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『情熱や使命とともに、将来を展望するビジョンは、このような希望というものと、非常に相性のいい言葉だ。
「そこに行きたい」という熱い気持ちや情熱(パッション)、「なぜそこに行きたいか」を語る使命(ミッション)や夢、「そこはたどり着けばどのようなところなのか」を目に見えるように(ビジュアルに)描いたビジョン、「そこに行ける」という自信と勇気、「どうしたそこに行けるかを示す」シナリオやステップ(足取りの展望)を持って進んでいきたいものだ。』
改めて読むと、今、足りないものはなんなのだろうかと考えさせられる。
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組織変革に関わる様々な要素(個人のモチベーション、コミュニケーションや人間関係、リーダーのあり方、ビジョンの描き方や伝え方、実行の仕方など)について、理論や実例が紹介されています。唯一の正解があるというスタンスではなく複数の考えとそれぞれの利点と欠点が紹介されるので信頼できるし参考にしやすいです。
特に印象的だったのは(強調もされてたと思います)、↓です。
・組織変革において重要なのは組織図に限らないネットワークづくりであること(時に、弱連結という弱いつながりが刺激を与えてくれることも含め)
・自分の価値観に根付いたビジョンや、それを誰と巻き込みどのように実現するかの道筋(アジェンダ)を描いておき日々の仕事の中で前進させていくこと
本書では組織変革はスムーズにすすむこととはとらえておらず、たとえば変革に挑むミドル(世代)こそ、うまくはすすまない現状の中で無力感に陥ることがあるとも書かれています。また変革は軋轢や反対を生むこともあり恐怖の対象でもあることも認めています。それでもなお変革をすすめよう、というとき、上記の2点が恐怖を乗り越えることを助けてくれる、ということも書かれていました。
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変革を起こすために必要なのは何か
リーダーにはどういう素質が必要か
普段あまりこういう類いの本は読まないため非常に興味深かったし、刺激になった。
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組織変革にかかわる様々な学説を紹介。組織変革は大変な苦労を伴うとはっきり書いてくれているところが良かった。大変だけれども、良質の変化経験を積むことで、「一皮むけて」成長できる。
本書を読んだことは、自分の仕事の仕方や考え方を見つめなおす良い契機となった。
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『リーダーシップの旅』などで味のある金井さん。好き嫌いがありそうだが、自分は割と嫌いではない。学者なのでたくさんの過去の研究を参照しはするが、型にはめようとはしているわけではない。
「この本は、変革の本であるが、なによりも希望の本として受け止めてほしい」(P.3)とあるが、何を言わんとする本かは目次を見るのがよかろう。
プロローグ. うちの会社も、どこの会社も
第1章. 個人にとって組織とは何か
第2章. なぜ組織変革が必要なのか
第3章. 変革を動機づける
第4章. 組織変革を阻むもの
第5章. 組織変革のリーダーシップ
第6章. 組織変革のビジョン
あとがき
組織には(個人にも)変革が必要で、そのためにはリーダーシップとビジョンというのは必須の要素である、ということ。「変革を拒む33の憶見」(P.116)などにまとめられてもいるが、組織変革は言うは易し、行うは難しの典型。著者もリーダーシップの理論よりも、実際に変革を成し遂げたリーダーのリーダーシップの持論に興味があると言う。
「個人のキャリアにとっても、組織の発展にとっても、変わることなく成長はないし、成長を伴うなら変革のたいへんさはそれに値する。」(P.5)
組織の一員には、「愚痴を言う権利もあるけれど、希望を語る義務もある」(P.37)のだ。さて、自分は義務を果たしてはいるだろうか。何より自分のためであるのだが。
「個人のキャリアにとっても、組織の発展にとっても、変わることなく成長はないし、成長を伴うなら変革のたいへんさはそれに値する。」(P.5)
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【なぜ読んだ】 ものごとを変えることに行き詰まりを感じたため。そして、会社の書庫のなかで誰も読んでいない本だったため。
【なにを得たかったか】 変革のヒントとモチベーション維持の方法。
【どう活かすか】 以下1のために2を心がけ、変革へのチャレンジを続けたい。
1.変革は金平糖の角を作るようなもの。 個性を伸ばすこと。
2.変革するリーダーとは、恐れなかった人ではなく、恐れを克服しようとした人である。
【抜粋】
個人も組織も発展のためには変わることが必要。
変革があってその会社らしくなる。
愚痴は希望があることの裏返し。愚痴の権利もあるが、希望を語る義務もある。
組織は、安定こそがふあんていであり、不安定こそが安定。
デュポンの例 組織は戦略に従う
ピーターの法則・・・ 組織に所属するものは、インコンピテンスレベルまで昇進する。
適応は適応力を阻害する。
未達の課題がない=新しいことをしていない
現状の不満だけでは、変わらない。不満解消のテンションが変革をはじめさせる。
ロヤルティを求める前に、相手を大切に思うケアが必要
ロヤルティは一方向ではなく、双方向。会社以外のステークホルダーへのロヤルティも必要。
変革には抵抗がワンセットになっている。不安を克服した人だけが変革を成功させられる。
変革は、金平糖の角を作るようなもの。 個性を伸ばす。
後で意見が正しいと分かるような、遅ればせのイニシアチブによる変革はまず成功しない。
Survive Anxiousity. Learning Anxiousity.
危機感、緊張感を煽ることでSAは大きくなるが、LAを下げることも必要。これが出来たら会社はこんなに変われて、こんなに得だよ。と伝え、支援する。
SAで動かし、ビジョンで方向を決め、LA低下でゴールへの道のりを支援する。
温存主義の排除。あるものは何かの役には立っているという考え方を変える。
いいパスとは 自分が持っているよりあいつが持っている方が、チームとして良ければ、い'いパス。
変革するリーダーとは、恐れなかった人ではなく、恐れを克服しようとした人である。
エナジー、エナジャイズ、エッジ、エグスキュート
リーダーには、嫌われても正しいと信じたら、それを成し遂げなければいけない瞬間がある。
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[ 内容 ]
「そこに行きたい」という熱い気持ちや情熱(パッション)、「なぜそこに行きたいか」を語る使命(ミッション)や夢、「そこはたどり着けばどのようなところなのか」を目に見えるように(ビジュアルに)描かれたビジョン、「そこに行ける」という自信と勇気、「どうしたらそこに行けるかを示す」シナリオやステップ(足取りの展望)-変革はくぐっているときにはたいへんであっても、変革がかなったときに、それは、それを推進した個人にとっても、組織にとっても、かけがえのない経験となる。
-個人のキャリアにとって、組織の発展にとって、本当に意味のある変革とは?
根本から考えるための書。
[ 目次 ]
プロローグ うちの会社も、どこの会社も
第1章 個人にとって組織とはなにか
第2章 なぜ組織変革が必要なのか
第3章 変革を動機づける
第4章 組織変革を拒むもの
第5章 組織変革のリーダーシップ
第6章 組織変革のビジョン
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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■概要
組織とは何か、なぜ組織変革が必要か、変革の動機付け、
変革の阻害要因、変革に必要なビジョン、リーダシップ
について述べられている。
当たり前だが、組織変革は、組織にいる「個人」が
変わらないと達成されない。
個人をいかに巻き込んでいくかがポイント。
ダイバーシティとインテグレーションが叫ばれる中、
組織の方向性を示すビジョンが重要となってきているが、
組織変革においてもビジョンの重要性を感じた。
■仕事に活かせる点
プロジェクトを実施する上でのステークホルダーへの動機付けや
躓くポイントの整理等の参考にしたい。
(山)
・・・・・・・・・・・
■仕事に活かせる点
金井先生の本は、とても読みやすく、それでいて、豊富な知識に基づいて学説やら考え方が整理されていてとても分かりやすいのですね。
この本も非常におススメです。
組織論から、人材論、また、人材育成まで、非常に勉強になる1冊です。
いわゆる経営学的な知識をつけるのに丁度良いですよ。一読を。
(はっせー)
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すべては変わり続けることが常態である。
変わる中でも不変のものがあり、それがあるからしっかり変われる。
「変化」とは変わることで「変革」とはそれを意識的にもたらす事。
どうせ変わるんだから自らの意志で進みたい。
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最後の一章を読む前に思うところがあり
途中で本を置く。まだ、これも僕にははやい
これも将来の自分に預けておくことにする
(2009.01下旬)
Posted by ブクログ
組織を変えることの重要性と変えるために何を必要とするかがわかる。
【概要】
●組織変革の必要性
●抵抗勢力への対処の方法
●組織変革のリーダーシップ
●組織変革のビジョン
【感想】
●世の中は常に変わりゆくゆえ、組織も変えていかなければ機能しなくなる。
●特に、アンチ変革派にどう対応すればよいかということ、変革にはどのような人や考え方が必要かについて理解できた。
Posted by ブクログ
心に留め置きたい言葉が散りばめられていた。
・計画のグレシャムの法則
ルーティンの小さな計画が、節目で描くべき大きな計画を駆逐する
・大きな絵が描けていれば忙しくても大丈夫
・パッションのない人のビジョンは情けない