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これは名著と言っていいと思う。
暗号のアルゴリズムや弱点など分かりやすく説明されている。
暗号を意識しなければいけない仕事をしているので知っている内容も多かったが、個人的にはブロック暗号のモードが特に勉強になった。
サイモンシンの『暗号解読』と併せて読んでおきたい一冊。
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400ページのなかなかボリュームのある暗号についての本。
全て読みきれるか不安だったが、暗号、認証、鍵、乱数、応用技術に至るまで一通り網羅されており、且つ理解し難い世界を、噛み砕いて説明されているので読破することができた。
表現方法も比喩も図も完璧であり、敬遠しがちな分野を学ぶことができたのもこの本のおかげ。
セキュリティスペシャリスト等の資格を目指している人も、問題集で上辺だけ学ぶのではなく、本書読むことが急がばまわれかと思う。
残念なのは購入してすぐに第3版が発売してしまったこと。
第3版を買おうか激しく迷っている…。どれくらい追記されてるのだろ。
Posted by ブクログ
HeartbleedやCCS Injection,そしてつい先日のbash脆弱性など,暗号からはやや遠いものを含めても,今年はソフトウェアのセキュリティインシデントが目立つ年だと思う.
この本を手にとったきっかけは,そのような出来事の目立つ年だったからである.不測の事態に対して,まずは基礎的な「暗号技術」について学び直そうと思った次第だ.
読み進めるに連れて,断片化されていた大学の知識が,暗号の歴史や論理的必然性を伴って整理されていくのを感じた.
「何故,この時,このような秘匿の技術が必要なのか?」
「この技術によって何が保証され,そして何が不足しているのか?」
等といった疑問が順番に解説するストーリーのお陰で,名前だけの記憶だった技術にも理解が深まったと思う.
Posted by ブクログ
情報学部の学部生だった頃に読んだ。換字式暗号からRSAなどの公開鍵暗号までに一通り触れられていて、現代の暗号についての基礎的な知識を一通り学ぶことができた。
その後、研究室に入り専門的に暗号の研究をした際にも、この本の内容はそれなりに役に立った。
そんな思い入れもあり、暗号の世界から足を洗った今でも、この本は本棚に置いてあり、たびたび眺めて楽しんでいる。
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暗号について簡単に網羅している本。
結城さんの本らしく、読者のためにわかりやすい言い換えなどが散りばめられてた。夏の短期講座で学んだ暗号の補足にぴったりでした。
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暗号技術について知りたいと思い購入。この作者の著書全般に言えることだが、分かりやすく、それでいて原理や詳細をきちんと抑えることができる。すばらしい!□わかりやすい記述 ◇図解・フローチャートが多くわかりやすい ◇適切な難易度のクイズ問題が提示されており 理解を深化できる ◇要所要所で適度な抽象化の記述が挿入されており 把握しやすい□原理の詳細の記述 ◇フローチャート・数式を用いて暗号アルゴリズムや 認証アルゴリズムを詳細に記述している ⇒プログラミングの知識のある人ならば実装も 可能なレベルの情報が記載されいている□多様な内容の記述 ◇暗号学者の道具箱(6つの技術) ◇SSL/TLS ◇PGP(暗号化ソフトのデファクトスタンダード) ◇量子暗号、量子コンピュータへの言及
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暗号に関して、一番上側に出てくる言葉だけであいまいに理解しており、基盤となる知識がないことが分かりました。
長期記憶の中に入れることができた本。おすすめです。
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暗号技術の種類や基礎がしっかり学べます。途中、難しい場面もありますが全体的に読みやすく最後までしっかり読めます。結城先生の書籍は良書が多いなと改めて実感させられる一冊です。ただし、暗号技術について本格的に学びたい人向けではないので、そういった人は別の専門書を購読しましょう。
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暗号関連のセキュリティ技術について、古代を含め順序を追って説明されているので、理解しやすく読みやすかった。セキュリティ技術はあまり体系立てて語られないイメージなので、重宝すると思う。
Posted by ブクログ
2014/02/17-2014/02/21
星4.3
結城浩さんによる現代の暗号理論及びその周辺の技術入門。結城さんらしい、流れの分かりやすい文章だった。
第1章では昔からの暗号の歴史について書いてあるが、この本のメインはそこではない。RSA暗号とその実用に関して使われている技術、AES暗号などの現在実用的な暗号技術の解説や、署名、SSL/TLSなどの周辺技術についての解説が主だ。詳しく知りたい場合の註についてもそれなりについている。
暗号の歴史について知りたいのであればサイモンシン先生の『暗号解読』の方が適しているだろう。
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暗号技術まわりをざっくりとわかりやすく学べる。
数学と切っても切れない関係がある技術なので多少は数式が出てくるが、極力減らしてくれていて非常に読みやすい。
普通に読みものとしてもおもしろい。
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いかにも難解そうなタイトルだが、難しい言葉は使わず、分かりやすい図表で丁寧に解説されている。内容もスタートアップに必要な情報が漏れなく詰まっており満足。
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ネットワークと並んでとにかく苦手意識があった暗号セキュリティ関係の話。
社内の尊敬する先輩2人もがそれぞれ(旧版を)持っていたので、絶対良い本に違いないと思って購入したが、永らく積読。
でも読み始めてみると、暗号技術の基礎をわかりやすく教えてくれていてとても読みやすかった。
さすが結城氏の本だ。
とにかく読者がおいてけぼりにならないように気を使ってくれる。説明が丁寧で、読んでいて心地いい。
さらに、ところどころに出てくるクイズで素朴な疑問を解決し、各章の終わりにはチェック問題で復習もできる。
基本的だけど必要十分な範囲をしっかりカバーしてくれているようだ。これからこの本に出てきた言葉が会話に登場したら、あやふやなままで済まさずにしっかり本書を引いて復習したい。
技術書で長く手元に残るものは残念ながら少ないのだが、この本は間違いなくずっと手元に残るだろう。
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本書は 2008年の著作。シーザー暗号やエニグマといった歴史上有名な暗号を軽く紹介したのちに、本題は現代の ITを支える暗号たちの概要。DES/トリプルDES/AES といった対称(共通鍵)暗号や、公開鍵暗号(RSA)、そしてそれらのハイブリッドである PGPや SSLといった技術の仕組みを学ぶことができます。そしてこれらを通じて「暗号とは何か」ということについて幾つかの視点から理解することができるような仕掛けになっています。結城さんの本を読むのはこれが3冊目くらいですが、いつも教え方のうまさに感心します。限られたページ数にバランス良く知識を配置し、それらから普遍的な抽象概念や原理原則を導く。特に本書では随所に置かれた「クイズ」が秀逸。まさに私の職場での輪講で先輩社員が繰り出すような質問で、ここで立ち止まって考えることによって理解が深まるようにできています。このような本をかなりのスピードで連発している結城さんには感心します。
紙面の都合で各暗号についての詳しいことは省略されています。「AES(Rijndael)のsubbytes処理って何をやってるんだ?」など詳細の仕組みや、「なぜSHA-1は32bitx80という単位を選んだのか?」といったノウハウの部分を知りたい人は、別の文献に進んでください。また、暗号と言えば様々なドラマが付き物なので、そちらに興味のある人はサイモン・シンの「暗号解読」などがお勧めです(久しぶりに読みたくなった...)。
Posted by ブクログ
やはり結城さんの本は分かりやすい。
図も多くて、全くの初学者も理解しやすいと思います。
私はセキュリティ関係の諸技術に関してひと通り知っていたので目新しい事は少なかったですが、
ハッシュ関数への誕生日攻撃、擬似乱数生成器に関してはなるほどーと思うことが多々ありました。
他の本に比べ優れている点は2つあると感じました。
1.ところどころにあるクイズが秀逸で、誤解しやすいポイントの理解の助けになる
2.原理の解説に留まらず、セキュリティに関する問題意識と、諸技術の存在意義が読者に分かりやすい
(なぜRSAだけじゃダメなのか、なぜ認証、署名が必要なのかetc..)
初学者から情報系の方まで、幅広い方にオススメできる1冊です。
ただ、入門書ということで数学的な内容は薄いです。
RSAの完全性すら、きちんと証明されていません。
(中国人の剰余定理とか使うから、無理っちゃ無理だけど。笑)
そして、ゼロ知識証明やブラインド署名は入れて欲しかった!
ということで、自分視点では☆4つ。
(初学者視点だと間違いなく☆5つ!)
Posted by ブクログ
暗号はどういったものがあるのかを紹介してくれる基本書。
お陰様で、どれだけ自分が知識不足で、何もできない若造なんだということを知ることが出来ました。
いっぱい勉強して、いっぱい研究したいです。
Posted by ブクログ
仕事で必要になったため、購入。
だいたいの知識は習得。
会社においてあり、必要なときに、必要なページをチェックして疑問点を払拭してます。
体系的に学べる点、例題がある点がよい。