【感想・ネタバレ】空へ向かう花のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年10月06日

大人の在り方がすごく問われてる作品だった。
ここまで関与しようとする大人が果たしているのだろうか。
寧ろ作者が望んでいる、いや誰もが望んでいる世界なのではないだろうか。

「こんな世界にしたのは、大人だ」

この言葉が心に突き刺さる。
そんな自分は今は大人。

風が吹けば背中を向けるのではなく、顔面...続きを読むを向けその風に向かってく。それがいつかは大きな風の流れとなるのではないか。

とかく僕が言いたいのは感動の名作だってこと。

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Posted by ブクログ 2011年12月29日

辛い過去を抱えた子供たちがその悩みを内に秘めながら日常を過ごす。
特に隠すわけでもなく、同情を求めるわけでもなく。
その描写がとてもリアルで、余計に共感してしまう。
悲しみを抱えてしまった子供たちを守る大人たちも優しく、「大人とはどうあるべきか」をそっと私に教えてくれる。
悲しいテーマのはずなのに心...続きを読むが満たされる不思議な小説だ。

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Posted by ブクログ 2015年05月08日

自分の行為で見知らぬ少女の時が止まった。見知らぬままでは自分の過去と未来を見つめることは出来ない。少女のことをふとしたことから知る事になる。少女の友達とおじさんと大学生の四人で進められる物語。重いテーマをそれぞれの視点で語り、何をしなければいけないかでなく、今何が出来るか?に置き換えて昇華していく。...続きを読む空に届け、空に向かう花の様に。

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Posted by ブクログ 2013年10月17日

辛い思いをしている子供に出会ったときに、その子を守ってあげるために1人の大人として何ができるかをテーマにした作品だと思う。
主人公の子供たちの健気さと真直ぐさに読んでいる方が辛くなりそうなところが、その一歩手前で明るさに救われる絶妙な塩梅でした。

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Posted by ブクログ 2013年03月17日

少年と少女が屋上に庭を造る話。

子供でいられない子が
いい大人に出会って成長していくと
優しい人になれるんだ。

重い題材だけど温かい1冊だった。

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Posted by ブクログ 2012年08月28日

テーマが重そうでびっくりしたけど、いつもの小路さんの世界だった。すっと入っていけて、どんどん読めてしまう。でも、とても大切な何かを心に残してくれる。

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Posted by ブクログ 2012年04月12日

小路さんの作品らしい愛があふれてました。事故っていったいどんな事故?と気になってしまいましたが、最後まで読んだら、大事なとこはそんなところじゃないと気付きました。花のように強く優しく美しく、何もできないからできることをする。素敵な作品でした。

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Posted by ブクログ 2012年02月15日

ずっしりと重くなってもおかしくないお話が
まるでおとぎ話かのようにやさしくやさしく仕立てられていマス。
ひとの持つ善さを信じるひとにはシミるお話。
そうでないひとには、ちょっと嘘くさく感じられるかな。
 
ワタクシ、できれば前者でありたい、と思っておりマス。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年01月25日

うつくしいお話、というのが読み終えたときの印象。

両親に愛されずに育った少女と、人を死なせてしまった少年と、彼らを見守る大人達。

最初はもっと重い話かと思っていたのですが、人が人を思い、助け、そのために出来ることをする様子は、心が洗われるような清々しさがありました。

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Posted by ブクログ 2012年01月19日

少し重い内容でしたが、暗い気持ちにならず最後まで読むことができました。とても好きな作品になりました。

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Posted by ブクログ 2012年01月01日

内容は重いのかな…でもこれから親になるんだったら、大人ならこうあるべきだ!!っていうのがたくさんあって良かったですd(⌒ー⌒)!

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Posted by ブクログ 2011年11月07日

詳しい経緯は明らかにされないが、少女の死に関わってしまった少年ハルと少女の友人カホの出会いから始まる物語。
空へ向かう花のように前を向く子供たちと、温かく見守る大人たち。作中のこの言葉が深い。
「まだ弱き者に、この世で力を持たないものに、優しくしたいと思う気持ちを偽善と呼ぶのなら、私は喜んで偽善者に...続きを読むなる。」

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Posted by ブクログ 2016年07月30日

実は買おうか買うまいか悩んだ本でした。
最近、小路さんの本が次々に出てくるので、多作ゆえの質の低下が出てきてる様に思えて。
そんな目つきで読んでいたせいか、前半は余り良い印象ではありませんでした。常にペアで語るという章の構成は物語の繋がりを悪くしているようだし、事件の焦点をぼかした書き方も歯がゆく感...続きを読むじられます。重く辛い物語を、良く言えば淡々と、悪く言えば浅く語る物語。
その中で、ハルを見守るイザざんとカホを見守るキッペイの2人が、現実を見据えながら、それでも一生懸命助けて行こうとするの姿が心地良く。
ただ、最後の数章で一気に盛り上げてくれます。ここは圧巻と言えるでしょう。
ご都合主義・予定調和的と見做される事も有るでしょうから人には進めませんけど、小路さんの真骨頂だと思います。

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Posted by ブクログ 2017年04月24日

ある事故で女の子を死なせてしまった小6の男の子ハル。
亡くなった女の子の友達だったカホ。
ハルが屋上から飛び降りようとしている所を見つけてしまい、出会う二人。
話はそこから始まります。

お互いに傷を抱えているハルとカホ。
その2人をそっと支えているおじさんと大学生のキッペイが何とも素敵。

『大人...続きを読むは子供の前では必死で大人の役を演じなきゃいけない』
この一文にやられました。

傷を抱え、いち早く大人になってしまった二人だけれども、自分の事を物凄く真剣に考えてくれる大人たちと出会えて、幸せだったのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2013年06月06日

避けられないことで咎を背負ってしまった子供たちを周りの大人たちが支える。当たり前だけどできないこと。

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Posted by ブクログ 2012年03月27日

とある過失?事故?で小学生の女の子を殺してしまった少年と、
死んだ女の子の親友が出会い、
周囲の人に助けられながら事件を乗り越えていく話。
ハートフル感動ストーリーという感じで評判よいけれど、
あまりにみんないい人過ぎて、道徳の教科書のような話だった。

少年が結局何をしたのかよくわからな...続きを読むい。
妙に「殺した」というフレーズで引っ張るだけ引っ張っておいて、肩透かしな感じ。

事故で子供が子供を死なせてしまったり、児童虐待とか重い話題なのに、
それを物語の飾りの一つとして軽く使っているのに違和感。
それは優しい人の書く物語か?
テーマの割りに文章が読みやすくて平易な分、こんなにさらさら読めていいのかなと思ってしまった。
それに登場人物に「偽善で何が悪い」って言わせる神経はちょっと相容れないかな。

暇つぶしにはいいけど特に残るものはないから余計に薄っぺらい気がした。
これまで読んだ2作品にも共通する、敵を作らない作品群。
嫌われないものはいいものかっていうと、どうなんでしょう。

要するに私が偏屈者です、はい。

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Posted by ブクログ 2012年02月09日

重いものを背負ってしまった子供と過去に色々あった大人が出会い支えて行く。
本当にこんな奇跡の出会いがあれば救われる人は多いだろう。
そういう場があるといい。

物語的には引き込まれるし、読みやすかった。会話文も多く進み易い。ショッキングな展開もいくつかある。

「まだ弱き者に、この世で力を持たない...続きを読むものに、優しくしたいと思う気持ちを偽善と呼ぶのなら、私は喜んで偽善者になる。」
心に残った

でも、結局事故の詳細やイザさんに何があってひっそりと暮らすようになったかは終始グレーなまま。
どれだけの理由でそうなったか。「仕方のない事故」「嵌められたんじゃないか?」だけでは弱くて今ひとつ納得がいかなかった。
推理モノではないし、事故詳細を記してしまうと読み手によって受け取り方に差が出てしまうからかなぁ。
続編があろのだろうか…?

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Posted by ブクログ 2011年11月25日

重い話ではあるけどドロドロではない。裏に書いてある通り、「苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作」だった。

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Posted by ブクログ 2011年10月30日

この物語に登場する大人のようでありたいと、私も大人の一人として思った。

子どもは親が守ってくれて何の心配もなく遊んでいられるから、子どもでいられる

そういうことなんですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年10月23日

≪内容≫
暗い過去を持つ少年ハルは、自殺をする寸前にカホという少女と出会う。心に傷を持つ少年少女と、彼らを取り巻く大人たちの物語。

≪感想≫
大人が子供を守るということ、家族のあり方、人に対する優しさなど、どこまでも道徳的で規範的な、そんな正しさがストレートに書かれている小説だと思う。重いテーマを...続きを読む取り扱っているにもかかわらず、ハルの事件の真相など、暗い記述などは意識的に排除されていて、ただ事件によって生まれた苦しみや悲しみと、その先に見える少しの希望がそっと描かれる。

登場人物はみんな善良で心優しく、どこかひねくれていてもその心を覗けば不器用な優しさで溢れている。どんなに辛い過去を持っていても、優しさが連鎖し、力になり、人も自分も救われていく。とても優しく健気で温かい物語である。

ただ、そういった世界の中では、自殺未遂も殺人未遂も結局は子供の過ちとして、何もかもが許され、受け入れられていく。それぞれの心に傷は残れど、大人が正しい方向に導いていけば、きっと正しく乗り越えていける。

きっとそれは間違っていないのだと思う。ただその一方で、やはり綺麗事だけでは人は生きられないことも僕たちは知っている。寛容であることだけでは、人と向き合うことにはならない。性善説が必ずしも受け入れられる世の中ではない。そういう黒い部分を捨象した素直すぎる内容には、煮えきれなさというか、物足りなさを感じてしまう。

この物語を温かいと感じるか、ヌルいと感じるかは人それぞれだと思うが、いずれにせよ、中高生にはとてもいい影響を与える物語だとは思う。そしてその純朴さこそが小路幸也の持ち味なのだろうな、とも思う。

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Posted by ブクログ 2011年10月23日

ブロードアレイミュージアムより、こっちがよかったかも。でもなあ、やっぱり東京バンドワゴンほどではないかも。でも、よかったといえばよかったかな。
ちなみに、誰かが亡くなる悲劇は、あまり悲劇として描かれないほうが好きなのは、単なる私の好みの問題か(笑)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年10月16日

想像通り、少しドキドキしながらも、スルスルと読みやすく
最後まで、穏やかな気持ちで読み終えることが出来たのだけど
本当は内容が、幼児虐待や社会問題にも踏み込んでいるにも係らず
辛いことはさらっと都合良く解決しているように思える
ちゃんと書かれてしまったら、重くて読めなかったのだろうし
希望を持つこと...続きを読む、前を向くこと、明るく生きることの大切さを感じるけど
どうしても心のどこかに「きれいごと」の文字が浮かんできてしまう

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