【感想・ネタバレ】江戸の本屋さんのレビュー

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Posted by ブクログ

江戸時代の出版事情と文化、読書層の変遷を綴る。
I  京都町衆と出版・・・京都に始まる出版販売。
II  元禄文化と出版・・・大坂での俳諧と浄瑠璃、浮世草子の流行。
III 田沼時代の出版革新・・・江戸に花咲く出版文化。本は庶民へ。
IV  化政文化と出版・・・本は地方へ。貸本屋の成り立ち。
V  幕末の出版・・・寺子屋。地方書商、庶民の情報関心の増大。
いかに本が庶民まで届くようになったかの変遷が面白い。
幕府の出版統制や飢饉の救荒書についても、詳しいです。
また、蔦屋重三郎、須原屋についての記述は、
大いに参考になりました。
残念なのは、著者もあとがきで書いているとおり、
享保以後の京都・大坂の書商の動向が無いことですね。

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2018年06月21日

Posted by ブクログ

江戸時代の出版事情やそれに関わる人物や風俗などが書かれている本。

ものとしては研究書に近いものがあるが、対象範囲が限られているのもあってそれほど込み入った内容ではなく読み物としても十分に楽しめる内容だと思う。
江戸時代の町人文化について興味があるなら文句なくオススメの一冊。

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2014年07月27日

Posted by ブクログ

本著のような近世日本に於ける読書市民層の成立の研究が進めば、政治学的な明治維新の捉え方だけでなく、日本における近代社会の勃興の機運の様態がより明らかになると思う。

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2012年09月06日

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