【感想・ネタバレ】白姫抄のレビュー

CLAMP

[ブクログ · ★★★★★]

少年期の自分に大いに影響を与えた作品のひとつ。
中でも、氷に咲く牡丹のごとく、凍り付いた湖面の下に眠る美しい娘、の画は、深く心に染み付いて、自分で読み返すとこの話のオマージュだと思われても異存はないな、という掌編や詩歌を結構書き散らしている。幸か不幸か、この漫画を知る同世代の仲間や、この漫画を好んでいるがわたしの書き散らしを目にしたことのない人(主に家族)たち、というどちらも知っている人間がこの世にわたししか存在しないので、オマージュかどうかの判断は自分ひとりに委ねられている。
CLAMPは昔の日本を舞台にした話をあまり描いているイメージがなかったので、かなり異色だなぁといまでも思っている。自分の見聞が狭いだけだからそんなことはないのだろうけれど。
これもまた、雪女の伝説がベースにあって、その他いろいろの要素をまぜて、CLAMPというフィルターを通すとこうなるという、やはりなにか大きなインスピレーションを与える何かを吸収して生まれている話なので、わたしの書き散らしも、モチーフの循環のなかにいると思いたい。

[匿名 · ★★★★★]

面白かった。
こういう短編ものが好きだ。
テーマも一貫していて読みやすかった。
出てくる女の子がみんな可愛かった。

＃切ない

[ブクログ · ★★★★★]

雪の日は白姫が泣いた日という山人の語りだしで始まるこの話は、内容が３部作に分かれておりどれも雪山にまつわる悲話。
なかでも「氷の花」が絶品。私の中でＣＬＡＭＰ上位の品です。でもコレ私のと表紙が違う。

[ブクログ · ★★★★☆]

全部筆で書かれています。でもあえて墨で描いたことからくる情景の冷たい感じがよく伝わってきてきれいです。話は背筋がゾっとする話から、白鷺の話では涙したり…。奥の深い作品だと思います。

[ブクログ · ★★★☆☆]

CLAMP作品の中でも知らないもので、たまたま古本で見つけて購入。
御伽草子というか、まんが日本昔話の世界観かな… 雪山に題材をとった悲話で構成されてます。

[ブクログ · ★★★☆☆]

話が奥が深く、初期のCLAMPらしい作品です。全て墨で書かれた絵は他の作品と雰囲気が違います。読んだことはあるけどまだ持ってないだけに、早めに手に入れたい本。