【感想・ネタバレ】ミクロ経済学II<プログレッシブ経済学シリーズ>―効率化と格差是正のレビュー

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Posted by ブクログ

必要あって再読したが、途中からは熱中してしまうほど著者の論理的鋭さには頭が下がるばかりである。第2巻ということもあって、基礎より応用中心であり、所得の再分配などについて論じられていた。多少イシューセレクションと論理の展開には既視感があったり著者の色が出ていたりした。しかしながら、最近の時事の反映すべき点や論理的に精緻にディフェンドできている点、そしてこれらの枠組みが今後の思考の枠組みとして汎用性が高い点などから本書は優れた教科書と言える。

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2012年03月31日

Posted by ブクログ

日本のジャーナリストや一部専門家が本書に書いてあるような政策を
「市場原理主義」と批判するのは完全なる誤りであり
むしろ現代の経済学は効率化政策と平等化政策は
両立しうる政策であることを明確に教えてくれる。

現政権が掲げる政策のほとんどが本書に書いてるような政策を
実現できていない。
これは日本人にとって悲劇であるが、まずは我々国民が
本書のような教科書を読んで理解を深めることが大事だと思う。

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2012年01月03日

Posted by ブクログ

 ミクロ経済学の入門書。経済学者にも評価が高い(「経済セミナー」2010年12月号他)。
 加減乗除以外の数式を用いず、厳密な証明はされていないが、グラフで説明されており、理解しやすい。
 また、日本の現実の経済政策問題を数多く分析しており、学生だけでなく、もしろ社会人に興味が持てるものとなっている。一方で、各々の応用経済学で分析されているものを、基礎理論のみで分析しており、結論に疑問のものもある。
 2巻のうち第二巻は、「格差是正と効率性の両立」に関してである(詳細なリーディング・リストも有り)。
 筆者は、社会的厚生を最大化する経済政策として、第一段階は効率化政策を、第二段階は選挙を通じて国民が表明した価値観に基づいて再分配を行うことを主張している。「市場原理主義=レーガン型構造改革」でも、「リベラル」でもなく、「カーター型構造改革」が望ましいとしている。

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2012年12月19日

Posted by ブクログ

この本は通読することはないだろうが、ぜひ欲しい一冊ではあった。
「本書で説明する市場価格を活用した政策分析は、近視眼的な世論―すなわちジャーナリズムーに惑わされたいために不可欠です。残念なことに、このような政策分析の考え方は、日本の知識人、特にジャーナリズムに最も欠けている教養です。日本において、今ほど経済学が必要とされている時はありません」
この前書きは思い切っているが、割と正しいと思う。
まあしかし、経済学者って経済学以外の教養をバカにし過ぎて痛い目を見ている感じもない事もないが・・・。

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2012年02月03日

Posted by ブクログ

基本的には上巻と同じで、数学を使わずに、ミクロ経済の概念を説明していル。特に政策の応用にどのように活かしていくかを解説。上巻よりも難易度はあがっているかも。上巻の内容を理解してから読み進める方が良いと思われる。かなり拾い読みになってしまった。

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2011年03月05日

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