【感想・ネタバレ】つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語のレビュー

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ネタバレ

シリーズも2巻。
物語として起承転結の『承』に当たる部分として、緩やかに進むのかな、と予想していました。
あっさりと裏切られました。
相変わらずの丁寧な伏線と、見事な回収。
パズルのピースが埋まっていくかのようなカタルシスは、河野先生ならではです。

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2014年03月04日

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前作よりこちらの方が、私には数倍面白かったです。やはり幽霊にも話を聞きながら、作家と元編集者のコンビで事件の真相に迫るのですが、才能ということについても考えさせられました。作家でいつづけられる人間について述べた個所が、とくに印象に残っています。ナルシストか、リアリスト。どちらかでないと、追い求める理想と現実の乖離に耐えられず、書きつづけることができなくなる。そんなことが書かれていて胸に迫りました。二人が探偵を続けている謎にも手が届きかけて、でもまだ距離がある。その距離を続編で埋めてほしいと、願わずにはいられません。

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2014年04月21日

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感想を書くのを忘れていました。少し読み返して、今更ながら感想文を書いています。

順番がわからない脚本。どれが正しい順番なのだろう、という純粋な推理要素も含みつつ、結果は想像を越えてくるお話です。
自殺した天才脚本家の宵野ランについて探る中で、
レイニーの人柄(幽霊柄)がよく伝わり、一気に親しみやすくなった気がします。なんとなく悪者な印象でしたが、案外そうでもないかもしれないと思い始めました。
話の合間に入ってきた海辺の地縛霊のノゾミちゃんと、そのお兄さんの会話が刺さります。見えていないのに語りかけるシーンを想像するとグッとくるものがありますね。

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2023年04月14日

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シリーズものと気付かずに読んだ
だけど、関係なく面白かった
これから前に戻っても多分問題なさそう
なかなか良いのでシリーズ全部読む
そう言えば、関西の話なのに関西弁出てこないからあまり関西っぽくない
神戸の話だとこんなもんか
あとバスティーシュが気になる

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2021年05月16日

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作家の雨坂続と喫茶店オーナー佐々波蓮司の二人が探偵として、未完成の脚本の謎を探り、新たな再生を生みだす希望の物語だ。この二人は、一見子供っぽいところがありながら、すごく大人なんだよなあ。いろいろなもののストーリーが見えてしまう雨坂には、私などはなかなかついていけない。天才肌の探偵のようだ。小暮井ユキやパスティーシュとか女性は登場するが、まるっきり若々しい気持ちみたいなものが表されていないのが、ちょっと現実感を薄くしているかもしれない。

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2020年04月17日

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河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎2を読みました。

小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーの2作目でした。
佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

今作では大学の演劇部で未完成の戯曲を遺して亡くなった人とその人に関連する幽霊が登場します。
また、雨坂が過去に大きな事故にあったことが明らかになってきました。
いまは脇役として登場する少女の幽霊が今後の物語の主役になってくるのではないかという予感がします。

河野裕の小説は難解な部分があって、通勤読書のkonnokにはちょっときついと感じてしまいますが、それでも物語を追いかけてみたいと思わせる魅力があります。

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2020年03月24日

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余計なことがらを排してさっくりまとまった一冊
劇中劇をするとこの作品の
というよりこの作者の作品の劇的であることに自覚的であることがよくわかる
鏡に映して対称を照らすのと同じく
小説の題材にもならないありふれた事柄に映して
お話になるだけの出来事は
いかに日常と対称して劇的であるべきか
そんな創作に当たり前の意識ない作品のいかに多いことか

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2018年10月25日

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SNEのコンベションでご本人を見かける機会があったので、どんな作品を書く人なのだろうと思って買ってみましたが、とても素敵な文章で驚きました。
ファンになったかも

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2014年08月03日

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レイニーの登場により更に謎が増した二作目。河野さんのいつもの感じが戻ってきた気がする。三巻目にも期待。

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2014年07月15日

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編集者&作家コンビの2作目。

前作よりずっと好き。ばらばらになった脚本の順序を探る、ということ自体が、コンビの職業に合っているからかもしれない。し、ネタ自体が自分の好みだからかもしれないけれど。

「著者には書けない」。なるほどね。切ないね。

探偵役ふたり(というかおもに小説家の方)の才能こそがテーマになっているシリーズにおいて、「才能」が謎の根幹になっているのも、すんなりと納得できる。才能って、すごいことなんだけど、随分とつらく悲しいことでもあるのかな。

ナルシストでいられる作家(に限らず芸術家、なのかな)というのは幸せなのかもしれないですね。

1作目で、「幽霊」ってなんだよ、と思う部分もあったんだけど、「幽霊の未練」、「未練をかなえるための心霊現象(という力)」というものが示すものが、少しずつ見えてきた感じ。「未練」に縛られ、未練をかなえることに特化した存在になってしまった「幽霊」。なるほど、人間だったら、一つの目的のためだけに存在することなんてできないもんね。何かにすべてを賭けていると言われる人だって、ごはんも食べれば、第三者と会話もするし、別のことで楽しんだり悲しんだり。そんなことをすべて排除して、ぎゅっと凝縮されたのが、幽霊なんだね。

そしてそんな「幽霊」にとらわれた人間というのもまた、一種の幽霊みたいな存在なんだ。幽霊は幽霊で切ないけれど、その他のことにもかかわっていかなくちゃいけない人間も悲しく見えてならないなぁ。

可哀想とかつらいとか哀れとか切ないとか。そんなのとは種類の違う、しかし哀感としか言いようのない余韻を醸し出すコンビだね。萌える、なんてのは違うなあ、と思います。

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2014年05月31日

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シリーズ2冊目。今回は長編。
ユキが大学に進学しその大学で出会ったラバーグラスという演劇部の練習中に現れる幽霊についての依頼を受ける。

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2014年04月10日

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カフェを舞台に物語が語られる安楽椅子モノ……かと思いきや、シリーズ2作目の本書では思いっきり外に出ていた。

カフェのオーナー兼探偵(元編集者)と、小説家のコンビが活躍するミステリー。大学の演劇サークルから相談が持ちかけられ、ストーリーが動き出す。探偵と小説家がまるで物語を作るときのように会話を交わし、推理していくのが面白い。

当たり前のように幽霊が出てくるのもミステリーとしては珍しいのではないか。主人公コンビは幽霊に関わる相談を優先して受けているのだが、今作では、その背景が少し明らかになった。なるほど。

この先が気になる終わり方。ラノベ的にスラスラ読むことができるし、近々3作目の「ゴーストフィクション」も手に取ろうと思う。

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2014年03月28日

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これが2巻目だとは知らずに買って読んでしまいました。前作を読んで無くても問題なく読めたと思います。
短編なのかな?と思ったら長編でした。読み始めるとすぐにお話に引き込まれました。ライトっぽい軽さと、しっかりした設定とストーリーが、とてもよかったです。帯にあったように、イケメン2人というコンビは非常に萌えますね。前作を今からでも読みたいです。

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2014年03月09日

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前作よりオチが納得行って、またバラバラの脚本を組み立てる、という設定も面白かった。次が最終巻だろうか
?もっと日常のミステリーでもいいので、もう少しこよシリーズを読んでいたい。

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2014年01月13日

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バラバラになった脚本とそれに取り憑いた幽霊の噂。
その事件を紐解くのは“小説家”と“編集者”の探偵コンビ!?

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2014年01月06日

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読書録「つれづれ、北野坂探偵舎著者には書
けない物語」3

著者 河野裕
出版 角川文庫

p38より引用
“ 雨坂続ー小説家は現実の情報を「設定」
として、物語を創る。推理ではない。あくま
で物語だ。だから、突飛な内容でも平然と語
る。
 佐々波蓮司ー編集者は物語の矛盾点を指摘
する。ストーリーが自然なものではなかった
なら、あるいは現実と僅かでも齟齬があった
なら、詳細にそれをつつく。
 小説家が創り、編集者が崩す。崩れたらま
た創り直す。こうして二人は真実ににじり寄
る。”

目次より抜粋引用
“バッド・クォートに憑く幽霊
 TO MY SISTER
 アナグラム・プログラム
 著者には書けない物語”

 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵
所長を主人公とした、長編ミステリ小説。
シリーズ第二弾。
 大学に入学し、サークルの勧誘に追いかけ
られている、小暮井ユキ。そんな彼女に勧誘
を躱すコツを教えてくれた女性は、劇団員を
しており…。

 上記の引用は、小暮井ユキから持ち込まれ
た依頼について話し合っている、主人公二人
のスタイルについて。
自分の行動を修正してくれる、信頼できる相
手がいれば、全力で物事を前に進められそう
ですね。
 二人の過去が少し明らかになる巻、今後の
物語の展開を楽しむために、重要な部分では
ないでしょうか。

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2019年07月23日

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前作のことは殆んど覚えていなかった。雨坂と佐々波のやり取りとか枝葉の部分は楽しめたけれど、本筋とか深い部分はよくわからなかった。お芝居の話はすきだけれど、そういう部分もあまり入り込めなかった。終盤のお芝居が希望に転換する部分はすっきり出来て良かった。読んでいて視点が迷子になったり、幽霊のレイニーが見えている人といない人の把握がおろそかになってしまったり、「彼」や「彼女」が誰を表しているのか咄嗟にすんなりとはわからなかったりした辺り、文章はさらさらと読めるのに難しかった。

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2018年10月17日

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シリーズ二冊目。
主人公らしき立ち位置の少女が大学生になってた。出しゃばられると結構ジャマそうな存在を上手に使っているなぁという印象。でもやっぱりパスティーシュさんがイイ。

ようやく主要人物の人物像と過去が明らかにされ、さあ次の巻で本格的に動き出すのか?という所。
それにしても雨坂先生は結構メンドクサイファンが多いんだな… まあ本人もそんな感じだから類は友を呼んでいるのか?

脚本家は京都で芝居を書いているのだろうか、と期待させる終わり方。それにしても誰もコテコテの関西弁を使わないので地名が出てこないと関西が舞台という気がしない作品だな、このシリーズ。

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2017年11月27日

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【収録作品】バッド・クォートに憑く幽霊/TO MY SISTER/アナグラム・プロぐむ/著者には書けない物語

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2015年09月18日

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天才小説家と、幽霊が見えるという元編集者が謎解きをする素人探偵シリーズの第二弾。流行りのキャラクター重視かと思いきやそこまで極端に誇張されておらず、かと言ってミステリーと呼ぶにはロジカルでもなく、輪郭がはっきりつかめないのに何故か続きが気になるシリーズです。

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2015年05月17日

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大学の演劇サークルに現れる幽霊から始まって、バラバラの脚本まで、今回の謎も難しいわ~(--;)と思っていたけれど、きれいに丸く収まりました(^^)佐々波さんと雨坂さんの過去や、雨坂ファミリーの事もだんだん明らかになってきた!すごく気になる終わり方だし、次の巻が楽しみ♪

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2014年06月25日

Posted by ブクログ

面白かった。
もうひとつの順番はわかってたけども、さすがの演出力。
何というかちょっと…あざとい部分も感じましたが、あーいや、幽霊と脚本家の方ですけど…、…嫌いじゃないよ!うう、小説家に演技力があり過ぎるのがいかんのだ。

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2013年12月29日

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