【感想・ネタバレ】舞面真面とお面の女のレビュー

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どこに進むのか分からないがゆえにグイグイ引っ張られる感覚は野崎まどさんの持ち味なのかも。そう言えな『バビロン』でもそう思ったのだった。熊佳苗のキャラはいい味出してる。未読の野崎まど作品をまた読みたい。

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2021年08月29日

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野﨑まど

.『舞面真面とお面の女』野﨑まど…メディアワークス文庫【○】2023年11月12日
★ここからが本当の問題なんですね……(p.186)
この著者は初めてでしたがさらに読んでみたくなりました / 舞面真面(まいつら・まとも)は工学部院生 / 民俗学を研究している従妹の舞面水面(みなも) / 冴えない探偵・三隅秋三(みすみ・しゅうぞう) / 叔父・舞面影面(かげと) / 使命感に燃えたハイエナのようなお手伝いさん・熊佳苗(くま・かなえ) / 叔母・舞面鏡(かがみ) / 数十年前に死んだ曾祖父・舞面彼面(かのも)の遺言状の謎解き / 金属製の「心の箱」は六、七センチくらいの正六面体 / 広場にある「体の石」は一辺百八十センチくらいの石の立方体 / 獣面を被った小柄な女子中生と思われるセーラー服少女・みさき / 曾祖父が若い頃の写真にも獣面少女 / 全体の構造はわりと早いうちに(箱の分析結果が出たあたりで)理解したのですがそれでも楽しめたのはやはりキャラたちとその会話がよかったからでしょう / ぼくならあえて解かへんかったやろうなあと思いました / この形ならミステリとして齟齬がない / くまさんにもっと活躍してほしかったかも。

■簡単なメモ
【院】水面《自分も院に進学する事が、お兄様との距離を広げないための適切な処置なのだと》p.145
【印象】三隅《印象は大切な情報だよ? みんな印象で生きてる。》p.57
【飢え】《 だけど。/ 時々ならば、出してやってもいい。/ それは真面の中に生まれた、新しい価値観だった。》p.193
【嘘】みさき《お前は、お前自身が本当だと思っていない事を言う。お前自身が本当だと思っていない事をする。》p.152
【驚き】《「だが、お前を驚かせるような出来事は何一つなかった」/ みさきの言葉に、真面の心臓が一回打った。/「お前の高校の三年間に起こった出来事は、全てお前が予想していた範疇に収まる出来事だった。お前は予想していた幅の中で、楽しみ、悲しみ、怒り、笑っただけだった。世界はお前が定義した風船の中にあった。風船を割るような出来事は何一つなかった。そうではなかったか?》p.155。《「お前は、飽きている」/ みさきはごみでも指すように真面を指差して言った。「お前はこれまでの人生に、そしてまだ起こっていないこれからの人生に飽きているんだよ》p.156。《お前はあれだな。お伽噺に出てくるような、人間になりたい妖怪だよ》p.158
【価値】三隅《自分で価値があるなんて強調するものは大抵碌なものじゃない》p.62
【自問】みさき《できるだろう。自問しろ》p.150
【書】真面の考えでは何が書かれているのか読めない文字に意味はない。《ビジュアルとしては、文字以上の情報を含んでいるのであろう事は予想できる。だが、そのばあいは解読用のマニュアルを添付しておく必要がある。》p.12
【ジョイフルタマムラ】県道に出たところにある大型スーパー。黒松剣菱とい日本酒が八八〇円で売られている。
【探偵】三隅は《まぁ、謎解きは真面君と水面さんに任すよ。》と言った。探偵(調査員)は謎を解くのではなく調査だけするようだ。
【っぽい】マンガの題名らしい。
【蒔田/まきた】真面の友人。《院の一年目というのは将来の展望を思案しながらのんびりするためにある》p.17
【面】《「そういう奴に出会ったら、面を割ってやる事にしている」/ そう言ってみさきは視線を落として笑った。/「面のキャラなんて、私一人で充分だからな」》p.158
【やわらぎの仏】「連根山健康ランド やわらぎの仏」。県道に隣接する大型入浴施設。宿泊も可能。年末には賑わい、予約が必要。
【遺言状】舞面彼面の遺した遺言状(のようなもの)には「箱を解き 石を解き 面を解け/よきものが待っている」と思わせぶりに書かれていた。
【洋風キッチン ミートボール】駅前の洋食屋。
【和久井/わくい】真面の属する研究の助教授。

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2023年11月13日

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舞面家の実家を相続した叔父の舞面影面に5年ぶりに呼ばれ、
舞面真面は、総家の舞面家へと向かう。
連根山の上にある総家に向かうため山を徒歩で登り、
ようやくたどり着く。
叔父に曾祖父の遺言書が出てきたが、謎があり、
従兄弟で叔父の娘、水面と一緒に謎を解いてほしいと依頼される。
依頼を遂行し、謎の解明に挑む中で、お面をつけた謎の少女と出合う。
遺言書の謎は解けるのか、お面をつけた少女の正体は・・・。

ミステリーですが、いろいろと謎を解いていくと言う感じではなく、
何ミステリーと言えばいいのかわかりません。
何度も読み返したい作品とは言えませんが楽しめました。
著者の2という作品を読むためには、この作品は
通過点ということで、って、そんなないがしろにするような
駄作ではないので、楽しめました(笑)。

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2022年09月23日

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ネタバレ

解明まではああでもないこうでもないと予想をたてましたが、わかってなるほどでした。ひとじゃないだろうとは思ってましたが。
三隅さんが気の毒ですが、二人が大層楽しそうなので叔父さんのお金に対する憂慮は取り払われそうで何よりです。

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2021年07月04日

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何しろ謎解きだと思っていたら
謎解きではない という
着地点に驚かされます
真面は 「人でなし」に
なってます
小粋で軽妙な会話だけでも
楽しめる小説です
ヒロイン水面ちゃんが
大化けして欲しかったなぁ
やはり 美女には
大暴れしてもらいたいのです

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2017年12月19日

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途中でなんとく気づくのですが、最後はそうきますか、というような驚きがある作品でした。ラストでの追加ひねり技は野崎まどさんならではという感じはします。

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2015年12月27日

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以下の順番で読むこと
「[映]アムリタ」
「舞面真面とお面の女」
「死なない生徒殺人事件」
「小説家の作り方」
「パーフェクトフレンド」
「2」

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2016年01月17日

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ライトノベルの範疇に属する小説だそうですが、「アムリタ」が非常におもしろかったので、同じ作者のこれも読んでみました。
さすがに「アムリタ」ほどの豪快さはなかったものの、こちらも宝探しの謎解き風の出だしから、なかなか意外な展開に進み、おもしろかったです。キャラクタも立っていて楽しめました。

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2014年12月01日

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やっぱ面白い。アムリタから感じてたけど、別に似ているとかではなくて森博嗣感がある。主人公が理系のところだけじゃなくて、描写の仕方とか思考の流れとかが整然としつつも、実は裏で感情や物事が目まぐるしく変化していたりするところとか。つまり趣味のど真ん中だった。そして森博嗣よりサービス精神が旺盛なのもグッド。やっぱり著書全部集めよう。

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2016年01月17日

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野崎まどの作品ははじめてだったけど
思ったより楽しめた。
意外と相性がいい作家なのかも。

建て付けとしてはそんなに複雑でもないし
設定も珍しいものでもないけれど
軽めでサクサク読めるし話の引っ張り方も
ほど良い感じでストレスがない。

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2013年10月08日

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野崎まど作品恒例の、物語を終盤でひっくり返す手法は今作も健在でした。
ファンとして、やはり序盤から期待している部分ではあるので、待ってました!といった心境でした。
主人公の舞面真面(まとも)という名前に関しても、やはり序盤からいろいろと勘ぐりながら読み進めた読者も多いかと思います。

終盤の巻き返しからこそ急展開ですが、それまでは割とあっさりとストーリーが進行する為、サクサク読み進めることができます。
野崎まど作品の中ではかなりライトな印象でした。

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2012年10月26日

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野崎まど「舞面真面とお面の女」読書中、前作に引き続き軽妙な文章で読ませます。
とりあえず「お兄様は本当に阿呆なんです!」→真面は悲しい気持ちになったにはめっさ吹いたことであるよw

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2012年09月29日

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野崎まどのアムリタシリーズ2作目
サクッと読めて起承転結もしっかり組まれていた作品
アムリタがあまりに面白かった分、どうしても比べてしまったのが難点
得られる教訓や金言は無いが、純粋なミステリとして楽しめたのでよし
シリーズ3作目に期待

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2023年09月20日

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祖父が残した遺言が見つかった。
これは、どういう意味??

頼まれて調べていれば、変な女の子は出てくるし
そうかも知れないものは出てくるし。
案外簡単に終わりそう? と思っていたら
謎がさらに深まるし。
主人公が淡々としているので、さらに謎な感じですし。

落ちとしては、ちょっと笑ってしまいました。
が、それでいいのではないでしょうか。
もう、時代も違うわけですし。
どうやって事をなすのか、には若干興味ありますがw

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2023年07月06日

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一応今作もアンチラブコメディではあるものの、ヒロインっぽい位置の女性と特に何にもならず違うところに話がズレて終わるのは既に前作でやっておりしかも前作ではプラスアルファの大きな仕掛けがあったことを思うと今作はだいぶ薄味だ。 また、今作の主人公は西尾維新や佐藤友哉などのメフィスト系に連なる"天才気質"主人公で、個人的には好きになりやすい設定であるもののそれも先行作品に比べて尖ったところがなく没個性的だ。

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2022年12月20日

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ネタバレ

「2」を読む為に読んでおいた方が良いという事で読破。まいつらまとも、という変わった名前の頭の良い大学院生が、面の妖怪みさきと何だか良からぬ感じになってゆく…と言った内容。相変わらず読みやすくて途中はサクサク読んでいける。その点では良いエンタメ。

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2019年10月08日

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『のざきまどはのぞき窓とかけているのか?』


野崎まど(変換で正しい漢字が出ないのが歯がゆい)という字面を見ると、いつもゆめにっきというゲームの主人公を思い出す。ただそれだけなんだけど。

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2018年01月30日

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順番で読むと良いと聞いたので、順番に消化中。
うーん、なんと表現したら良いのかわからないけど、アムリタと同じような雰囲気を感じます。
ミステリーとは呼べないけど、話に引き込む話作りは上手だと思います。

あー、だいたいこういう感じの作家か!と納得はしました。

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2017年06月11日

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ミステリーだと思っていたら……いや、もうジャンル分けの話は本当にいいわな、特にこの著者に関しては。マジックリアリズムさを醸しつつ、徐々に謎が解かれていくようでありつつ、実は解かれていたのは主人公の人格だったのね、という感。正直、人に勧められる面白さかというと首を傾げてしまうのだが、ワシは主人公の描き方が好き。著者はこのキャラを書きたかったのだろうな(推測)。この主人公のような(ある種で厨二感溢れる)思考は、身に覚えのある人にとっては面白いだろうし、自らを省みるキッカケにもなると思う。

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2016年04月27日

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旧家に遺された「心の箱」と、その近くの広場にある「体の石」。「箱を解き 石を解き 面を解けーよきものが待っている」この言葉の真相とは。

他の作品と比べて「綺麗に色んなパーツがハマった!」感が少し弱い。中途半端に未消化な要素が多いからか。

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2015年09月18日

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初めましての作家さん。
叔父から呼び出され、従姉妹と興信所の調査員と共に
被面が残した遺言の調査をする事になった真面

箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている

この暗号をめぐるミステリかと思ったのだが
不思議な面をつけた少女が登場してから
何やら変な方向にシフトしていく。
表面的な暗号をめぐるミステリではなかったんだなぁ

何だろう・・・嫌いではないんだけど不思議な読み味です。

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2015年05月16日

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【背表紙】
面の名を持つ男とお面の女の物語。
 工学部の大学院生・舞面真面は、ある年の暮れに叔父の影面からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曾祖父であり、財閥の長だった男、舞面被面が残した遺言の解明だった。
 従姉妹の水面とともに謎に挑んでいく真面だったが、不思議な面をつけた少女が現れたことによって調査は思わぬ方向に進み……?
 第16回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞者、野崎まどが放つ異色ミステリ!

野崎まどさんの本を読むのは『死なない生徒殺人事件』に続き二冊目。
期待していたより地味な印象。
この著者はもっとファンタジーな作風と思っていました…が、最後の20ページは流石。

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2014年12月14日

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大きな構想を考えて、土台を作っているのか。現代ミステリが縛られている枠に囚われずに、ミステリ本来の楽しさを味わえる作家。7.25

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2014年11月20日

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曾祖父である舞面彼面の遺言を巡って謎を解いていく物語。
中盤までは進行がゆっくりで少し退屈に感じたが、終盤で遺言の謎解きが思わぬ方向に進み、驚いた。
特に主人公の豹変ぶりが怖かった。まあ、もともと仮面を付けていただけなのだろうが。

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2014年01月21日

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 うーん。ライトノベル……!
 天才という概念はわかるんだけれど、前作より弱い。というか……これアホでも解ける謎なのでは……(アホでもいいのかもしれないけど)。
 なんというか、あと一歩のところでの詰めが甘い感がある。バカにやさしくないというべきか。
 それから私的には萌えキャラがいない。
 水面ちゃん、影薄いよ! もっと頑張ろうよ!

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2013年11月25日

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とにかく名前が読みづらい、というか変に読みづらくさせているのかと。前回よりもミステリとしてのプロットは筋立ってはいたものの、結局はミステリの範囲からは飛び出してファンタジーが混ざるあたり、いつもの野崎まどでした。

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2013年11月03日

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パンチが足りないと感じるのは先に同じ作者の『2』を読んでしまったからかな。
いかにも“野崎まど”だな~って感じ。

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2013年05月27日

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誰かが感想でカーの某作品を連想していましたが、確かにそれを連想する。
謎に満ちた遺言から始まり、仮面の女、想定内人生に飽きた男、そして人が仮面をかぶるという意味。
それらが混ざりながら、一度は現実に解体された謎がある意味、裏にみちびかれる…
野崎まどすごいかもしれない。

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2012年11月21日

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叔父から曾祖父の遺言の謎を解くよう頼まれた真面。調査の途中で面をかぶった少女が現れる。

謎解きミステリでもなく、驚きの展開もなく、あっさり終わってしまった。主人公の特異性の話だったのかもしれないけれど、それならもっとその性格が際立つエピソードか掛け合いがないといまいち。

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2012年09月08日

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水面が可愛かった。オチはまぁ想定の範囲内ではあった。
最後お面がどうして別に人のもとに移動したのかは分からないけど。ってかあれは誰なんだろ……。
後日談が読みたいなぁ。というか気になるなぁ。
10年後の真面の話とか。真面にアタックする水面の話とか。
なかなか面白かったかな。

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2012年07月22日

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