【感想・ネタバレ】ぼくとネモ号と彼女たちのレビュー

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Posted by ブクログ

「ぼくとネモ号と彼女たち」
角田作品の初読みです。
冒頭のスローテンポからギアチェンジで加速します。
描写が細かくて、おなじみの固有名詞や魅力ある個性的なキャラ設定。脳内スクリーンにバッチリと映像が出ます。ボクが知っている地名やアイテムが登場するから、なおのこと、リアルに感情移入できました。

ページを開けば、その瞬間から、いつでもどこでもロードムービーが始まる。
(END)

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2013年03月22日

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行き当たりばったりな出会いで気付くものがある。
こんなストーリー、ありえないけど、特に突拍子もないわけでもなかった。
タイトルが『ジョゼと・・』のパクリかしら・・なんて思ってみたり。

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2009年10月04日

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ヒーローは去った。何者でもないオトコは隣に座るオンナに包まれて自らを知る。。。

という話なのでしょうか。

中古車を手に入れてオトナになった気分のぼくちゃんが高校時代の同級生に見せびらかしに行く時点でほんのり赤面しちゃいましたけど、それも含めて、若人は冒険だよ!

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2021年11月04日

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中古で購入したシビック『ネモ号』に乗って、当てもなく走る高校生のぼく。行き先は同乗した三人の女性次第という青春ロード・ノベル。
若いときの時間は有り余る。何かに打ち込むことも必要だが、誰かに依存することで自分を発見することもある。一見、無駄に思われることから生まれる何かを描かせたら、角田さんの右にでる者なし。

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2018年08月26日

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私自身も今、これといった目標がない。この主人公のように、どこに向かうかわからない。だけどその途中途中で、人との出会いと別れがあることは確か。流れる時間に身を委ねる怖さを感じつつ、出会いに任せてみても楽しいかも、と思う。さっくりと読み進められる作品。

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2016年02月01日

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なんとなく手に取ってみた本だけれど、読んでみると、「海底二万里」の内容が少しだけ出て来る。だから本のタイトルも「ネモ号」となっているわけだけれど。最近「海底二万里」を読んだので、関連があってなんだか嬉しかった。

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2015年03月10日

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ロードムービー風の短め長編小説。一日でさらっと読める。20歳くらいの頃特有の「私が私が」っていう自己顕示欲の強い感じとか、自分探しをしている感じが、うまいこと書かれている。1997年という時代を反映しているせいも、きっと、あって、、現在30歳すぎの私は、当時の自分とも重なって、懐かしい気分になった。
他の世代の方がたは、この本を読んでどう感じるのでしょうか?気になる。

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2015年01月28日

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ネタバレ

全然ロードノベルじゃない。こんなんちっとも旅っぽくない、とりあえずケルアックに謝ってほしい

それも上っ面をなでるようなペラいドライブ。助手席に女を乗せりゃそれで幸せか?シビック乗って地道走って東京から大阪に行けばそれが冒険か?

ふざけるな、甘ったれるな、冒険ってもっとこう脱日常やろ!自転車でも徒歩でも泳いででも行ってみろよ、もっと思考を自由に解放しろよ。若造が!

ってことを角田さんは言いたかったんだと思う

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2014年10月27日

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【本の内容】
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。

とりあえず、遠くへ行きたい。

行き先は、乗せた女しだい―高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?

直木賞作家による青春ロード・ノベル。

[ 目次 ]


[ POP ]
あてもなく遠くへもっと遠くへ…。

“ぼく”は、買ったばかりの愛車「ネモ号」に高校の同級生を、バーで知り合ったトモコを、ヒッチハイクの年上の女を乗せて旅する。

出たとこ勝負で流されっぱなしのたよりなさが漂う。

「カップリング・ノーチューニング」ですでに一度読んでいた本でした。

文庫版になる際にタイトルが変更されたんですね。

初読の時から、“ぼく”が女の子たちと共に漂泊する様に一種すがすがしさを感じてました。

一生のうちで一度くらいこういうバカをやれたらなと。

だから嫉妬も少し。

安定感のなさ、ぬるさ、いつまでも自分に(人にも)甘く過ごしていけたらなぁという空気が角田光代の小説にはあると思うんです。

ちょっと気がぬけるその脱力が魅力。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年08月29日

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 中古車を手に入れた"僕"は、高校時代の同級生たちの家を見せびらかせに回るのだが、誰も期待するような反応をしてくれず、落胆のあまりつい嘘をついてしまう。「実は遠くにいくことにしたから会いにきた」と。
 確かにみんな食いつきは良くなったものの、しかしそれが運の尽きで、好きでもない女を助手席に乗せて、聞きたくもない話を聞かされるハメになってしまう。
 さらに"僕"は嘘に嘘を重ねながら、助手席に座る"彼女たち"の目的地までネモ号を走らせることになる。

 ロードノベルのはずなんだけど、まったく動いている感じがなかったのは、わたしが関西人で土地勘がないからなのか……とにかくロードノベルさは感じられない。
 非凡に憧れる平凡な青年の鬱屈とした感じは好きだなあー。平凡でもいいや、いや案外平凡って非凡かも、と気づけば世界は変わるのにね。

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2012年11月29日

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あてのないドライブ。しまりなくだらだらと続く助手席の女性との絡みあい。相変わらず刹那的で物悲しい。道が続くから走る。寂しいから人と交わる。楽しい平和な空気を壊したくないから無理をする。何でもないような会話のやり取りが延々と続くだけ。なのに何とも不思議な味わいがあった。

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2012年07月17日

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文庫裏のあらすじを読んで、敬遠していたのですが、思い切って読んでみると主人公の男性目線なので面白かったです。

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2012年05月15日

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一見身近にありそうだけど、実は思い切りフィクションな青春映画(夏休みの昼間か深夜にTVで放送されそう)みたいに感じました。

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2011年04月21日

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「カップリング・ノー・チューニング」を改題したんだけど、内容を読んでみて、原題の方がいいかもって思った。たまたまペアになったカップルの、チューニングの合わないことが、作品の要点であるわけだから・・・こっちの方がしっくりくるのは当たり前では。
退屈な助手席の苦しさと切なさ、孤独な運転席との「出会いと別れ」決して共有は出来ないと分かっているがゆえに彼は彼女たちを理解しようと(?)するんだけど、結局交差もせず別れてしまう・・・「ばかみたいな」このドライブもいつかはちゃんと消化されていくんだろね。

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2010年02月06日

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1997年という時代の感じをなかなか思い出せなかったが小6か、ハイテクスニーカーがはやった年、でも若者はかわらなかったんだなあと今まで思わなかったようなことを思ってしまった。自分だけが特別だと思いたいようなおんなのこや、自分のつごうのいいように世界があるようでしかないおんなのこや、ただようようにつづいていくおんなのこや、みえややりたいことのあいだでそれだけ、といえずに日常からでていけないおとこのこや、小6のときもそのままだったのだなあ、今と、というようなことをなんかいま小6とか考えた瞬間に思った。
というのもなんかスニーカーとかニルヴァーナとか世代感満載で時代のことを考えずには読めないからなんだよな どこの時代にもではなくて1997年ならではというかんじのところが多すぎてつっかかってしまうところが多かった うーんでもなんかやっぱりちょっと書いてあること自体はちょっとずれてるんだけど、だから雄弁に語ってるところってのが多いと思う

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2009年10月04日

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 読み終わってみるとまあ普通かなっていう気がするんだけど、入るまではきつかったなあ。

 男の子が自分の車を乗り回して助手席に女の人を乗せていく話なんやけど、とにかく最初の女の子のエピソードがださくてださくてどうしようもない。

 それはもうその女の子がださいんじゃなくて、作者のセンスとか「ぼく」のセンスとか、そういうもの全部ひっくるめて本当にださくて救いようがなかった。

 ただ二人目からは愉しんで読めたので、あの最初の女の子のエピソードはなんだったんやろうと思った。不愉快になるだけでほんまに必要なかった。

 ただまあ、全体にぬるいし「ぼく」に対する作者の扱いがいまいちで、のりきれなかった。

 十年前の本だということを差し引いて考えてもちょっとひどい。十九だか二十歳だかの男の子はあんな考え方はせんし、あんな行動は取らんやろ、たぶん。少なくともあたしには微塵も共感できなかったし、納得できなかったし、同情しなかったのでなんだかなあ。

 あたしが特殊という可能性も無きにしも非ずやけど、まーそれはそれ。

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2009年10月04日

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中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい―高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?「カップリング・ノー・チューニング」を改題

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2009年10月07日

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中古で買った愛車「ネモ号」に乗って当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。
行き先は、乗せた女しだい。直木賞作家による青春ロード・ノベル

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2009年10月04日

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車買って、うれしくなって、あてもなく遠出することになって、なりゆきで好きでもない女の子助手席に乗せて、降ろして、また別の女の子乗せて、降ろして、また別の女の子乗せて、降ろす話。あ、そう。って感じです。恋愛小説かと思ったけど全然違いましたよ。特に魅力的な登場人物がいる訳でもなく、むしろ1人目の女の子なんかはうっとおしくってイラっとしました。でも、主人公が妙にカッコつけてダサイところとか、物語全体に漂う所在ない感じ、同じ車の中でも、女の子が変われば主人公の態度も変わっていく様子なんかは、おもしろかったです。

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2011年08月16日

Posted by ブクログ

こういったどこに行きたい訳でもなく、どこにも行きたくない訳でもない、中途半端な欲望をわたしは知っている。生きるのはこういうことなんだろうと思った。読後、何故かすっきり。

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2009年10月04日

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