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Posted by ブクログ
あいも変わらずクレイジーであると言わせていただこう。
これだけ煮えたぎった設定と構成でありながら、実のところ萌え要素は絶無で(表面的な画風や下着姿はさておき)いかに男・いおりが正体を隠しつつ男のスジを通しきれるかというサスペンスで全編が貫かれていることに一読して気付かされる。サスペンスって言葉の意味ひろいもんだなあ。
いわゆる「雰囲気系」と一線を画すこの構造は、設定を消費しきったときにマンネリが訪れる爆弾を抱えているわけだが、早期に話をたたむのかさらなる地雷(サスペンス的な意味で)を用意するのか、今後の展開が興味深い。ちょうど2巻はかなり大きなヒキで終わったところだし。