感情タグBEST3
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衆道は「武士道の華」そんなフレーズにしびれちゃう方にはバリッとオススメ。男同士の恋ってこんなにも多くあったんだー。とコンテンツ見ただけで感嘆の声がでました。ワタシが語ると軽く聞こえちゃいそうですが、講談社現代新書から発行されてるってコトからこの書物、とても真面目な教養本です。
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ところどころ、話が脱線するきらいはあるものの。
なかなかセンセーショナルな題名にも関わらず、内容は至って真面目であった。
男同士の友情を超えた愛情。
それが、安定を望む江戸幕府転覆の起爆剤になることを恐れたお偉いさんが、意図的にその風習を信じた……という感じで合っているだろうか?
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すごい面白い(笑)。久々に一気に読めた本でした。いわば男同士の恋”衆道”の歴史をみるもの。といっても時代は戦国末期~明治、とりわけ江戸前期がメイン。私は新しい発見がいろいろあって非常に面白かったんですが、この道をかじった人には物足りないらしい。まぁ、一般向けの入門書、といったところです。
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日本の男色のエピソードは他の本でも触れたりはするが、それを専門的に扱っている本書は非常に貴重であり、中世に新しい光を注ぎ込んだと思う。
現代人からすると、非常に判りにくい男色の世界を丁寧に解説。
男同士の青春時代のきらめきから、バイセクシャルともとれるバランスのとれた性生活など、その幅広さを読むにつけ、昔の日本人は今より自由だったなと感心。
男同士のほのかな想いから、湧き上がってくる性欲まで、人によっていろいろだろうけど、そんな男同士のロマンスもシーンとして知りたいと思いました。
男同士のドラマをストーリー的にもっと解説してくれたら、もっと面白かったのだけどな・・・。
非常に勉強になりました!
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主従や義兄弟の関係の濃密さが、エロス・性愛を匂わせる。
「衆道」と聞くと「男色」と連想してしまうけれど、二人の関係の根本にあったのは強い精神的な結びつき=絆。
お互いが特別だから心も身体も愛したいと思うのだろうし、時には嫉妬や刃傷沙汰になる時も…男同士の恋は命懸けだったんだね。
今では同性愛とかゲイとかBLなんていって、なんだかオープンでカジュアルな感じになっているけど…
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江戸時代の武士にとって衆道は普通のものだった?仇討ち、嫉妬、義兄弟。異性を介さない、どちらかというと精神的な繋がりを求める武士の恋愛についてを扱う。
読みやすくて新たな発見ができる一冊。
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ホモ。いや、男色。衆道の話。
戦国期から江戸初期にかけての、義兄弟、男性同性愛について。
真面目な学術書。
こういった歴史背景を仔細に見ると、これまで学生時分に学んだ日本の歴史観もやや変わるな。
今日日、兄弟の契りなんて単語は任侠界でしか聞けないように思うが、その成り立ちを知ると、使い方に気を付けなければなんて思ったり。
しかしながら、この男色文化が、戦国期の武士道に大きく関わっていたことは驚き。
奥深い学問だな。
俺は女のが好きだけども。
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時代劇が好きな婦女子の方々に、ぜひ読んでほしい。
煽り文句が凄い。
「男同士の恋こそ武士道の華!」
木下藤吉郎が主君である織田信長の草履を懐に入れて温めるエピソード「あたたかい草履」を読んだ人の感想は、以下の四つに分類されると思う。
①微笑ましい
②ふーん
③気持ち悪い
④萌え
④の人は即買いだ。日本の男色文化史を解説したこの本を読まずして、腐女子を自認するなかれ!
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何年も前から気になっていた本。ようやく読めた。
江戸時代(たまに明治時代、もしくは戦国時代)の男色の流行、義兄弟の契りなど男性同士の性愛関係を分かりやすく解説。特に強調されていたのは江戸前期まで、男色は女色と並列の単なる性愛行為としてみなされていたということ。それが社会風俗の変化に大きく影響を受けて、人々の男色の捉え方も変化していく。
江戸時代の文献が至るところに引用されており、非常に説得力があった。しかし、この本に(意図的にかもしれないが)大きく欠如しているのは女性の存在について。男同士の絆を追うばかり、どの時代にも必ず存在していた女性を失念していたような気がする。硬派の流行、男色の流行もミニソジーの裏返しということをきちんと書くべきではなかったのだろうか。この世に男と女しかいない以上、男同士の絆には当時の女性のあり方も密接に関わっており、それなくしては語れないのではないか、と感じてしまった。
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内容は衆道の紹介、といった感じ。
時代は江戸時代初期のものの紹介が多い。
武士たちにとっては、男色は、深い同志的連帯を結ぶための面があったのね。または、集団としての教育的側面もあったらしい。
色々な資料や作品を引用・紹介しているので、
読んでみたい本が増えてよかったです。
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[ 内容 ]
男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華”。
美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。
江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。
武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。
[ 目次 ]
第1章 忘れられた敵討
第2章 君と私
第3章 恋する男たち
第4章 義兄弟の契り
第5章 ヒゲと前髪
第6章 男振
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「男同士の~」と帯に書いてありますが・・・
それが目当てじゃありません。
日本の少年愛、衆道、武士道、男色をまず知るには読みやすくてよい。
引用元がどこかよくわからないもの、事実と確認されていないもの、推測もあるので注意が必要だと感じた。
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腐女子という単語がある。
彼女らの読む、BL小説やマンガは男性同士が恋愛するのが当たり前の世界である。簡単にいえば「一億総ホモの世界」。
BLを読むと「そんなのあるわけないじゃないか」と思うんだけど……「武士道とエロス」を読むと「もしかして、腐女子にとって夢のような世界が、過去にはあったか!?」とどきどきしてしまう。そんな一冊である。
当たり前だが、リアルな衆道は、少女漫画的ではない。
男らしく、渋い。そしていろいろと血なまぐさく大変そうだ。
この時代に男に生まれていたら、本当に大変だと思います。
Posted by ブクログ
義兄弟って、よく聞くじゃないですか。
時代劇とか任侠の世界とかね。
あれってなんだろう、なんでだろう、というのがこの本を読んだきっかけ。
男同士の友情に必ずしもそういうのが結んでいる、わけではないのでは
とも思うんだけども、どうなんだろうね?
それでもやっぱり実際あったわけだし、学校で教えるのもアレかもしんないけど
そういうところまで日本史で教えられてたら面白かったのになあ。
オトナになってこうやっていろんな本読めば読むほど、
教科書で習った日本史ってなんだったんだろうって思う。
こういうことを前提にして歴史を見直すと、見方が広がるよね。
有名な文学作家のそんな小説なんて全然知らなかったけど、
それもやっぱ教育上よろしくないってことで除かれちゃってるのかな。
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戦国時代の武将から近代の作家達をモデルに、日本の男色文化を考察したもの。
高校の教科書にも出てきたあの人が!?と、色々びっくりしたりすることも。
真面目だけど興味深く読める一冊。
Posted by ブクログ
現代日本では、いまだに異端視されることもある男同士の愛。しかし衆道の歴史は古く、かつてはごく一般的なものだった、というのは腐女子の常識(笑)。戦場を駆け巡る武士たちを支えた濃密な絆。やおい本は全く読めないわたしも、知られざる男性史を真面目に記したこの本なら読めます。
Posted by ブクログ
古来の性文化──ことに男色文化(衆道)について、氏家幹人氏の数点の著の中でももっとも読みやすく興味深い。
これを近代男色小説をあさる際のガイドライン代わりにしました(笑)