【感想・ネタバレ】義経いづこにありやのレビュー

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Posted by ブクログ

前作『義仲これにあり』の姉妹編…。
源平合戦の最終盤、平家滅亡~奥州藤原氏滅亡までを描く。

前作『義仲…』では、
悪名高く語られる木曾義仲を、義の哀将として描いており、
その続編的な位置付けとなる本作への期待感は高かったが、
各キャラクターの設定が、ちと酷過ぎたかもしれなぃな~。

物語は、世の歴史書をおおむねトレースしていましたが…、
義経やその郎党は、すべて偽者で、静も女海賊で…って…。
結果として、有名かつ大事なエピソードに皺寄せが生じ…、
平家滅亡以降の最後の盛り上がりに向けて失速したかも…。

作者は、お話自体は、とても丁寧に書かれているので…、
もぅ一人の義の哀将である義経の一代記をベースとして、
法皇、頼朝、秀衡の三つ巴の魑魅魍魎とした覇権争い等、
敗者から見た正統派の源平合戦の終結を読みたかったな~。

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2013年12月28日

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