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お茶が運ばれてくるまでに
決して児童書ではない。
ただの絵本でもない。
だけど大人向けの話でもなく、詩集でもない。
簡単な言葉で綴られた小さな物語。
「ばけもの」のように、あなたの側にいて、
優しくあなたを守ってくれる物語。
あなたが辛いとき、悲しいとき、大きな勇気が
必要なとき、あなたの力になる物語。
当たり前で普遍的で、でも忘れてしまいがちな
大切なことを教えてくれます。
これほど優しい物語を私は知らないし、
これほど自分を奮い立たせる強い物語も
私は知りません。
大人になってから、子供のとき、思春期など
いつ読んでも感想が違っていて、
何度も何度も読み返したくなる本です。
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«「筆者の意図」を考えよ»
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人生について、この世の仕組みについて、そして少し嬉しかったり悲しかったり、愛しかったりすることについて、少し立ち止まって考える機会を与えてくれる本です。
抽象的な詩と優しいタッチのイラストで、貴方を少し不思議な世界へと誘います。
そのまま読んでもなんだか不思議な気分になって面白いのですが、「筆者は何を伝えたいのか」を考えながら読むと、戒めや前向きなメッセージが読み取れて、心を揺さぶられます。
疲れた時、なんとなく元気が出ない時に読むと、自分が恵まれた環境にいることを思い出してありがたい気持ちになったり、悩みが少し軽くなる気がして、元気を貰えたりします。
大好きです。
作家さんが大好きで読みました。静かででも温かい、心がじーんとするお話でした。このシリーズたくさん出て欲しいです!!
Posted by ブクログ
淡い色づかいの優しげで可愛らしい挿絵に、簡潔ですっと頭に入るのにずっと心に残り続けるような深い言葉の数々。短い文書で読みやすいけれど、読み終わってからの余韻に色々考えされられる、満足感の高い絵本でした。個人的にらぶれたーが可愛らしくて素直に好きです。
Posted by ブクログ
相も変わらずなシュールさとすっと消化しやすい言葉がイイ。
「しんしのはなし」は、常日頃、私が『優しい』よね?と言われる度に相手に返す言葉のまま。
「かべ」や「やりたいこと」、「まほうつかい」は、我が身を強く振替させられる言葉だ。
Posted by ブクログ
心に寄り添う時雨沢恵一の絵本その2。 一編一編が短いのに、心にそっと寄り添ってくれる。 元気がなくなったとき、勇気がなくなったとき、この本を読めばそれは満たされると思う。 忙しさで心が砂漠になっている人も、休日の午後紅茶を口元に運びながら、この本のページを繰ればいい。短い話に何を考えるか、それはページを繰ってリラックスしている貴方次第。
Posted by ブクログ
一つ一つのお話が短いのでタイトルの通り、喫茶店等でお茶が運ばれてくるまでに読んだり、電車やバスに乗るけれど2、3駅しか乗らない等の時にピッタリな本だと思います。
絵が可愛くて買いました。ほっこりするような可愛いお話もありますが、中には胸がチクッと痛くなるようなお話もあり、色々と考えさせられる本です。何か壁にぶつかったときにまた読みたいと思います。
(どんぐりトトロ)
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キノの旅のコンビによる18の掌編で構成された絵本。
ふわふわしたタッチの黒星さんのイラストが印象的、「やりたいこと」、「かべ」、「まほうつかい」が特にお気に入り。
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時雨沢さんの詩集。
キノの旅のストーリーが好きであれば、おすすめできる。
この中で最も好きなのは「かべ」
(以下抜粋)
人生の壁を目の前にすると――
ほとんどの人が、その高さに尻込みしてしまいます。
「こんなのを乗り越えるのは、無理だ」と。
壁の向こう側へ行けた人は、皆知っています。
(続きは本書で)
こういうような内容もありますし、ちょっと皮肉っているものもあります。
万人向けともいえると思います。
Posted by ブクログ
キノの旅での時雨沢さんの一言一言が大好きだった私が歓喜した絵本(?)
絵本…?詩集かな?
でも私は絵本と言いたい。
絵がふわふわしてて可愛くて。でも、紡がれた言葉には毒があって。不思議な感じが大好きです。
後に出版された二冊も即買いしました。
ずっと飾っていたくなるかわいらしさ。
Posted by ブクログ
カフェで注文したお茶がくるまでに読み終わるような掌編の数々。
優しかったりシニカルだったり、本当に短いお話ながら、キノの旅で見られるようなテイストがふんだんに盛り込まれています。
私の場合、この作者の短編の方がより好きみたいだと思いました。
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人間の奥の奥を引き出すような深い作品です。
実際、お茶が運ばれてくるまでに読んでいたならば、そのお茶を不思議な気持ちで頂けるでしょう。
何度読んでも素敵な
衝動にかられてしまう
不思議な本です。
色もとても綺麗なので
見ていてホッとします。
ティータイムにぴったりですね。
Posted by ブクログ
初めて読んだときは短いなって印象が強かったけど、久しぶりに読んだら印象が変わった。
タイトルにあるように、注文してからお茶が運ばれてくるまでの、ちょっとした時間でサラッと読めるような短編集。
短い話ながらも、キノの旅のような一つ一つ考えさせられる、一息つけるような話たち。
数年前からのコロナで制限や我慢を強いられ、怒りや悲しみややりきれない気持ちのストレス。
そんな今だからこそ、読むと心安らぐ。
特にロシアのウクライナ侵攻が終わらない今「今日のできごと」はシンプルだけど響く。
Posted by ブクログ
時雨沢恵一さんの文章と黒星紅白さんのイラストが素晴らしい作品。短くて、イラスト付きなので小さい子からお年寄りまで誰でも読める、でも考えさせられるそんな一冊。
Posted by ブクログ
10分もあればさらっと読める、大人向け絵本。かわいらしい、優しい挿絵にほっこりしつつ、添えられている詩はピリっとした現実を皮肉っていて心に刺さったり、逆に心が温かくなるようなお話、教訓にしたい言葉などがあった。考えさせられる事の方が多いかもしれません。お気に入りは、ばけもの、りゆう、さくせす、けいけん、しんあいなるあなたへ。
くすりはひとつ、は結局どうなったんだろう?
Posted by ブクログ
可愛いイラストとちょっとした言葉。
プレゼントにしても喜ばれそうな本です。あっという間に読み終わってしまうので、読むためと言うよりかはほっこりするためでしょうか。
小さい子からご高齢の方まで楽しめそうでした。
Posted by ブクログ
本の、ひととき
お茶が運ばれてくるまでの短い時間に読む本。
絵本とでも言うべき短い物語、フルカラーの柔らかなイラスト。
だが、深く、深く考えさせる本。
著者の作品には『キノの旅』『アリソン』などがあるが、私はこれらの作品を大変に高く評価している。
難解な言葉ではなく、平易な言葉で問いかける。
しかし問いの答を明らかにしない。
なぜならそれは時と場合によっていとも簡単に「正しい」答えが変わってしまうからだ。
そんな揺れ動く人間の「正しさ」を少しの皮肉をこめて語る著者。
その世界観が短い中に詰まっている。
『「くすりはひとつ」』
どちらかを選ばねばならない時がある。
どちらも正しい。
折衷案がかえって悪い時がある。
あなたなら、どちらを選びますか?
『「やりたいこと」』(引用:全文)
まず、自分の年齢を倍にしましょう。
そして、その歳になった気分になってーー
「ああ......、せめてあと半分若ければ、私にだってあんなことができたのに」
そう思ったことを、今からやりましょう。
『「さくせす」』
『「けいけん」』
『「まほうつかい」』
の三編も新年を迎えるにあたり、自分に、あなたに、送りたい。
思えば今年一年、自分を責め、相手を責め、泣き、怒り、負の感情を多くだした。
つらいつらいつらい!もうダメだ、限界だ!
あるいは、どうしてこんなにがんばっているのにうまくいかないの?
どうして私だけ、こんなに辛いの?
そう思ったことも数知れず。
その負の感情に覆い隠されて、良い感情は隠されてしまっている。
結果も本当は出せていた部分だってあったというのに。
誰も、助けてくれないなら、自ら助けるのだ。
天は自ら助けるものをたすく、というではないか。
もう一度、がんばろう。
そのためのきっかけをこの本で得られたことが、今年最後最後の贈り物、だったかもしれない。
Posted by ブクログ
タイトル通りの、お手軽に読めるお話集。日常の中の、愛とか、不安とか、悩みとかをちょっと違う視点で見てみたりして、あ!って気づくこともあったり。柔らかくも深いお話がいっぱいです!時雨沢さんと黒星さんという、キノの旅コンビによる絵本と詩集の中間みたいな感じです。水彩チックなイラストは綺麗で落ち着きます。
Posted by ブクログ
「キノの旅」のコンビが贈る絵本。
内容はさすが時雨沢恵一!と思わせるもの。「はな」とかまさにそうだよね。どうよ、あの子供の笑顔w
ただ、「ばけもの」、「かべ」のようにかなり前向きな感じのものが多いと感じた。
時雨沢氏なりのエールなのかも。
本自体は薄いのに色々深く考えさせてくれる憎い一冊。
Posted by ブクログ
『キノの旅』シリーズでおなじみのコンビによる一冊。短編というか詩集というか。絵本形式で描かれた綺麗な本。やっぱり黒星さんの絵、好きだなー。
さて、約20編のお話があるわけですが、それぞれ1,2ページで終わるほどの短いもの。それでいて「考えさせよう」とする時雨沢さんの意図が伝わってくるわけです。それ故に、意図が見えてしまうとチープさを感じさせる一因ともなると考えているわけですが、本書はどうなんでしょう? ちょっと、僕には判断がつきかねるのです。本書にあるお話は玉石混交なのですが、その中には、素直に「なるほどなー」と思わされた作品もございました。でも、それって時雨沢さんの策略に嵌ったために、そう思わされたのか、はたまた本当に考えに影響を与える作品だったのか。ちょっとわかりかねるのです。もちろん、「なるほどなー」と思ったのは事実ですから、僕も素直に「イイ本だった!」と言えばいいのだけれど、そこはそれ、ひねくれて育ったものだから、イロイロ考えてしまう……。
もしかしたら、スゴイ名作なのかもしれない。もしかしたら、スゴイ薄っぺらい作品なのかもしれない。わからないのです。ちょっと誰かと、一編だけを抜き出して、思いっきり考察して、議論したい本。
これはイイ本なのですか? 「なるほどなー」と思った僕は間違っていないのですか?
【目次】
「ばけもの」
「らぶれたー」
「くすりはひとつ」
「しんしのはなし」
「はな」
「やりたいこと」
「ぶき」
「あなたのいるばしょ」
「りゆう」
「かべ」
「べっど」
「さくせす」
「たびびと」
「けいけん」
「みため」
「きょうのできごと」
「しんあいなるあなたへ」
「まほうつかい」
Posted by ブクログ
「キノの旅」コンビ(時雨沢恵一、黒星紅白)による18の掌編
“カフェでお茶が運ばれてくるまでに読む絵本”らしい
読むだけなら確かにお茶が運ばれてくるまでにできるかもしれない
ただ、文章を一つ一つ噛み締め、絵を味わおうとすれば複雑な感覚を楽しめるかもしれない
いい話もあれば、悲しい話、どきっとする話、ハッとさせられる話、苦い話などなどバラエティに富んでいる
中には自己啓発本でありがちなものもあってげんなりもしたりね
個人的に好きなのは「ばけもの」「まほうつかい」「しんしのはなし」
ばけものとは何の例えなのか考えると面白い
孤独や勇気や恐怖のものだろうけど、部分的に当てはまらないものもありしっくりくる何かを思い浮かべられない
そしてこれが一番最初に来ているというところに、本の内容がこのばけもののようなものであるという意味が込められていると感じた
まほうつかいは、ラストの話で自己啓発っぽい終わり方になっているけど
「ばけもの」からはじまり「まほうつかい」で終わる一連の流れに意味があるのでは?と思った
「しんしのはなし」は色々な事に通じると思う
大人とは大人のふりが上手な人とかね
人からどう見られたいのかを突き詰めて行動していれば実際にそうなるって事なんでしょうかね?
他の話にしても深く考えようと思えばいくらでも掘れるくらいの示唆に富んでいる
Posted by ブクログ
時雨沢恵一さんの本はキノの旅とかアリソンにハマって、中高生の頃めっちゃ読んでたなぁ。
深くてサラッとした、時雨沢恵一さんらしい本でした。
黒星紅白さんのイラストも素敵でした。
私は「かべ」のお話がいちばん印象に残りました。
Posted by ブクログ
まず、自分の年齢を倍にしましょう。
自分の年齢を倍にした時、あの時時間だけはいっぱいあったのになんでやらなかったんだろうという後悔をしないため、今思ったことをやろうと思った。
いつから初めても遅くない。
Posted by ブクログ
時雨沢恵一氏の詩のような18の短編に、黒星紅白氏の淡い優しいイラストが添えられた、題名の通りお茶が運ばれてくるまでに読める絵本短編集。
気付き、決意、虚無、切なさ、ほっこり…短い文章のなかに、心を揺り動かす感情が込められている。その時々の心持ちで、きっと心に響く作品は異なるはず。
Posted by ブクログ
黒星さんが好きなので購入。柔らかなイラストが素敵。何が言いたいかわかりにくいものもあり、個人的には心動く詩もさほど多くなかったが、非常に気に入ったものもある。その時々の心情でまた気付くこともあるだろうから、読み続けたい。
Posted by ブクログ
本当に5分も掛からず読み終えてしまった。
「ばけもの」 経験は一番の味方
「らぶれたー」 あなたがいればそこは楽園
「くすりはひとつ」
薬をちょうど半分にして、二人に飲ませる。誰にでもチャンスはあるべきだと思うから。でも、この村長さんの立場に立たされたくはない。
「しんしのはなし」 コンプレックスのはなし
「はな」 花をつぶして作った場所に花を植える
「やりたいこと」 思い立ったが吉日。なんでもやっちゃいなよ。
「ぶき」 持つ人も持たない人もそれぞれの理由がある
「あなたのいるばしょ」 ここにいるの?ホントにいるの?
「りゆう」 もう少しだけここにいるね
「かべ」 不合理な思いこみを崩すのは案外簡単
「べっど」
この女の子超クール
「さくせす」 みんな特別でありありふれている
「たびびと」 今いる場所で感じることを感じ尽くして
「けいけん」 全ては自分で決めること。言い訳無用
「みため」 だけじゃわからないこと
「きょうのできごと」 人は基本的に無関心
「しんあいなるあなたへ」 天国のあなた宛に
「まほうつかい」
別の誰かになろうとしなくても、あなたはあなただ。