感情タグBEST3
耽美な雰囲気の傑作!
私の受けたイメージは大正〜昭和初期の日本海側の街の大地主の家。
この特殊な設定が素晴らしい効果を生んでます。
舞台はほぼ攻めの屋敷内で展開されており、受けは軟禁状態。ここがドツボでした。
攻めがその街では王様状態で、使用人もたくさんいるので、受けが逃げられなさやしがらみが薄暗くどんよりと伝わってきます。
攻めは裕福で人望もあり恵まれているのに対し、受けは貧しく訳あって周囲から嫌われてます。
それなのに攻めに大切にされ、居心地の悪さを感じバタバタするのですが…攻めの妄執的な愛は負けません。
記憶喪失という要素により、本来の受けの性格や攻めとの関係性が段々と明かされていき、ミステリー小説のようでした。
執着攻め、強気受け、幼なじみ、時代物、耽美
といった要素がお好きな方にはおススメです。
結構シビアな事情がある
読み始めてから、ただの記憶がない男を助ける話じゃなく
もっと前から曰くつきの係わりと関係があったような感じでした。
もっとスッキリするかと思っていたけど、最後までモヤモヤが残りました