感情タグBEST3
Posted by ブクログ
観光立県を目指す県庁職員の物語。 彼をサポートする数名の個性豊かなキャラクターたちとのすったもんだ。
何も成す事はない過程のお話で人々のストーリーが巡る。
親友って、同じ箱に入れられて過ごす以外にもできるんだと思いました。
吉門が掛水の家に行って呑んだシーンは良かったな。
蛇足だったのかもしれないけれど、掛水と多紀がどうなるのか知りたかった。
きっと僕が思う通りになってるんだろうな。じゃないと親友の吉門が許さないよ。
Posted by ブクログ
高知に行きたくなった!
制約がある中で色々工夫しながら解決の糸口を見つけていくのはとても楽しそうだなと思った。俺もこういう仕事がしたいな
恋愛模様もムズムズ心くすぐる展開だった
Posted by ブクログ
読後感良すぎるーーー!!
高知県庁の「おもてなし課」の奮闘記!
公務員ならではのお役所感覚と、民間感覚の乖離がまじまじと描かれていて、読んでいる自分までもどかしくなった。
お役所仕事に民間視点を持って取り組むことでこんなにも切り込めるのか…!と感嘆。
高知県のことは全く知らなかったけど、物語を通して様々な高知の良いところを知ることができて楽しい。本を読みながら高知を旅行しているような。
「内部で折り合うことばかりを考えて、お客様目線を失う」とか、「予算の折り合いをつけるのが面倒だから楽な道に逃げる」といったことは、一年目の自分でも感じる部分があったから刺さった。
お仕事小説として人におすすめされたら勧めたい一冊。
Posted by ブクログ
文句なしで面白い!
元々、旅行会社にいたので特に痛感しました。
ホント、山奥でフランス料理だされて興ざめしたことあります。
この本の舞台となった、高知にまた行きたくなりました。
あの雄大な海岸線、見たいなぁ。
Posted by ブクログ
高知県庁が観光立県を目指して立ちあげた"おもてなし課"の職員たちが、観光特使を依頼した吉門から刺激を受けつつ、地元に観光客を呼び込むべく奮闘するストーリー。
おもてなし課の掛水と多紀の初々しい恋愛模様や、吉門のかつての家族と県庁の曰く付きの関係など、いろんな要素も盛り込みつつ、お役所ルールと民間の感覚のズレを面白おかしく指摘している。
そうした感覚のズレに少しずつ気づいて改善していくおもてなし課の職員のがんばりはつい応援したくなる。
そして、何より高知に遊びに行きたくなった、
Posted by ブクログ
しょっぱなは、お役所仕事なグダグダ感にイライラから始まったものの、30ページほど読み進める頃には「ここからどうなる!?」と先を知りたい欲がムクムク。
成功や喜びだけでなく、失敗や色んな葛藤も含め、物語に入り込んでその場にあたかも自分もいるかのように、感情が動く。
中盤にグワーッと感情が揺さぶられ、泣いた。
実在の人物かのような魅力的な登場人物と、読み進めながら物語の中で起こっている出来事の疑似体験や追体験ができるこの感じ。
こういう感情を味わえる読書って、ほんとに素敵な時間で豊かな経験をさせてくれるものだなぁと大満足。←まだ中盤でこれを味わえてしまった。
本の着地点までもその余韻の中で読み進められ、とっても良かった一冊。
この作家さんの世界観、また手に取って入り込ませてもらおう。
Posted by ブクログ
高校生のときに先生から聞いて存在を知った、高知県に実在するおもてなし課が舞台になっている小説。
こういう仕事ができるんだったら、公務員も楽しいだろうなと思った。
高知県、ぜひ行きたい。
Posted by ブクログ
民間のスピード感と役所の腰の重さがよく分かる。高知県庁とのやり取りはフィクションの中に現実が混ざったような内容で、役所が変わっていく様が痛快だった。土佐弁も心地よい。
民度を測るはトイレにあり
一部ご紹介します。
・観光地の偏差値は、トイレによって決まる。
観光地として成熟しているところはトイレに困らない。
水洗で清潔、和式洋式バリアフリーと取り揃えて、紙も切らさないのが標準仕様。
客商売で一番の肝は水回り。
たとえ部屋がボロでも水回りさえよければ『うらぶれた宿』で押し通せる。
逆にトイレや風呂が汚ければ、その他の条件がどんなに良くても全て否定される。
居酒屋でも、トイレを男性用と女性用で分けるところは好印象を得られやすい。
客の印象に一番強く残るのは、生理的な欲求だからだ。要は食事と排泄。この二つはセット。
総じて、我慢が利かないことのほうが人間は採点が厳しいものだ。
空腹は我慢できても、便意は我慢しがたい。
切羽詰まったところへ汚いトイレに当たったら、その土地の評価は大暴落だ。
県庁おもてなし課
有川浩さんの本は、片っ端から購読してます。
やっぱり分かり易さでしょうかね〜…有川浩さん全般に言える事だと思います。
良い意味で、スッと入って参ります…時間があっという間に過ぎて行きますね。
Posted by ブクログ
「おもてなし」、先日の東京五輪招致プレゼンでも話題になったフレーズですが、高知県では実際に「おもてなし課」として、県庁の行政サービスに組み入れています。その「課」を題材に、糖分たっぷりの小説としてまとめたのがこちら。
物語の主人公は、「おもてなし課」に新しく配属された県庁職員(掛水史貴)と契約社員(明神多紀)の二人の若者、それぞれに悩みや葛藤と、そして喜びをぶつけ合い、分かち合いながら成長して歩んでいきます、とここまでならそんなに珍しくはないのですが、、
興味深かったのは、高知県の観光ビジネスを軸にして、首都圏と地域の格差から、県庁と民間の意識の差、利用者の目線からのサービスなど、ビジネス書としても非常に読み応えのある素材をテンコ盛りとしている点。
観光とは「光を観せる」ということ、それではその“光”が意味するところは何になるのでしょうか。
さまざまな試行錯誤の果てで、彼らがいきついたのは「おもてなしの“こころ(マインド)”」、それは観光に来る人たちに“楽しんでもらえる”ように、そしてそれを高いレベルで共有していこうという心意気。
文中でもしばしば取り上げられる、いわゆる「お役所体質」は、実際に著者有川さんの体験をネタにされています(ちなみに「パンダ誘致計画」は全くのフィクションとのことデス)。民間意識を持てとは「サービス利用者」の目線を忘れるなとのこと、、わたしも民間企業にいる身ですが、サービサーの一人として考えさせられる内容でした。
一流のビジネス書でもあると、思います。実際にいくつかの地方自治体で研修テキストとして活用されているとのことで、サービス業に携わるのであれば手にとって損はなかったなと、、7年後にも想いを馳せながら感じています。
なお、物語のイメージカラーは青、高知の空と海、そしてもう一つの秘められた“青”が彩なしています。主人公の二人だけではなく、カウンターパートとも言うべきもうひと組の男女(吉門喬介&清遠佐和)、彼らが綴りはじめた物語は、なんとも有川さんらしい甘さたっぷりで、ニヤニヤしながら読んでしまいました(こちらはあまりビジネスとは関係ないです)。
“よい小説は時代を映す鏡であり、そして人々にその時代を共有させる力がある”とは『子どもの教養の育て方』での佐藤さんの言葉ですが、あらためて「おもてなし」、いい言葉だなぁ、と実感しました。そして、サービス事業者として考えていかねばならない視点もあらためて。
なにはともあれ、ただ無性に、純粋に“高知”を訪れたくなった、そんな一冊です。
Posted by ブクログ
高知県の観光対策に作られた「おもてなし課」
ゴリゴリの役所脳の彼らに何ができるのか
外部の助けもかりてぶちあげた「高知県まるごとレジャーランド化」構想
横やりや予算の限界と闘いつつもふんばる人々のお仕事小説
お約束のいあまーーーい内容ももちろんバッチリ!(笑)
Posted by ブクログ
しがらみが多い行政にもがきながら、高知県をなんとかしようとするおもてなし課の人々のお話。
「空の中」を読んだ時に思ったけど、有川さんはすごく高知県を大事に思ってるんだな〜ということがよくわかる。
日曜市、吾川スカイパークなど、近くにあると当たり前だけど、視点を変えれば実は宝だったことに気づく描写が良かったな〜
夏に高知に行ったのにもう行きたい!!
Posted by ブクログ
これを読むと本当に高知に行きたくなります。全ての自治体が、こんな「おもてなし課」を作れば、日本はきっと明るくなると思います!恋も仕事も、オールオッケー、全てハッピーエンドで読むと幸せになりますよ。
Posted by ブクログ
有川さんの作品を読んでいると「澄み切った空気の中を軽やかに、真っ直ぐ歩いていく」という雰囲気を感じてしまいます。特にこの作品を読んでいる間はその雰囲気を強く感じました。
有川さんの高知愛がギュッと詰まった作品。高知愛をベースにしてお役所の事なかれ主義、いわゆるお役所仕事のことが赤裸々に描かれ、それを何とか変えていこうとする。外側からの刺激とそれに呼応するお役所内部の自覚と成長。少々甘めの恋愛(胸キュン?)の成り行きと共に高知の名所がいい塩梅にストーリーの中に散りばめられていました。
登場人物たちのキャラがとても良かった。相互に刺激し合って成長していく。何とも言えない清々しさを感じてしまう。
作品に描かれている県庁のお役所仕事は高知に限ったことではないでしょう。全国津々浦々どこでも似た様なものだと思います。ただ、民間であれば違いがあるのか?と問われると、「う〜む」と考え込んでしまう。民間企業で働いていても、日常のルーティーンとは異なるプロジェクトにチャレンジするときには様々な壁が立ちはだかり、プレッシャーを感じるものですよね。世の中何をするにしても規則、予算、成果という課題がついて回ります。
なので、お役所・民間を問わずどの様な立場であっても共感できる作品ではないかと。ただ、個々人の意識問題の様な気がします。組織によって華べは築かれているのだけれど、意識の持ち様によって成長することは出来るのだと感じ入りました。(現実には難しいのですが、、、)
日頃当たり前のこととして目の前を素通りしていたことでも、異なる目線で見ると輝いて見えることがある。この作品では高知の名所とともに観光という観点から様々な気づきを得ることができました。
後味が良い作品でした。
Posted by ブクログ
高知県庁観光部に発足した「おもてなし課」
どこまでも公務員で、民間の感覚とズレた職員たちの奮闘と成長のお仕事小説
……でありながら、甘々の恋愛要素も山盛りです(灬º‿º灬)♡
こういう前へ前へと進んでいく成長物語は大好き。
有川さんの文章はテンポよく軽やかで、読んでいて本当に楽しい!
そして何と言っても、登場人物たちが魅力的。
一人ひとりの懸命な姿が愛おしくてたまらない。
私が一番好きなのは、県出身で人気作家の吉門喬介。
途中から甘えん坊キャラ(?)になって可愛いのwww
あと、高知県まるごとレジャーランドを提案する観光コンサルタントの清遠さんもかっこいいなぁ。
この本から学んだことは、解説で有川さんが触れている
「視点の切り替え」
世の中のものは見方を少し変えるだけで、こんなにも輝くのかと気付かされる!
象徴的なのは日曜市の場面だ。
大らかで雑然とした雰囲気はおそらく南に独特のもの。
見飽きた市の光景が、視点を変える事で東南アジアのような空気を帯びる。
そうなると異国の地を歩いているようで楽しいだろうなぁ。
「レジャーランド高知県」
これだけ高知の魅力を見ると、行ってみたいと思わずにはいられない。
この本はManideさんに「キュン度高めの有川作品」
として教えて頂きました。
ありがとうございます❥❥❥
Posted by ブクログ
巻末の鼎談も含め、余すところ無く面白かった。まぁ正直、中高生あたりが楽しめる内容か。高知にはよく遊びに行くけど、ネット社会に情報収集に困ったことはないよね。
Posted by ブクログ
ハラハラと最後まで引き込まれるし、面白い!
役所務めではないが、社会人として共感もあるし、耳が痛く感じることも。学生の頃から好きな有川さんだけど、学生の時じゃなくて、今読めて良かったかも。
内容としてはめちゃ良かった!
けど、有川さん好きとしては、もっとベタ甘なお話も見たかった感じもする。クジラの彼のようなスピンオフとか出ないかな。
Posted by ブクログ
またまた、有川浩。
えへへ、単純に面白いからねぇ。
有川浩は高知県出身。
その高知県のPRを計画する県庁職員の話。
実際、有川浩は高知県から観光特使の依頼を受けた。
しかし、で何やるんですか?の問いに答えられない職員からヒントを得たそうな。
ちなみに、「空飛ぶ広報室」も浜松航空自衛隊 広報館の方から執筆の依頼を受けて出来上がった物語。
有川浩の小説は、フィクションだけど現実感があって実に面白くわかりやすい。
さて、浜松にも同様な「やらまいか大使」ってのがあります。
私も、その中の一人の方から名刺を頂いた事があります。
で、彼らはいったい何するんでしょうね?
その頂いた名刺を持っていると裏に書いてある市の施設、たとえば美術館とかに無料で入れるんだよ、って説明を受けた。
それで、無料で伺った事はないですけどね。
この小説の中身は、まあ、そういう事を題材にしてます。
なんだか、そんな空回りのお話で、とっても面白いですよ。
この本の印税は、すべて東日本大震災の復興に記譜されています。
という事は私も少なからず寄付した訳だ。
うまく活用してくれると良いんですけどね。
映画にもなってるので、ご覧になった方も多いかと思いますが、是非、本で読んでみて下さいね。
Posted by ブクログ
公務員を目指そうとしている自分にとって、今のうちに読んでおいて良かったと心から思える本だった。
頭が固く、融通が効かない、非効率的な手順を重視するという役所で働く典型的な人、組織の性格、その本質についてこの本を読んで初めてわかった気がする。「民間意識」が重視されていたように、届ける先の人のことを考えて物事を進める必要があることを痛感した。一方で、自分が仮に公務員になった時のことを考えると、典型的な「お役所仕事」の型にハマった人になるような気もして、複雑な気持ちになってしまった。
働く様がリアルに描かれているからこそ、自分は何がやりたいのか、どう働きたいのかなど、自分の進路も含めて考えさせる機会になった。だからなのか、珍しく客観的に読めた小説だった。もう少し自分の中でこの本と向き合ってみようと思う。
いま、読むタイミングだったんだ
東京五輪誘致委員の彼女は、この本を読んでたんだろうなと想像してしまいました。
自分が住む近くにも競技施設があるので、書かれていた「おもてなし」マインドを実践したいな、と思います。
高知県にまた、行きたくなりました!
Posted by ブクログ
ダメな組織と集団が、苦難を乗り越えて成長する物語。登場人物が明確に想像できるような人物描写、テンポの良い展開、恋愛と家族愛が交わる心暖まる一冊。
Posted by ブクログ
【思いはある、地域行政と活性化】
これは、誰が読むかでもしかしたらいろいろと思うことが違うのかもしれない。私は都市部住民なので、外部から地方活性化に興味を持っているという立場で読んだ。
高知県を舞台に、地域を活性化しようと試みつつ、でもなんでなかなか進まないのか、とか具体的な現実ユーモア交えて突きつける小説。具体的に事実としてある高知県の県庁おもてなし課を取材し、ともに練り上げた内容のようで、興味深い。
すでに10年以上前に書かれた本なので、だいぶ現実は進んでいるのかなーとも思うけれど、ストーリーのようにはスムーズに物事は進まないのかな、とか、地方ってたくさんあるから、地域振興も競争とかインフレがあるのかな、とか、今の現状にも再度興味を持った。
すばらしい地域の価値、宝を、いつのまにか失ってしまわないように、より多くの人々に共有できて、地域のさらなる発展に繋がるしくみづくり、時間はかかるかもだけど、日本全体で協調的に取り組めたらなーと思った。
Posted by ブクログ
行政と観光という構図が個人的に好きだった。
よく取材されたんだろうな感。
ただ、恋愛恋愛しすぎていたのがちょっと余計だったけど、これでこそ有川浩と言われるとそうなのかなぁ。
あと、県庁でバイトする民間の若い子って、存在するの…?
Posted by ブクログ
筆者の体験を客体目線で表現した作品になります。
行政ではみ出た事をするのは相当の労力と度胸が必要なのだと痛感しました。
しかし、観光資源の乏しいような自治体で観光客を誘致する為の策を練るあたり、胸が熱くなりましたね。
行政は見えない部分も多いですが、本作のように多くの制約がある中で戦っているのだと思うと地方の見方が変わってきますね。
なんか本の感想ではないような…
Posted by ブクログ
高知県出身の著者が事実をネタに書いた話。
前半は慣れない高知弁に読みづらさを感じてしまったが、作家の吉門と県庁職員の掛水のやりとりが楽しく後半は一気読みしました。
馬路村に行ってみたくなりました。