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Posted by ブクログ
劇作家・岩松了さんの(たぶん唯一の)エッセイです。大学時代後半にはまりました。そのころは岩松さんの露出も少なく、ひっそりとファンでした。エッセイといっても「どこへ行った」「何を食べた」のような類ではなく、岩松さんのいつも物事に問い続ける姿勢の、なんとも哲学的な、現実を芝居のワンシーンのように切り取って書いたような、本です。「止まっているもののなかに動いているものを見るほうが好き。そのほうがドラマの豊かさを感じる」という岩松さん。謎です。
(ちなみに、この本がすごく好きで、「五番寺の滝」という(たぶん唯一の)小説が読みたくて、やっとのことで手に入れて読んでみたのですが、あまりにも難解。同じ道をぐるぐる歩かされているような感覚に陥り、発熱しました。)