【感想・ネタバレ】新版 百人一首のレビュー

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Posted by ブクログ

百首それぞれについても興味深いが、後の百人一首成立に関する解説が多種多様な説についてまとめられていて、とにかく面白い。

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2012年06月20日

Posted by ブクログ

日本人なら(名前は)誰でも知っている百人一首の訳注付き本です。
現代的な解釈の仕方も書いてありますが、あくまで訳者の感じ方なので鵜呑みにしてもいけません。
あくまで解らない助動詞などの意味を知る程度に考えておくべきだと思います。やはり歌の捉え方は十人十色、様々な捉え方あってこそだと思います。
他人に自分の捉え方を強制するのは野暮ってもんです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ちょっと学術的な百人一首の本も読んでみようと思ったけれど、やっぱり私には難しい。
本の表紙、狩野探幽作の式子内親王の絵がとてもかわいい。定家が憧れたのがわかる気がする。

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2015年12月24日

Posted by ブクログ

「百人一首」の一首一首を丁寧に説明解説している本。

この著者の方は百人一首の歌を解釈する際に、それぞれの歌の原典である八代集に立ち返って解釈するのではなく、その歌を百人一首として選びとった藤原定家がしていたであろう解釈という目線で、現代語訳や解釈をしています。
それは誤訳であるとか「解釈は人それぞれだから」という言葉で片付けるものではありません。
百人一首研究の一過程であるということです。

ですから、この本で「百人一首」を勉強しようとする際には世間一般で言われている現代語訳や解釈とは多少異なる見方がされていることもある、ということを注意しなければなりません。
中学生高校生で、百人一首を覚えようとか勉強しようと考えている方は、こちらの本ではなくまずは別の百人一首の本を手にとって勉強するべきかと思います。

中身についてですが、ひとつひとつの歌に多くの古註や和歌集を引いて見開き1ページいっぱいに細かく説明されています。
参考文献は現代語訳が載っていません。私は古文を読むのに慣れていないので100首全部目を通すのにかなり時間がかかりました…。
当然、参考文献はひとつひとつ書名が載っているので気になったものはマークしておけばすぐに原典にあたることができます。

解釈はわりと、当時どんな評価であったと言われているかとか、古註ではどう説明されているか、定家はどう考えていたか、といったようなことが大部分を占めていたと思います。
個人的には八代集の出典と詞書が記載されているところが助かります。
解説も、百人一首を研究する上で必読。

やっぱり百人一首って現代人が読んでもいい歌たくさんありますよね。藤原義孝はやっぱり好きだなぁと思います。
通して読んでみて気づいたところがたくさんあります。読み込んで、もっと手がかりを探せたらと思う。


蛇足ですが、
藤原公任の歌で一般的に言われている「滝の音は…」がこの本では「滝の糸は…」の方で載っていたんですけど。
八代集においてはどちらも載っていて、どっちが本当に百人一首に選ばれてたのかは私にはわかりませんけども、個人的には「滝の音は…」の方が上手いと思ってます。
「名前」も「名声」も、「音」と同じで「聞こえるもの」だからです。

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2013年09月17日

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