【感想・ネタバレ】「ひらめき」を生む技術のレビュー

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Posted by ブクログ

実践するこころが大事であるということを痛感!産学連携を進めていく上で参考になる。
コクリエイションの概念が秀悦。

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2014年08月11日

Posted by ブクログ

メディアとテクノロジーの交点で何をするのかどうしていくのがいいのかをテーマにしているいろんなことに取り組んでいるメディアラボのよさみたいなのを感じることができる。前向きな余白をいかに大切にしているかひらめきを大切にするマインドが書かれている。

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2017年12月18日

Posted by ブクログ

Joiさんが考える、クリエイティブでイノベイティブな考え方に対する考察。MITメディアラボでの活動と、4人のクリエイターや起業家との対談がおさめられている。SFCのことも言及されていてびっくり。

備忘メモとしては「価値のある新しいものを生み出す人というのは、どこに行っても何かが見つかる。探しているものが見つからなくても別のものがある、という考え方ができる人」「どうやったらその素材を最大限にいかせるかを考える人」。デザイナーとは「必要なものを見極め、現実のものにする人」。起業家にとって大事なことは「様々なネットワークを通じどれだけ人の知識を取り込めるか」「問題にぶち当たって方向転換するときに、もっと大きな可能性が見えてきた!とワクワクすること」

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2014年04月03日

Posted by ブクログ

2013年初版
伊藤穣一 著
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MIT所長のJoi氏による、イノベーションのこれからについての示唆に富む一冊。

MITで2012年から実施している「カンバセーション・シリーズ」と呼ばれる、各業界の先駆者をゲストに招いて行われるトークイベントから、4人の対談模様を実録していて、どれも読みごたえ十分でした。

業績が優先され、ビジネスにおける最適化・高効率化が叫ばれやすい今の日本の経済環境において、Joiが唱える「イノベーションのあり方」を地で行くには、中々に勇気と心意気が必要そうだと思う一方で、楽しいのはそっちの方なんだろうなとも感じます。

【Practice over theory】
これが、一番の金言であり、耳が痛い言葉でした。

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2014年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は、インターネット文化を支えてきた実業家・ベンチャーキャ
ピタリストで、ネット界では知らない人はいないという程の有名人。
世界中を飛び回り、イノベーター達を発掘し、その人々をつなげる
ことで新しい価値を生み出して、世の中にインパクトを与える、天
性のネットワーカーです。2011年には、日本人で初めてマサチュー
セッツ工科大学(MIT)メディアラボの所長になったことでも話題
になりました。

本書は、そんな著者が、メディアラボで始めた公開講座「カンバセ
ーションシリーズ」の一端を伝えてくれるものです。カンバセーシ
ョンシリーズは、学生達に刺激を与えるために企画されたもので、
著者の友人の中でも、とりわけユニークな人達を呼んできて、学生
達を前に語り合う、というもの。本書で取り上げられるのは、J.J.
エイブラムス(ドラマ&映画脚本家)、ティム・ブラウン(デザイ
ン会社IDEO・CEO)、リード・ホフマン(SNSリンクトイン創業
者)、バラチュンデ・サーストン(コメディアン)の4人。

語られることの内容は多岐にわたっています。「カンバセーション」
と言うだけあって、リラックスした雰囲気の中で行なわれる雑談、
という印象が強く、特にフォーカスされたテーマについて語り合う
というものではありません。

ただ、4人とも新しいものを作り続けている人達なので、会話も自
然とクリエイティビティを巡る話題が中心になっています。クリエ
イティブであるために4人が心がけていることは何か。どんな仕事
の仕方をし、どんな信念を持っているのか。友人同士だからこその
ざっくばらんな会話の中で、それぞれとの会話が進んでいきます。

4人に共通するのは、一つのことにフォーカスを絞り過ぎず、あら
かじめ全てを決めてしまわず、その場の流れを大切にしながら、柔
軟に振る舞う、ということです。そのためには、本人が現場を把握
していることが重要になります。常に現場で起きていることを感じ
ながら、必要なタイミングで必要な調整を行わないと、物事がうま
く運ばないかないからです。だから4人とも、現場を重視します。
そのことを、著者は、「クリエイティブな現場主義」と表現します。

クリエイティブな現場主義と共に強調されるのが「多様性」の力で
す。女性の管理職の数を増やすとか、そういう形式的な多様性では
なく、多様な意見をぶつけ合える環境に常に身を置くこと。或いは、
そういう環境を意識して作り上げること。そうやって、常に多様性
に開いていかないと、これだけ複雑化した世の中ではイノベーショ
ンは起こせない。多様性は、クリエイティブであるためにも、とて
も大切な前提になるのです。そのことを知り尽くしているクリエイ
ティブな現場主義者達は、だから、多様性をとても重視しています。

クリエイティブな現場主義と多様性。どちらも、今の日本社会が切
実に必要としているものだと思います。さらっと読めてしまいます
が、とても大切なことに気付かせてくれる一冊ですので、是非、読
んでみて下さい。

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▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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無秩序なシステムの中で生き残るための9つの原則
【Resilience over strength】(強さよりもしなやかさ)
【Pull over push】(「押す」よりも、「引く」)
【Risk over safety】(リスクをとること)
【Systems over objects】(モノより、システムに焦点を当てる)
【Compass over maps】(良い地図より、良いコンパスを持つ)
【Practice over theory】(理論より、実践)
【Disobedience over compliance】(服従より、反抗)
【Emergence over authority】(上からの権威より、下からの創発)
【Learning over education】(教育より、学習)

集団や組織内の各部署や個人が、互いに協力し合うことなく、自分
たちの権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする
縦割り主義は、少しずつ会社、ひいては社会全体を蝕んでいます。
特に日本はその傾向が顕著で、セクショナリズムによって会社全体
のシステムを保っているようなところがありますよね。

鍵となるのが、一番いいアイデアにどれだけオープンでいられるか
ということです。

結果がどうであれ、とにかく信じることが大事なのです。その信頼
の根拠は、「体の底から感じるゾクゾク感」です!

企画書をまとめるのは大変ですが、実際に試作品を作ってしまえば
一目瞭然でしょう?一つ作ったら、もう一つ作って、さらにもう一
つ作ればいいだけです。だから、クリエイティブなプロセスで最も
大事なことは、実際に作ってみることだと思います。

メディアラボとそこに通う学生たちのユニークな点は、やりながら
模索しているところです。初めはどこに向かっているか不明ですが、
やりながら道筋をつけるというものです。あてもなく漂いながらリ
サーチすることがメディアラボでは重要だし、メディアラボのDNA
の一つといっていいでしょう。

僕が辿り着いた結論は、プロジェクトを進める割と早い段階で、自
分たちと一緒に冒険してもいいという人物を、何パーセントか集め
ることが出来れば、それはゆくゆく何百万人に届く成功プロジェク
トになる可能性が高いということです。

僕が起業家たちにいつもアドバイスするものに、「粘り強さ」と
「柔軟性」という二つの相反するものがあります。粘り強さは、ビ
ジョンをもち続け、逆境や「クレイジーなんじゃない?」と言う人
たちに立ち向かう強さのことをいいます。(…)
もう一つは柔軟性です。データをよく見て、市場を理解し、条件に
よって加えなければならない変更に目を向けるというようなことで
す。問題は、どうやってこの二つを組み合わせるか?ということで
す。

「いいプロジェクトだ。それで行こう」とみんな声を揃えて行なっ
たプロジェクトよりも、「いいと思う」と評価した人と「よくない
と思う」と評価した人が入り交じって勧められたプロジェクトの方
が、成功率が高いことが判明したのです。

将棋の先生の話でよく聞くのが、弟子がいくら師匠を倒そうと躍起
になっても勝てないのに、師匠と一緒に住んで同じ時間を過ごすう
ちに、勝てるようになるというものです。師匠と共に生活をしてい
くうちに、弟子は師匠の勘や間の取り方などの思考パターンを学び、
勝つために必要なコツを受け継ぐのでしょう。

世の中のニーズに合ったいいものをつくるためのひらめきは、やは
り頻繁に地域や社会に足を運んでこそ得られるものだと思います。
現場を目の当りにして、初めてみんなが直面している問題や求めて
いるものを理解できると思うのです。そして、コミュニティの人た
ちと一緒になってデザインするコー・デザイン(Co-design)こそ
が、地域や社会を活性化させるのではないかと思っています。

僕は、そういう助け合い、学び合いの場を作ることそのものが、一つのイノベー
ションかもしれない、とも感じています。

経済力や競争力ではなく、自分たちと違う国―違う人間-にエンパシーを持ち、
つながっていけるかどうかで、今後の日本の行く末が決まるといっても過言で
はないでしょう。


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●[2]編集後記

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週末は消防団の研修旅行で熊本と長崎に行ってきました。大の男が
15人。ガイドさんもついての集団旅行なんて、小学校の修学旅行以
来かもしれません。色々な意味で新鮮な旅でした。

最終日は、長崎の沖合にある端島(はしま)、通称「軍艦島」に行
ってきたのですが、ここは想像以上に凄い場所でした。石炭採掘の
ために開発された島で、もとは岩礁。そこに最盛期は5,000人以上
住んでいたというのだから驚きです。人口密度は東京の9倍以上。
自然が全くなく、日本で初めて作られたというコンクリートの高層
建築が林立する島に住んでいた人達は、緑を求めて、屋上庭園を作
ったり(これも日本で初めて)、壁面を緑色に塗ったりしていたの
だそうです。

その軍艦島も、1974年に炭鉱が閉山になり、人が住まなくなってか
ら今年でちょうど40年。無人の廃墟に上陸してみて驚いたのは、か
なり植物が繁茂していたことでした。ガイドさんに聞いてみると、
人が住まなくなってから、自然に生えてきたとのこと。人工の建物
は損傷が激しく、風化が進んでいるのに、対照的に、植物は力を増
している。自然の力を思いました。

全てを人が作り上げた、人工の究極のような都市である軍艦島には、
この国が追い求めてきた近代化の夢が詰まっています。その夢の力
は圧倒的です。一方で、人が作り上げたものの脆さや儚さを教えら
れもするのです。人工のものは、手入れをしなくなった途端に朽ち、
自然の力に呑み込まれていく。軍艦島は、その象徴にも思えました。

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2014年02月04日

Posted by ブクログ

スーパープレゼンテーションのナビゲーターでおなじみ、
マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの所長
伊藤氏と、ワールドワイドに活躍している有名のインタビュー

インタビュー形式で内容がまとめられており、読みやすい。

インタビューの相手は、海外ドラマ「LOST」の仕掛人である、エイブラムスや、デザインといえばティムクック、LinkedInの共同開設者リードホフマンなど

ひらめきを生むための工夫や、考え方、生き方など書かれてあり、
世の中を変えたいっていう情熱が溢れる方々の言葉だなと感じる1冊です。

ティムックの語るデザインの定義や、ホフマンが教えるプロジェクトを進めるポイントなど、なるほどなって感じです。

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2014年01月13日

Posted by ブクログ

自分がイノベーションに関する業務からほど遠いためか今はもうひとつピンとこなかった。業務を見つめ直す際に再度読んでみたいと思った。

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2014年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

MITメディアラボ所長から、イノベーション・コラボレートを学びたくての一冊。 JJエイブラムスとの対談が印象深い。『モノ作りは霧の中のドライブ』『アイデアにいつもオープンであれ。』 コラボレーションは、固執を捨てて、セレンディピティを産む。 ジャズ型オーケストレーション組織、心掛けてみよう。

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2014年01月18日

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