずっと捜し続けていた元使役・リリドが見つかったとの報せがはいる。
リリドは王・カヌロスの亡骸とともにいると。
王の復活を目論むリリドの狙いはラベル。リーとリリドの最終決戦が始まる。
リーとラベルの運命は!? 坂の上の魔法使い堂々の完結。
Posted by ブクログ
BL注意ー。って注意を書きたくないわ。BL臭全然しないし(3巻は特に)。
1巻を読み始めたときには、ここまで空気のいいファンタジーになるとは思ってませんでした。世界観も届いた結末も未来もとても素敵です。地味で静かで冷徹なファンタジー好きな人にはぜひおすすめしたい。
Posted by ブクログ
とうとう最終刊。
王を復活させようとする自分の分身とリー先生が対決します。
これは、矢張り王への想いに終止符を打つって事なんでしょうね。
リリドがあの頃の先生の本心で、今の先生はラベルと過ごした事であの頃とは違ってしまったと。
とてつもなく素敵なハッピーエンドでした。
大人になったラベルの方が、父親より好みです。
大きくなっても使役があのままでこれもたまらない!
そういえば、先生が黒髪のあの姿の意味って説明ありましたっけ?
本当に言葉通り、末永くお幸せに。
Posted by ブクログ
素晴らしいです…!
本編ラストのコマ、番外編ラストのページでふいに涙がぽろぽろと…
使役(リー)の王への執着、そしてラベルと過ごした後のリーの王への思い…
王のラベルへの息子を思う愛情、王のリーへの思い
成長したラベルのリーへの思い…それぞれの愛の形が切なくて、とても優しかった。
明治さん作品のなかで、個人的にかなり上位です。
BLの枠を完全に超えているけれど、これをBLレーベルで描けるって、色んな意味ですごいと思う。
レーベル的に、性描写が無いのはアリだと思うけど、これは恋の話ですらなかったと思う。愛のお話だった。
これで完結というのが寂しくもありますが、ずっと手元に置いて、何度でも読み返すと思います。
この作品を読めて、幸せです。本当に面白かった。
Posted by ブクログ
あまりにもせつない2巻だったので、待ち望んでいました。
読み終わった直後は不完全燃焼感がありました。
何故なら、王とリーの再見があまりにもあっけなかったから。何か昔に対するコメントとか抱擁とかあっても…とBL読者としては思ってしまった。
しかし、よくよく考えてみれば、王の、自分がもしラベルになったら~の話の下りは、彼のもう一つの本音なのかと思えてきた。親になった彼はもちろんそんなことを望んじゃいない。でも、王の男の部分はリーとの生活を望む気持ちもある…
そうしたら、やっと対等になったな、という言葉もストンと腑に落ちました。
恋にひきずられるガキだった王と、ヒトならざるものだったリーが、ラベルという存在を通して、すなわち親になることで、人として対等になれたのか、と。
親の心とか、最後は奥さんと一緒に行っちゃったりだとか、それぞれ恋心より大事なものを見つけていきましたね。
皆、幸せなんだけれど、せつないお話でした。
Posted by ブクログ
完結編。すごく感動して涙が止まらなくなってしまいました。
そうだったんだ…と納得しつつ、リーも王も、そしてリーの元使役も愛する者をせいいっぱい守ったんだなと感慨ひとしおになりました。
特に印象的だったのは、リーと元使役の関係です。もともと分身だから心も一緒だったはずなのになぜ対立するようになったのか、というところに心引かれます。
使役にはかつてのリー自身の願望、本音のすべてが託されていて、想いを遂げようとする強い意志があります。
ところがリー本人は少しずつ気持ちが変化していくんです。ラベルという守るべき者ができたからなんですよね。
愛する者を守るために、昔も今もリーは魔力で敵対するものを殺戮します。冷酷な一面を見せるのも、愛のため。使役も同様に愛のためラベルを襲ってきて恐ろしいです。残酷シーンもあるし、荒野に流れる黄金の川も強力な畏怖を感じさせます。
すごく殺伐としてしまいそうなのですが、そんな中ラベルのかわいらしさ無邪気さにものすごく救われます。
すごくいい子でまっすぐ育っている。リーは反面教師だったの?ほんとにラベルは愛され系。
ラベルがいるから、というのがリーの理由になってしまったのがわかり過ぎるほどわかります。
始まりは王と魔法使いの叶わない恋だったのに、それが発端となってさらに大きな愛へと進化しているところがすばらしいんですよね。
矮小な恋愛にとどまらないスケールの大きさに圧倒される事間違いなし。
プラトニックでもここまで強く愛することができるのだと教えられます。
Hシーン皆無なんですが、そんなのなくても萌え上がります。
この手のファンタジーは物語の決着のつけ方がまずいと全てがしらけてしまうものですが、期待を裏切らないエンディングが待っていました。最後の最後までドラマチックです。成長したラベルに、また涙が止まらなくなってしまいました。
完成された世界観がすばらしくて、すっかりハマってしまいました。もっともっとこの先の物語も読んでみたいです。頭の中が妄想でいっぱいになっています。
Posted by ブクログ
カナ子さんのふんわりとした可愛らしい絵柄の中に秘められた毒と仄暗い世界観が見事にマッチしたファンタジー大作堂々完結(T_T)
基本は王と魔法使い、魔法使いと弟子という主従であり男同士の関係でありながら、愛情表現もストイックなまでに抑えてありエロ描写も殆どありません。というか弟子の方はまだ子供でラスト立派な成人男性に成長するのですが、色気も無く相変わらず減らず口を叩くリーと微笑ましい生活を送っていて、ただそれだけなのに其処には確固たる愛情が存在するという感じがして止まないのです。
今まで可愛いだけだったラベルの成長、王を今だに愛し生かそうとする使役であるリーの分身、そして王を葬りその息子ラベルを育てる事を選ぶリー、それを認めリーに息子を託す王、それぞれの選択に涙します。
とてもシリアスで壮大な物語なのに、微笑ましいのは何と言ってもラベルの可愛いさ、あどけなさで仄暗いストーリーに光を与えています。BLの枠を遥かに超えている大作ですし、少しアレなシーンを除けば子供にも是非読ませたいファンタジーだと思います(笑)
それにしても寂しい…今表紙のラベルを見るとその成長ぶりが感慨深いです。大好きな作品で待ちに待った完結編で読み終わった時の満足感と寂寥感…是非何処かで番外などあればなぁ〜と思わずにいられない作品です。
Posted by ブクログ
やっぱりコミックスで読むと、雑誌で読むのとは違うなぁ…リーは王の魔法使いとして「人を愛してはならない」と命じられ、強い魔法使いで在る為に封印してしまっていた感情を、ラベルを育てる事で呼び起こしてたんだなぁ。かつてのリーの使役であるリリドは、人を愛する事を禁じられたリーの、封印された感情の化身であるからこそ、ラベルではなく王に命を与えたいと願っていたんだなぁ。愛する者、ラベルの為に「死ぬものか」と、死を恐れた事の無いリーが自分の胸に突き立てる杭…はあー、泣ける、『無二の王』も身が千切れんばかりの想いが描いてあったけど『黄金の川岸』も凄い。明治さんの作品に漂う、低体温でぎりぎりの瀬戸際に居ながら諦観してる感じ、好きだ…。その直後に、無事に戻ってこれたラベルが子供らしく安心してうえーんと泣く様が愛おしくてならん。
魔法使いであるリーが王を、王が魔法使いであるリーを人として愛したいと願った事から生まれた崩壊と再生の物語。これをBLと言うジャンルの範疇の中で納めてしまうのは勿体ない。一作品として、たくさんの人に読んで貰いたい。