感情タグBEST3
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敷居の高かった歌舞伎にはまらせてくれた 勘三郎さんの闘病記。舞台への命のかけ方 生き様 それが 人を惹きつけてやまなかったのだなぁ・・。分かってはいるけど 勘三郎さんの不在が痛いです。
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歌舞伎役者の最期、というより、ARDS患者の最期の記録、という側面が強いと感じた。勘三郎さんも好江さんも、ご家族も、たくさんたくさん戦ってこられたんだな。
好江さんの愛のおおきさ。
好江さんのこの愛があったから、勘三郎さんはいつもいつまでも全力疾走出来ていたんだね。
素晴らしい命
改めて命の大切さと儚さ、家族の暖かさや大切な人との別れの辛さを感じました。勘三郎さんの明るく凄みのある雰囲気を思いだしながら読みました。勘三郎さんと奥様、息子さん達の壮絶な闘いは息をのみました。必ずどんな生命も最期はさよならをしなければならない。でもそれまでは一生懸命生きよう、一生懸命大切な人たちを愛そうと思いました。
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勘三郎さんの生きたいという思い、ご家族の強い思いが伝わってくる。勘三郎さん、ご家族の思いに精一杯応えて、できる限りの治療をされた先生方、医療 スタッフの方々。皆さんの思いは「中村勘三郎という稀代の名優を死なせてはならない」とい う一念だった。苦しい治療に耐えた4ヵ月。本当に大変だったと思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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テレビで知った時、信じられなかった。すぐに元気になって戻ってくると思ったから。詳細にその過程が記されていたが、それより奥さんがどれだけ愛していたか、その想いの深さが残った。
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つらい話なのに一気に読んでしまった。
勘三郎さんが亡くなってしまう結末は知っているのに、どうか元気になってと思ってしまう。
本を読んでいる人にまでそう思わせてしまう、それが勘三郎さんの魅力なのだろう。
どうか天上で歌舞伎界を見守ってください。
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歌舞伎役者・中村勘三郎の闘病記を妻、波野好江さんがまとめられた一冊。全体が、夫婦愛・家族愛に溢れています。
食道ガンの告知から、入院、手術、合併症ARDSの発症による転院が続きます。後半は、胸が締め付けられる場面が多数あり。
医学ではなく、医療として、生きたいと願う彼を支えようとした各病院の医師やスタッフにも頭が下がります。
まだまだ、勘三郎には活躍して欲しかったし、新しい歌舞伎座に立たせてあげたかった。
また、ARDSの存在を世に広めたのは、彼の功績に加えても良いかもしれません。
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あー、勘三郎なんで、なんで手術したの。
あん時、鶴瓶が言ったこと聞いていれば、癌とうまくつきあって今も、生きていたと思う。
このエッセイは、ほんとに赤裸々に書かれていて、勘三郎の女性問題、
膝蹴りなどびっくりするような夫婦喧嘩、でも最終的には、遺体を焼かずに残しておきたい方法までさぐるほど、深く愛していたのだから、やはりすごい稀有な夫婦なのだと思う。
ほんとに、どんだけ症状が重くなっても病院をがん研センター、女子医大、
日本医科大、と転移してもまさか死ぬなんて最期まで思わなかったと思う。
巻末に載っている各病院の担当医のインタビュウー、最初のがん研のインタビューだけがはずされてる意味を考えてしまう。
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勘三郎さん、辛い日々だったんですね…
病気の発見と適切な治療は重要ですね。「うつ」と一方的にされて、本当の病気が隠されてしまっては治るものも治りません。
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病気治療に関する記述は、読んでいて涙が止まらなかった。中村屋が気の毒で、生々しい記録を読み進めるのが辛くなるほどだったけれど、中村屋と好江さんは、実際には、この100倍も1000倍も辛い思いをしたことだろう。
自分が苦しい状態でも希望を捨てず、逆に家族を励まそうとさえする中村屋の優しさ。亡くなってしまった中村屋と添い寝する好江さんの深い愛。
浮気はあっても、中村屋にとって好江さん以上の素晴らしい女性はいなかった。こんな風に深く愛し合えるなんて、理想的な夫婦だったんじゃないかと思う。
担当医師のインタビューがついていて、がん治療の今がわかる実用書的な側面もある。がんの手術そのものは成功でも、その後の合併症で死に至るリスクがあることを事前に知っていたら…と思わずにいられない。
がんの手術をする先生が手術後の合併症については専門外であること、合併症に詳しい先生にすぐバトンタッチするようなシステムができていないことには驚いた。
また、先入観による決めつけで中村屋の症状に合わない薬を出しまくった精神科医の先生には呆れてしまう。数少ない名医と出会えなければ、ちゃんとした治療が受けられない不公平さが解消される日は来るのだろうか。