【感想・ネタバレ】タモリ論のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年05月21日

樋口さんと同世代、フジテレビ全盛期に育った身として、共感と驚きを持って読み進めました。「お昼の帯番組の司会を30年やって気が狂わない人物」。
タモリさんだけのファンです、って人に出会ったことないけど、きらいって言う人にも会ったことないよね。
たけしさん、さんまさんについての考察もあり、面白かったです...続きを読む

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Posted by ブクログ 2020年09月19日

「笑いについて知るものは賢者だが、笑いについて語るものは馬鹿だ」

「タモリとお笑いへの思いを一冊にまとめる。そのためなら、僕は喜んで、馬鹿になろうと思います」
(「はじめに」より)

ここまで言い切る著者があえて、タモリについて、お笑いについて語る一書。

よくぞここまで書き抜いた。

著者の当事...続きを読む者に対する距離感と、愛の深さから生まれる論考の数々に目からウロコが落ちまくる。

昭和から平成を駆け抜けた究極の長寿番組「笑っていいとも!」の真骨頂について。

「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」--恩師・赤塚不二夫の葬儀での伝説の弔辞。

「世界のキタノ」ビートたけしの原点は、無名の青年時代の師匠・深見千三郎。
プロレスラーに例えれば「華麗なる盗人」(古舘伊知郎)と呼ばれたハルク・ホーガンだ。
憧れを自分の中に取り込み、昇華させていったから。

「さんまさんはよく言っていた。俺はひとを笑わせるために生きてきた」ーーどんなに悲しみ背負っていても笑いを作り続けた明石家さんまは、プロレスラーでいえば武藤敬司。
それは、どんなに強くても総合格闘技には行かなかった。

著者はこの本を読み感動した女性から告白され、結婚にまで至ったという(エッセイ集「大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた」より)。

まさに、人生の節目に「いいとも」があり、「タモリ」がいた。

だが、その人生を節目をたぐり寄せたのは著者自身の力だ。

「人間のすることで、他の動物にはできないことがふたつあります。それは、笑うことと、祈ることです」(「おわりに」より)

批判されることを覚悟で、愛するものを語り抜いた、著者の覚悟が素晴らしい。

渾身の一書。

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Posted by ブクログ 2020年07月23日

タモリの1ファンである。この著者はうまく表現していると思う。タモリの人生を追うと、人生って何をきっかけに大きく変わるか分からないとつくづく思う。

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Posted by ブクログ 2019年07月27日

おもしろくて一気に読んでしまいました。
タモリ論と言いながら、ビートたけしのこともたくさん書かれていて、特にそのルーツが興味深かったです。
いいともが終わる前の話なので、今のタモリに着目した本も読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

タモリや同時代の芸人についてのウンチク本ともいえるが、読者である自分の人生と重ね合わせると、タモリが30年以上「いいとも」をやってきたことの偉業さを気づかせてくれる。また、その偉業を成し遂げるために必要だった、ある意味、世間や人生に対する諦観を30数年の中で身に着けていったということか。振り返れば自...続きを読む分はたった20年にすぎないが同じような感覚でいたのではないかとも感じた。それでも淡々と続けていける心性が必要なのだろう。そういう意味では60歳を目前として、今後の生き方にわずかなりとも影響を与えてくれた。「マンネリズムのすすめ」ということか。偉大なるマンネリズムの中で、ところどころキラリと輝く星のような楽しみ・成果を残したりもしながら、マンネリズムから逸脱することなく、ゆるい傾斜をそうきつくも感じずに上っていく、それはウォーキングのように、肉体も維持しながら、人生を豊かに生きていく優れた方法論でもあるだろう。タモリ本でそれを知ることの、世の面白さでもある。

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Posted by ブクログ 2017年07月26日

これまでなぜか語られることがなかった芸人タモリを新鋭の異才作家・樋口毅宏が著すとなり、出版前からかなり話題になっていた本。タモリって、30年間もいいともに出続けながら西川きよしのような刻苦勉励さは微塵も感じず、脱力感は所ジョージ同様でありながら、ライフスタイルを切り売りをせず、たけし同様大学中退のイ...続きを読むンテリでありながら政治について黙して語らず。博覧強記でありながら上岡龍太郎的な理屈分析を芸風にはせず、もちろんクイズ番組にも一切出ず、本も出さない。とは言え、ストイックな堅苦しさも醸さないし、お笑いの大御所よろしく、自分の番組に可愛がってるタレントを遇することもない。そう、どの鋳型にもはまらない得体の知れない狂気さを実は孕んでいるんではないかと著者は見る。お笑いBig3のたけし・さんまとの比較も交えながらサングラスの奥に潜む芸人タモリの真髄に迫った好著。オススメ!

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Posted by ブクログ 2016年06月13日

タモリがTVに出てきたときは、とにかく面白かった。英・独・仏・中国語もどきの麻雀は最高だった。最初からばかばかしいのに若干インテリくさい芸事ではなく余興の権化だ 。

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Posted by ブクログ 2016年02月13日

タモリはわたしの神です。笑
熱いファンレターとして読みました。
でも、持ち上げすぎは好きじゃないです。

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Posted by ブクログ 2015年11月16日

 論。論……というかエッセイに入れておこう。
 読んでて面白かったから書籍の体にはなっているし、自分で観たことしか書かないという姿勢もすごく好き。ただ「論」と題しちゃったことで招かなくてもいい客を招いてしまった感じ。
 ビートたけしの文章だけ読んでいるとわからないようなたけしの本性を見抜くだけの視線...続きを読むの鋭さはある。演技のベースになっているのは泉谷しげると内田裕也だ、というあたりの指摘はよく見てる、と思える。
 慧眼のはづなのに、「論」にするほどのやる気はない感じ。文章の軽さも印象に拍車をかけている。

 ただ、本が本だけに「これでいいのだ」と言ってしまっていいようにも思う。「論」の体裁なんぞ、周りが勝手に期待しているだけだといえば、全くその通りの話で……。

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Posted by ブクログ 2014年06月14日

「タモリ論」樋口毅宏

2013年7月20日が初版のこの本。
発売当初かなり話題になった本ではあるが、2014年の今、あの「笑っていいとも!」が番組終了し、まさしく旬と思い読んでみました。

とはいえ、私はずっと以前から「タモリ倶楽部」のファンであり、「ブラタモリ」も録画して見るほどのタモリウォッチ...続きを読むャーの末席を汚している身であります。
そして2008年の赤塚不二夫氏の葬儀における伝説の「白紙の弔辞」に感動し、そしてその時の松尾スズキ氏の「感動した。これで僕は一生タモリさんを好きでいられる」というTwitter(?)に激しく同意した身なので、むしろ読むのが遅かったかもしれません。

この本は「いいとも!」を中心に様々なエピソードを交えながら、1982年から32年もの間昼間の帯番組を続けた怪物「タモリ」へのラブレターであり、当時少しずつ現実味を帯びはじめていた「いいとも!」終了に対する抗議文とも今となっては読みとれます。

またタモリと並ぶBIG3として、「たけし」「さんま」に対しても若干辛口といえるものの分析を行っており、仮説ではありますがその深淵を覗いた気分になることができます。
現在40~50代のお笑い好きの方は必読!と言ってもいいのではないでしょうか。「楽しくなければテレビじゃない!」のキャッチフレーズでハチャメチャに盛り上がっていたあの頃を思いだせますよ!

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

樋口毅宏 『タモリ論』

タモリロス症候群から。

タモリさんの偉業とその人柄、もう神の域じゃと思います。

よるタモリをまだ見ていないタモラーですがw

2014年読破

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Posted by ブクログ 2023年03月18日

イマイチかな。タモリ本人の生い立ちや考察よりも、『いいとも』や、たけし、さんまといった周辺のことへの記述が多い。とはいえタモリ本人の記述もあるのでそれはそれで楽しめた。

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

「お笑い」の地位向上を果たしたビッグ3、ビートたけし・明石家さんまとの対比/ユーモア作家はペシミスト、芸人も/師匠を持たない。生みの親は赤塚不二夫。師匠がいれば党派ができ政治が生じる/「笑っていいとも」は見終わって何も残さないという、歌舞伎と同種のエンタテインメント。彼が勝てなかったのは、地上波の凋...続きを読む落/即時性、素人参加、ヤラセと看破されない下準備/対称的に、政治を揶揄する爆笑問題/ブラタモリは、司馬遼太郎『街道をゆく』以上に「国民コンセンサス」の基礎となりうる。日本列島の先史時代地質学的背景、に国民性の鍵

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

著者がタモリさんに密着して書いたわけでも、親しい訳でもなく、自論タモリ論を展開する。
でも、妙にしっくりくる内容であり、タモリという人の独自性をよく表している。

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Posted by ブクログ 2019年05月05日

タモリさんといえば長年司会を務めた「森田一義アワー 笑っていいとも!」や「タモリ倶楽部」、「ブラタモリ」等の番組で御馴染ですよね。この本にはそんなタモリさんの他、同じお笑い界ビッグ3のビートたけしさん、明石家さんまさん、タモリさんがデビュー時から御世話になったとされる故赤塚不二夫さんとの交流が書かれ...続きを読むております。私の様な40代以上の方は凄く懐かしく思える事もありますが、それ以下の年代の方はどうですかね~。あまりわからないかな。。。

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

タモリに関する考察
タケシやさんまについても語り、対比させている。
赤塚不二夫への弔辞はやはり素晴らしい。
特に「笑っていいとも」に関して、数々の裏話や逸話が盛り込まれている。

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Posted by ブクログ 2018年04月13日

樋口さんは好きな作家なのだから、思ったより浅かった。気持ちの高ぶりは分かるのだけど、新書の限られた紙面の中で、タケシとサンマの話が長い… タモリ論なのでタモリの話が聞きたいのだよ。いいともだけではなく、タモリ倶楽部やブラタモリのタモさんが知りたいのだよ…
しかし、タモさんってば狂わずに続けられたのは...続きを読む、世間や自分に絶望していた、期待していなかったからなのだと言うのは合点がいきます。

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Posted by ブクログ 2017年07月23日

言うほど「タモリ論」ではなかったかな・・・。「タモリ倶楽部」「Mステ」「ジャングルTV」などなど、ほかのタモリの番組にも触れてたらまだ合点が行くが、ほぼ「いいとも」でのタモリや、さんま・たけしのBIG3にまつわる話が大半。「いいとも論」「BIG3論」というイメージのほうがしっくりくる一冊。

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Posted by ブクログ 2016年06月22日

タモリが大好きな小説家が書いた1冊。
タモリを語る上で欠かせない「BIG3」の関係性や「いいとも」が世に与えた影響など。
「いいとも」が終わる前に書かれた本。
タモさん、私も個人的に大好き。SMAPにとっても大きな存在だし。(あの報道、タモさんはどう感じているんだろう…)慎吾くんや中居くんのレギュラ...続きを読むー曜日に「いいとも」を見に行ってみたかったなぁ。

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Posted by ブクログ 2016年05月01日

タモリについて綴った一冊。

タモリのみならずいわゆるお笑いBIG3について綴ってる。
お笑い好きの人にはお勧め。

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Posted by ブクログ 2015年02月23日

一番自分にとってためになったのはこの部分。
”帯の生放送の番組でもっとも重要なのは「習慣」と「継続」であり、そこに「普遍性」が加わったら無敵。”

筆者がタモリ、そして「笑っていいとも」について個人的体験や感想を交えて語る本。
タモリ以外にもビートたけしや明石家さんまについても触れているので、
筆者...続きを読むよりも20年以上遅れて生まれ、特にお笑い好きでもない自分にとっては、そうだったのか!というエピソードがあり勉強になった。

ただ、読んでいて、なんとなく筆者が、私が苦手なタイプな気がしてしまった。
明確な理由はないけれど、なんとなく難しそうな人だと思ってしまった、、、

タモリや笑っていいともについて学びたい人にはいいかもしれない。

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Posted by ブクログ 2015年01月18日

タモリをはじめ、ビートたけしや明石家さんまといった芸人や、演芸批評の大先達である小林信彦への敬意が文章のいたるところに溢れていて、著者の素直な思いが伝わってきますが、もっと遠慮なしに、批評を展開してもよかったのではと思います。主に「笑っていいとも」以降を中心に、タモリ、たけし、さんまのTVや映画での...続きを読む活躍について比較して批評しています。タモリ、たけしともに、黎明期の評価がほぼなかったところが残念でした。さんまの売れる前のエピソードは面白く読みました。

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Posted by ブクログ 2015年01月17日

タモリ好きなので読んでみたら、知らないエピソードも入っていて、買って良かったと思えた。筆者の見解も、タモリファンなら共感するところがあり、「それは違うでしょ!」と強く思うような部分もなかった。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

 論というならその根拠がなきゃいけないと思う。それも客観的な視点から、予期される反証を返り討ちできるような確証を。固く考えすぎかもしれないけど。

 これはタモリをめぐるエッセイ本だ。しかし著者がタモリに取材したということではないので、熱烈なファンがタモリとは何者なのか、ということを書いているに過ぎ...続きを読むない。
 だからこの本に対して、賛否両論あるのは当然で、その結論がでるようなものでもない。ベストセラーになったからといって内容が濃いわけでもない。


 面白い、面白くない、で言えば、まあまあ面白い。


 でも、どちらかというと、タモリより、その後の、たけし、さんまに関する記述のほうが個人的には面白かった。


 著者によると「笑っていいとも」のすごさは、見終わったあとに、ほとんどその内容を思い出せないことにあるそうだ。(この本が書かれた当時はまだ最終回を迎えるという情報はなかった)
 なんか妙に納得した。
 この本も読み終わったあと、内容を思い出そうとしても大して思い出せない。
 でも、それでいいのだ。


 
 以下、個人的なこと。


 笑っていいともに出演したことがある。
 業界の人を呼んで、業界の常識をレギュラー陣が当てるクイズコーナーがかつてあり、そこに呼ばれて行った。


 スタジオ内はとてもせまい。客席から見るセットは華やかだが、裏から見るとベニヤ板ばかりで、学校の文化祭のステージ裏と雰囲気は変わらない。
 タモさんは小柄で、司会のはずなのに存在感が一番薄かった。
 レギュラー芸人たちが、前へ前へと出て、目立とうとするのと好対照だった。


 その時の印象を思い返してみると、確かにこの本に書かれている”タモリ論”はしっくりくる感じがする。 
 

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Posted by ブクログ 2014年09月17日

「タモリ論」というほどタモリについて論じていない。たけしやさんまやフジテレビに関する考察のほうがよほど読める。あと、この人の文章はとっちらかっていて読みづらい。こういう斜に構えた書き方を良しとしている感が出ているが、ただ単に読みづらいだけである。

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Posted by ブクログ 2014年09月07日

確かにお笑いを論じるのは、あまりかっこいいモノではないかもしれない。

さんまさんがかっこよく見えました。

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Posted by ブクログ 2014年08月18日

人には3種類に分けられます、タモリ倶楽部を録画してみる人とやってたら見る人と見ない人です。私は当然録画してみる人です。

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Posted by ブクログ 2014年07月25日

僕は関西人でありながら、かなり昔からタモリファンであることが自慢である。
なぜか関西人(少なくとも僕の世代以上の関西人)は、タモリを毛嫌いしている。

本書は、そんなタモリを評価した本で、特に導入部分は「これからどんな論が展開されるのか」とワクワクした。
が、結果としては期待外れ。単なるテレビについ...続きを読むてのエッセイでしかなかった。

まあ「絶望」というキーワードは刺激的かつ斬新な視点だと思うので、星2個に近い3個。

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Posted by ブクログ 2014年06月21日

 まず前もって書いておくが、この本はタモリ論と銘打って評論としての体裁を(主に帯などで)取っているが、あくまで随筆である。
 その前提を置いて感想を述べておきたい。

 類書として挙げられるだろう「タモリ学」が膨大な資料から一人の実像を再現しようとした客観的な本であるのに対して、この「タモリ論」はご...続きを読むく個人的な視聴体験に基づく主観的なそれである。
 その意味で、タモリというお人を知りたいという欲求を満たすには前書が向いており、本書は二歩三歩劣ると言わざるを得ない。
 もちろん、一人のファンの独白が、いいともの終了前に書かれていること自体に価値は見いだせるし、一つの随筆としても興味深く読ませていただいた。
 ただ、文章自体が大仰である点は気にかかるし(新書に向いているとは思えない)、自書についての言及が多いのも困りものである。
 文章自体にも論理的な進行に欠けているし、平たく言えば「結局何が言いたかったの?」と首を傾げるところが散見された。

 野暮を承知で行ったのならば、もう少し密度の高い一冊にしてもらいたかった。これでは前口上が単なる予防線にしか見えない。
 そんなわけで、星三つと評価しようと思う。

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Posted by ブクログ 2015年07月15日

いいともが終わるので購入してみた。
タモリ論というかお笑いBIG3論。

個人的には、さんまではなく欽ちゃんだよなぁ、と思った。

タモリブレイクはいっかいやってきました。

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