【感想・ネタバレ】種の起源(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

農業高校を卒業したくせに今まであまり生物関連の本を読んでこなかった。そんな自分に喝を入れるため『種の起源』に挑戦したが、結果は最高の読書体験でした。
地球環境に適応し、柔軟に種を分岐させてきたすべての生物の地道な足跡を、強い愛情と探究心を持ってダーウィンは追求する。
ミミズと土についての著作も読みたい。
予想外な点
・創造説に対しての気配り
・読みやすい
・優生思想や競争心を煽ることは書いてない。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

この本は、誰もが知っているダーウィンの「種の起源」ですが、実際に読んでみると、とてもよく研究された本で、めちゃくちゃすごい本だと思いました。
世の中が「この世は神が作ったという」創造説を信じている中で、生物進化論を科学的に証明した本書は、まさに時代を大きく変えた歴史的な本だとと思いました。
ぜひぜひ読んでみて下さい!

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

現在の生物学の土台を創り上げた言わずと知れた名著。生命の創造説が主流の時代の中、長年に渡って生物の観察を続け、論証を重ねる事で導き出した「自然淘汰説」。この学説は、現在でも様々な分野に大きな影響を与えている。

生物進化に関する本を複数読んできて、恥ずかしながら本書を読んだ事が無かったので読みました。遺伝子に関する知見がない中で、ここまで壮大な生物進化に関する学説を唱える事が出来た彼の偉大さを改めて実感しました。

続けて下巻を読みます。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

専門家のための学術的なものでなく一般向けであるとのことである。
以前から読みたかったのだが、それを知って読むことにした。丁寧で細かく分かりやすい。文章の後に気がついたことがあったら、注意書き、説明も怠らない。現代では知られていることのまとめ書きになるわけである。
適応しつつ対処していくことにつきるということだろうと思うのである。
読み終わった後も確認したくなったときのために手元に置いておこうと思う。終わりの“本書を読むために”もとても興味深いことが記してある。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

私的ベスト5のうちの1冊。チャールズダーウィンの人間性に触れる事ができる名著だと思います。訳者の渡辺正隆さんの補足がわかりやすく、岩波文庫版より字も大きく読み易いです。

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2021年01月04日

Posted by ブクログ

上下巻、あわせて1ヶ月以上、毎日読み続けて遂に読み終えた。内容・分量ともにお手軽な本ではない。でも面白く読める。

実験で証明できる訳ではない生物の起源。それを論証に論証を重ねて示していくという生物学のスタイルは、とても新鮮に思えた。今の世はちょっと実証主義に偏りすぎているように感じていたこともある

進化論は過去・現在・未来の認識を変えてくれる。壮大なスケールの生態系の一部である我々、に気づかせてくれる。ビジネスパーソンは全員必読、というある推薦文を見て読み始めたのだが、その理由も自分なりに理解できた。

まだ遺伝の法則も分かっていなかった時代のダーウィンの成果。このバトンを受け継ぎ、DNAの研究を通じて生物の進化に迫ろうという、現代の生物学の動向も注視していきたい。

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2016年04月15日

Posted by ブクログ

ようやく読み終わった。3週間もかかってしまった。

種の起源は、以前から読みたいな~とは思いつつ、素通りしていた本。ようやく手に取り、時間はかかったけど、読破して、若干気持ちがいい。

ダーウィンについては、「進化論を唱えた人」ぐらいのイメージしかなかった。そして、批判されまくっている(キリスト教だけではなく、学者にも)人というぐらいのものだった。

読み始めて最初の3分の2ぐらいは、正直とても退屈だった。っていうか、わたしの知識不足?よくわからなかったり、同じことがクドクド書いてあるように感じたり。そういうわけで途中で眠ってしまったり、だるくてやめてしまったりして3週間もかかってしまったのだけれど、終盤に近づいてくると、突然全体像が見えてきて、面白くなった。

ダーウィンはよく批判されているけれど、批判されるようなことはあまり書かれていないように感じる。サルが人間に進化したとは一言も書いてないし、進化がどのように起こったのかは、「自然淘汰や用不用の原則で時間をかけて変異してきた」というようなこと以上には書かれていない。多分、内容がとてもセンセーショナルだったので、たくさんの人がいろんな解釈をし、それが一人歩きしたのだろう。

ダーウィンの時代には遺伝子についてはほとんど何もわかっていなかったようだし、大陸移動説も無かったので、現在では明確になっていたり、否定されていることもたくさんある。でも、そうやって批判や研究の対象となるまとまったものを提示したのはとても大きいことに感じる。

ダーウィンの説は、批判の的にされてきたものの、また現在見直されているらしい。進化の中立説などは、ダーウィンの書いていることとかわらない気がする。(といっても、進化論についてはあまり詳しくないので、間違っているかも)

とりあえず、あまりにも有名なダーウィンの「種の起源」をちゃんと読んだってことに大自己満足している。だから、★5つ。進化論については、もっといろいろ本を読みたいなぁと思う。「利己的な遺伝子」も読み直したい。


ところで・・・

夫婦は似てくるとよく言われる。

わたしの読書の趣味、どこに行くんだろう?とふと思うときがあるけれど、正直これは、ダンナの影響。

こういう風にして影響を受けて、似て行くんだろうか・・・(((( ;゚Д゚))) 

ミーアのミームに侵されているのか・・・(((( ;゚Д゚))) 

変人みーあみたいにならないように、気をつけよう( ゚Д゚)

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2011年07月11日

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言わずと知れた古典の代表、ダーウィンの「種の起源」です。

全ての生物は今の形、性質を与えられたという創造論を科学的に否定した最初の人がダーウィンです。

生物は自然淘汰と呼ばれるメカニズムによって、今の「種」に分化、進化してきました。


進化論は今や当たり前となっていますが、知っているだけで理解していなかったということが、読んでみてよくわかります。


何億年も前には、単純な生物が生息していて、それがだんだん進化して魚になったり、鳥になったり、哺乳類になったり、人になったりしたんでしょ。

人類の祖先は猿だったんでしょ。

といったことは漠然と知っていても、どういったメカニズムなのか、つまり、自然淘汰というものが何なのかは意外と知られていないと思います。


たとえば、果物が甘い理由。

これは、果物が甘ければ、鳥が食べる。
食べた鳥は種まで消化できずに、糞として、遥か遠方まで種を運ぶことができる。
だから、果物は甘い。

僕はこのように理解していました。


これは、正解のようで、正解ではありません。

鳥が食べてくれるように、果物は甘くなったのではなく、自然淘汰によって甘い果物が生存競争に勝ったため、多くの果物が甘くなったという方が正しいと言えるでしょう。


訳者は、「ダーウィンの種の起源を読まずに、人生を語るべきではない」と言っています。
これはまた大袈裟だなと初めは感じましたが、読んでみれば訳者の意見に共感できます。

種の起源を読むと、全ての生物が自然淘汰によって今の種に進化してきたのであり、全ての生物の繋がりというものを強く感じることができます。

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2010年05月20日

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自然界のあらゆるものは神の計画に従って役割を分担。種は永遠不変。動植物の分類。リンネ
※スウェーデン

生き残る種は、変化に最も適応した種。最も強いから、最も知的であるから生き残るのではない。▼有利な個々の変異を保存し、不利な変異を滅する。これが自然淘汰である。ダーウィン『種の起源』

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2023年07月06日

Posted by ブクログ

今更ながら人類の歴史的名著を読む。まずは上巻。

なぜ本書が人々の常識を一変させたか、それは一般読者向けに分かり易く書かれたことのほかに、シンプルな主張を徹底的な論理武装で身にまとった点にあろう。本書内で厖大な事例が列挙されているが、彼は帰納的に進化論を導き出しているのではなく、観察と実地調査から既に結論を有しており、その論証としてあらゆる角度・視点から推敲を重ねて丁寧に理論の層を重ねている。そこには反証に対する準備も含まれる。「自然淘汰」が最も有名だが途中変異や本能など充分に検討と熟慮を以って慎重に進化論を温めていたことがわかる。ウォレス氏が手紙を出さなければ、ひょっとすると発表せぬまま亡くなった可能性もあるくらい一点の濁りもないレベルに仕上げようとしていたことが窺える。

我々は「進化論」の概要を押さえ先人の智慧の果実に与れば充分だと思うが、当時の一般人の感覚を追体験する意味で読むと面白いであろう。

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2021年08月07日

Posted by ブクログ

言わずと知れた古典。その構成は、第一部(1~5章)で自然淘汰説(自然選択説)を説明し、第二部(6~9章)でその難点を取り上げ、第三部(10~14章)で生物学諸分野の知見が自然淘汰による枝分かれ的進化によって理解できることを示している。

私がこの本を読んだ目的は二つあり、一つ目はダーウィンの入念な論証を追体験することである。これは、種の起源はダーウィン本人による一般人向けの要約書であることから、なるべく専門的な知識なしに容赦のない思考のヒントを得ることができると考えたからである。二つ目はある程度ボリュームのある読書体験をすることである。上下巻合わせて800ページ超もある大著を読み通す経験は今後の読書の幅を広げるうえで重要な意味を持つと考えたからである。

この二つの目的に関しては現代でも種の起源を読むいい理由になると思う。

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2021年04月08日

Posted by ブクログ

言わずと知れた名著だが、一般読者向けとあって非常に読みやすい。

生物学の小難しい話もあるが、実験に基づいた例証が魅力的で、まるでグローバルヒストリーの本を読んでいるようにワクワクした。

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2020年06月30日

Posted by ブクログ

訳者の力によるところも大きいと思うが、その重厚な佇まいに反して読みやすく理解しやすい。
現代では当然のものとして受容されている「進化論」。形質の獲得が自然淘汰・性淘汰に依るものだという主張は、これほどまでに丁寧になされていたのかと驚く。それほどまでにセンセーショナルな主張だったのだろう。

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2019年05月27日

Posted by ブクログ

19世紀に書かれたとは思えないほど、動植物についてよく調査・研究され、論理的にまとめられている。正確な論述は、ダーウィンがいかに厳格な人間であったかを伺わせる。生物学の基礎をなす極めて重要な古典だと思う。
「どの生物種でも、生き残れる以上の数の子供が生まれてくる。しかもその結果として、生存闘争が繰り返し起こる。こうした状況下では、自分自身の生存にとって少しでも利益となるような変異をそなえた個体は、たとえそれがいかに小さな変異であっても、複雑で変化しやすい環境下において生き残る可能性が高くなるはずであり、自然によって選抜されることになる(自然淘汰)」p21
「すべての生物は、ある年などに個体数を減らすということがなければ、指数関数的な増加を続けることで、たちまちどんな土地でも養えないほどの数に増大してしまう。このように生存可能な数以上の個体が生産されるため、同種の個体間、他種との個体間、生息する物理環境とのあいだで必ず生存闘争が生じることになる」p123
「すべての動植物は指数関数的に増加する傾向があり、生存可能な場所ならばそこで急速に数を増やすはずなのだが、指数関数的な増加傾向は一生のうちのある段階で起こる大量死によって抑えられているに違いない」p126
「たとえば私はこんな実験をした。縦1m、横60cmの区画を耕して除草し、実生の苗が他の植物の被害を受けずに成長できる準備を整えたのだ。そして、自然に生えてきた野草のすべてに印とつけてその成長を観察した。すると、実生の苗357個体のうちの295個体もが、主にナメクジと昆虫によって食べられてしまった。長期にわたって刈り込まれている芝地を放置して草が生えるにまかせると、勢いのある植物が勢いのない植物を、しかも完全に成長したものまで徐々に圧迫して殺してしまう。実際に芝地の小さな区画(1m×1.2m)を放置したところ、最初に生えていた20種のうちの9種が、他の種の成長の犠牲になった」p130
「われわれはよく茂った土手を覆う草本や低木を見ると、そこに生えている種数や個体数の割合は偶然のなせる業だと考えがちである。しかし、そういう考え方はとんでもない間違いである。どの生物もみな、個体数を増やそうと悪戦苦闘し、他の植物を食べたり、樹木やその種子、実生の苗を食べたり、林床をいち早く覆って若木の成長を妨害する植物を食べたりという関係が繰り広げられてきたのだ」p142
「(生きている化石)それらは、閉じ込めたれた地域に住んでいたおかげで、あまり厳しい競争にさらされなかった。そのため、現在まで生きながらえられたのだ」p194
「地表に生息する無数の生物は、新しい構造を獲得することで互いに闘争し合い、最も適応したものが生き残る。それを可能とする構造上の重要な変更が生じるのは、個体にとって有益な差異を着実に蓄積する自然淘汰の作用なのである」p289
「ミツバチは深遠な数字の問題を具体的に解いている。貴重な鑞の使用を最小限に抑えつつ、最大量の蜜を貯蔵できる形状の巣房を造っているからだ。熟練した職人が適切な道具と測定器を使用しても、この形状の巣房を鑞で正確に造ることは難しいだろうといわれている。ところがミツバチの集団は、暗い巣の中でその仕事を完璧にこなしているのだ」p376
「ダーウィンはイギリスの10ポンド紙幣の肖像となっている」p422
「「種の起源」を読まずして生命を語ることはできない」p423

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

読むのに苦労した。言葉のレベルはそれほど難しくなく、一般書としては楽しめる。だが、しっかりと言葉の咀嚼をしないと理解できない。古典に触れられて良かった。

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2017年11月09日

Posted by ブクログ

いつかは読まねばと思いつつ先延ばしにしていた本.科学者としてのダーウィンにあらためて敬服できる.ダーウィンの最後の著「ミミズと土」を以前読んだが,種の起源においても,「仮説・思考」「実際の動植物の観察」「他者の文献調査」が入り乱れた後,最終的な結論が筋道だってしめされている.

一般向けの書として,当時多くの人が手に取ったというところも素晴らしいと思う.

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2015年08月03日

Posted by ブクログ

読み終わるまでに結構な時間が掛かってしまったけれど、買ってみて良かったと思える。ダーウィンがいかに偉大であるかが理解できる。

メンデルによる遺伝の法則の発表より前の著作。自然淘汰説は10年以上温め続けていた持論…遺伝の法則よりもずっと前からこの説を胸の内に秘めていたということ。
進化論の礎を築き、自然淘汰説を提唱した。凄い…。

生物学を学ぶ人間として読んで良かったと思えるし、一度は読むべき気がする。

自分の仮説に真っ向から対立する事例を敢えて取り上げ、それについて厳しく言及し、考察する。そして、特殊な例を排除し、自分の仮説を一般的な形に落とし込む。
客観的な分析能力の高さ、先見の明は驚異的。

種の起源は彼の持論の要約らしいけど、それでもこの分量。くどいぐらいに検証を重ねて、自分の仮説を論証している。科学者として、自分も見習うべきだな…。

下巻もどのくらい掛かるかわからんけど、早く読みたい。

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2014年06月22日

Posted by ブクログ

ダーウィン世界各地で虫の採取や魚の捕獲、動物の観察をしすぎ(笑)って思った。実験をしっかりしているのが特徴だなと感じた。

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2022年03月05日

Posted by ブクログ

正直、読みにくかった。
ただ、これが進化学の先駆けであり、150年も前に書かれたものなのかと考えたとき、なんとも感慨深い気分にさせられた。
理解できたかどうかは別として―。

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2012年06月21日

Posted by ブクログ

渡辺政隆氏の訳、構成がよいのか、あれ、種の起源ってこんなに読み易かったっけ?
と思うほど、他社より読み易い。
おかげで初めて通読できました。
これが150年も前に書かれたものなんだから驚愕。

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2012年01月28日

Posted by ブクログ

自分の守備範囲とあまりに違いすぎて理解できない、というより頭に入ってこないというのが正直なとこでした。

ああ、そうだ、俺は「生物」嫌いで「化学」選んだんだったよ。。。

そもそもなんで読もうと思ったのかというと、最近読んだビジネス書に立て続けに名前が出てきたからです。

ダーウィンの功績は、それまで「創造説」(=それぞれの種は環境に合わせて神が創りたもうた)を覆し、それぞれの種が自然淘汰や変異を繰り返し、今の形になってきたということを証明した(?)ことだそうです。

読むきっかけとなったビジネス書に無理矢理こじつけるのであれば、今残っている企業も昔から今の形ではなく、変化する仕組みを持っていたということでしょうか。。。

下巻も頑張れるか心配です。

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2010年07月27日

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