【感想・ネタバレ】吉備ゆかりの万葉を歩くのレビュー

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Posted by ブクログ

某本のイベントで出会った一冊。
令和効果で万葉集にスポットが当てられる中、地元吉備ゆかりの万葉歌を取り上げているということで、興味を惹かれた。
吉備出身の歌人による歌の紹介もあるが、吉備や周辺の地(例えば備前、鞆の浦など)に関する歌も紹介されている。
吉備に所縁のある采女もいたのかと、その悲劇に泣いたり、今話題の大伴旅人が吉備のことを詠んでくれていることに、少し誇らしく思ってしまったり。
吉備周辺が通り路だった遣新羅使の船旅の歌が総じて故郷恋し、妻恋しの歌だったことに胸を締め付けられたり(しかも徒労の旅かつ天然痘で半数が亡くなるという悲惨旅)
鏡野町にある万葉のみちで栽培されている万葉植物に関する歌も興味深く拝見しました。
写真やイメージイラストも多用されているので、見やすいですし、地図はないですが、所縁の場所に行った際の解説本としても使えると思います。
発行は少し前の本ですが、吉備ならではの万葉集をしかと堪能させていただきました。

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2019年05月05日

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