【感想・ネタバレ】もえない Incombustiblesのレビュー

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購入済み

なるほど

ずっと主人公と外界とに薄い膜が張っているような現実味の無い不思議な小説だなと思って読んでいたのですが、結末で納得しました。森博嗣さんは流石です。

#シュール

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2022年06月19日

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ネタバレ

森博嗣さん独特の言い回しが、かなり好きだ。例えば、
『神経が鈍感にデザインされている』
柔らかく、しかし淡々としているように感じる。
本書にも、随所に散りばめられている。

さて内容は、
クラスメイトの死と、一枚の鉄のプレートから話が始まる。
礼拝堂の清い白いイメージから、土の暗い黒いイメージへの変移が面白い。
登場人物たちの話し言葉も違和感がなく、読みやすい。
かなり好きな部類だ。
佳境の短文が、主人公の思考や行動と連動していて緊張感があり、次へ、次へと掻き立てられるものがあった。

森博嗣さんの文章が読みづらいと感じた方は、こちらを読んでみると良いと思う。
高校生が主人公なので、共感する部分も多いだろう。

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2014年04月02日

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久々の森ミステリィ。

自分が高校生のころ、こんな感じだったのだろうか? やっぱり森ミステリィはタイトルがいい。これも最後の1ページでニヤリとしてしまう。

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2011年08月29日

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なんとなく、現代の高校生の日常が書いてある。
日常に起こるふと気になるような、
ちょっと気になるようなこと。
そこから事件へと発展してゆく。

この本の素晴らしさは、
さらりとしていながら
しっかりタイトルに着地すること。

この手腕、見事だと思います。
読み終わった後、戦慄しました。

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2011年07月18日

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ネタバレ

推理小説というより、サスペンス小説かなと感じる。
作品名が変わっているが、作中で燃える物は出てこない。
”もえない”とは、本作の主題を云っているのだろう。

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2018年12月30日

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一部の本読み友達に人気の森博嗣さんw
映画「スカイ・クロラ」は、それと知らずに観ていたものの難しくて、気になりつつも、小説に手を出す気はさらさらなかったのよねーw

しかしある日、ふと目にした表紙が気になって手に取ってみる。(やっぱり表紙って大事!!)
「もえない、って・・・燃えない?萌えない?」などと思いつつ裏を返してみると、森ミステリィの異領域を拓く、冷たさと鋭さに満ちた少年小説とのこと。

ま、薄めだし、頑張れば読めるっしょ!と購入ww

いんやー、おもしろかった!w
なんとういか・・・読んでる間の感覚が、世界観のせいなのか、筆致のせいなのか、物語のせいなのか、よくわかんないけど、未体験の世界に迷い込んじゃった感じでーw

あー、帰って来れてよかった!w

他の、気に入った作家さんのように、即、次も読む!って感じにはならないものの、またこの世界に浸りに行きたくなっちゃうかもー? という予感w

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2018年02月03日

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タイトルが秀逸。ぐぅっと心に残るラストだった。読み始めは森作品にしては珍しい登場人物の年齢設定で、青春もの?ちょっと異色??と思ってたけど、中盤から一気にいつものかんじに。ミステリーとしても面白かったけど、やっぱり人生観というか、そういうところにドキドキさせられる。確かに、もえないで残るものは、ある

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2014年01月28日

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思ったより軽いけどそこはしっかり森ミステリかな。
最後までまんまと引っ張られ、あちこち疑いながら読めました。
ちょっと冷めた、それでいてなんか種火は消えてない、そんな文章があちこちに感じられるから彼の作品は好き。
ホント、何度も書いちゃうけど理系の人って悔しいけど文学的。

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2013年05月24日

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たいして親しくない高校の同期が突然、死んだ。
何故か事件に巻き込まれていく主人公。
面白いです。

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2013年03月29日

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どこまで読んでも主人公が何かを忘れているせいか決定的なものが見えてこなくて、なかなか繋がらず早く早くと頁をめくってしまう。最後は主人公がぼんやり→すっきりしてよかった。

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2013年02月24日

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森博嗣さんの本の中では、かなり軽く読めました(笑)
私の場合、タイトルから中身を想像しながら読むのですが、かなり良い感じで裏切られました(^_^)
タイトルの意味を考えると深いかも(^_^;)

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2012年08月31日

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積ん読消化。
こういうミステリもいいなというか、読後感はすっきりはしないけど私は好きなかんじだな。少年たちの表現がリアルで、そのわりに安易に感情移入させない潔癖ぽい違和感の出し方が絶妙。

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2012年06月21日

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僕の、常に“ぼんやり”してる感じとか周りの人物に対する妙に冷たい感じとかがこの話自体に静かな異様さをもたらしていた。同時に、僕をとりまく人物たち(主に姫野)の冷静さや拍子抜けするくらいの地に足ついた現実主義的思考がリアルさを引き出している気がした。終盤の恐怖がすごかった。 読み終わってから、姫野と僕の関係性がすごく好きだなと思えた。

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2022年04月06日

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これもタイトルに惹かれて読んでみたわけなんですけれども、なかなか楽しめましたね…自分は森氏の初期の作品(すべてがF~)なんかよりもこういった、独立している作品のが好みかもわからんですねぇ…すべFは本当に…いや、自分が文系なのを差し引いても何が面白いのかわけ分かりませんでしたからねぇ…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、ミステリ的にはアレかもしれませんけれども、解説にもあった通り、青春小説として読むならそこそこ読ませるものである、と思うんですけれどもねぇ…あと、森氏の作品に漂う静謐な雰囲気とでも言うんでしょうか? 好みであります!

さようなら…。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2016年01月08日

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突然、金属のネームプレートを手渡されたら。
それだけで気味が悪いわ。
身に覚えもなく「何なのそれ?」って感じじゃないのか。
こんなことされたら、気になって気になって調べ始めたくなるよね〜。
しかし、ひとりで行動するというのはちょっと怖い。
思い出せて良かったのよね!?

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2015年09月29日

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S&Mシリーズ、Gシリーズとは異なったミステリー。寧ろ、ホラーやサスペンスという印象が強い。

高校生を主人公に、登場人物のキャラも立っていて読みやすく、後半になるについて引き込まれていくのは他の作品同様。

ただし、推理物ではなく、もう一度読むかと言われると微妙。

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2015年11月01日

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喉の奥がつまっていくような切迫感で、ラストは肩で息を漏らしたものです。
真綿で首をしめる?という感じですかね、いつの間にか首元に指をからめられているような…昼に怪談聴いたのが良くなかったかな…

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2013年08月18日

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主人公の淵田はクラスメートの死をきっかけに、自分の中にある過去の記憶に踏み込みます。友人の残したプレートや手紙の謎もあり、「どこかおかしい」「なんか引っかかる」という感覚を持ちながら次第に惹き込まれていきます。
しかし、肝心の真相については納得出来るところと出来ないところがあり、どうもスッキリしない感じでした。
タイトルの「もえない」とのリンクは秀逸で印象に残りました。とても綺麗な終わり方だったと思います。

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2013年08月06日

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1冊完結モノ
舞台はやはり名古屋
ミステリだけど、推理するヒントがあまりない

内面の描写とか会話のリアリティはあるんだけどねぇ

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2013年07月23日

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森氏の青春ミステリーということで、いつもの過剰ともいえるロジカルさをどのように処理するのか楽しみにしていましたが、少し想像と違いました。
だからといってダメではなく、「なるほど、そうきたか」という読後感。
途中に散々布石があったので結末に驚きはなかったものの、普通の高校生も描けるんだということが分かりました。

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2013年06月19日

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もえなかったものから思い出していく話。

人の記憶とは曖昧なものだというけど
そうでなくてはやっていられない事もあるんだ。
思い出せなくて困ることも
忘れられなくてツラいこともある。

森さん久々に読んだかな。
また読み漁りたい気持ちはあるけど。。

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2013年05月31日

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ネタバレ

最初は『萌えない』だと思ったのですが、英語のタイトルを見て『あれ?』となり、読んでみて納得。ちょっと今までの森作品にはなかった不気味な感じが新鮮でした。全体的に読みやすく、すぐ読み終わってしまいました。

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2012年09月17日

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ネタバレ

ほろ苦い、でも気持ちいい青春にスパイスが入り、主人公達を成長させたって感じ。

ミステリー小説と言うよりは、二人の男の子の日常に事件が飛び込んできたと思って読んだ方がいいと思う。

あくまで、彼らの日常>事件って感じ。

主人公の心理や思考、姫野くんとのやりとりがなんだか綺麗で、優雅な時間の流れに感じた。

物静かな雰囲気が好きな人にはおすすめ

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2012年07月18日

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森さんの書いたジュブナイル。
森ミステリィに特有の、感性の鋭さのようなものは、若干弱く感じられるものの、ディテールに垣間見られるそれらは、やはり、という感じ。
ただ、やはり、どうしても、弱い印象。
最後の、「もえない」の意味は、良かったなぁ。
比較するものでは無いけれど、似たテイストの作品としては、個人的に、『探偵伯爵と僕』の方が好みかも。

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2012年01月31日

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何年も前に購入していたが、あまりの薄さにチョット時間が空いた時に読めるハズと考えて寝かしておいた本。内容はジャンルで言えば幻想ミステリに。前半の主人公の言動、行動が脈絡なくめまぐるしく変化するのは著者の他作品であるMシリーズを彷彿させるが中盤にしたがって幻想的な要素が加わり、終盤でミステリとなる感じ。ページ数通り気軽に読む分にはオススメです。

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2012年01月11日

Posted by ブクログ

大好きな森博嗣のミステリ。
最初から謎だらけで、ミステリなのかサスペンスなのか、主人公の妄想(あるいは夢オチ)なのかと色んな可能性を疑いながら読み進めた。
最後には色んな断片がきちんと繋がるのだけれど、読むのに時間をかけすぎたせいか、あまり読後に残るものが感じられず残念。
展開としては面白いので、これから読まれる方は、一気に読みきることをオススメします。

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2011年09月21日

Posted by ブクログ

ミステリーなんだけど、自分で推理をするタイプではない。
主人公の目線で物語を追う感じの本でした。
一人の生徒の死から物語は始まるが、学校が舞台だけど、青春!って言う感じでもなければ恋愛の要素もない。
ただ事件を通して少し成長したかな くらい。
劇的な訳ではないけど、続きを読みたくなる。
あと、男の子ってこんな感じなのかなーという感想も。
なんていうか、ものすごく理性的。感情云々とかよりもひたすらに思考する主人公が新鮮でした。

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2011年10月26日

Posted by ブクログ

森博嗣作品は大好きなんだけど、本書は今ひとつピンと来なかった。いつものより普通っぽいのに、いつものより難しい。

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2011年06月07日

Posted by ブクログ

久しぶりに森博嗣読んだ!
やっぱり…わたし…すき!(笑)
割と普通に面白かった。
なんか、探偵伯爵と僕を思い出す。似てる。

森博嗣が高校生の話書くのが新鮮で面白かったなあ~

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2011年05月18日

Posted by ブクログ

面白いんだがオチが微妙。特にエピソードがでてくるでもなしに最後の最後で、はい犯人はコイツです、と出されても納得いかない。
あと相変わらずカタカナで表記される英語が変。

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2011年08月29日

Posted by ブクログ

ミステリーとしてガッチリとした作品を作ろうという気持ちは少ないのでしょう。ちょっとした違和感を引きづりながら、物語は進む。
文章がすう〜っと透明になるところがあって、ああ、今、森博嗣を読んでるんだな、と幸福感を感じながらページを捲りました。

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2012年06月16日

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