【感想・ネタバレ】トラオ 徳田虎雄 不随の病院王のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年12月23日

ALSという病気、徳田虎雄さんという人、奄美諸島の歴史、医師会と徳洲会、選挙と政治のカネ、どれをとっても自分には知らなかったことばかりで、あっという間に読み終えてしまった。

自浄作用を持った組織としてこれからも存続して欲しいと思う。

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Posted by ブクログ 2019年06月30日

トラオさん、近くにいると鬱陶しいと思うけど、こういう人がいるから革新はされていくんだろなと思わせる。
病気になってもとにかくエネルギッシュ。
まだご存命なので安心したけど、会の中でゴタゴタが起きてて今の時代やってくのはきついんだろうなと感じた。でも頑張って欲しいなあ。トップが夢を見させてくれるって組...続きを読む織の中にいる限りは居心地良いだろな。

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Posted by ブクログ 2018年02月26日

徳洲会という病院を一代で築き上げた経営者の、壮絶な人生を振り返った話は、幼少時代の悔しい思いが、その後の医師になると言う方向を決めつけ、医師だけでは留まらず、政治に参戦したりと話題に欠ける事がない印象であるが、その志はぶれる事がなく、高尚な目的を果たす事に直向きに生きている姿が分かります。晩年、難病...続きを読むに罹ってもグループの指揮を執り続け、そのカリスマ性は誰も超える事が出来ない。

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Posted by ブクログ 2018年02月10日

異形の病院王、徳田虎雄の正体に迫るルポルタージュ。
幼少期に徳之島の貧しい一家で育ち弟を病気で亡くし、苦学の末に大阪大学医学部に入学する様子に始まり、徐々に病院を拡大させながら多額の金がばら撒かれた衆議院選挙当選を経て、鳩山政権時代の普天間飛行場の徳之島移設問題まで、徳田虎雄を巡る様々な出来事が語ら...続きを読むれていくが、そのどれもがすさまじく面白い。

文庫版終章では王国の終末として、2012年12月の衆議院選挙を巡る東京地検特捜部による徳洲会への捜査と、徳田虎雄の理事長退任の模様が追記されている。それから約5年が経った今、徳田虎雄が何をしているのかが気になるところではある。

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Posted by ブクログ 2014年04月14日

徳田虎雄、全国に展開される徳州会の元理事長は、先般の公職選挙違反で一躍有名になったが、ALS (筋委縮性側索硬化症)に侵され寝たきりにながらも実験を握ってグループを率いていたという話も併せて広く知られるところとなった。本書は、公職選挙法違反により、徳州会の存在とその活動が世の中一般で広く知られるよう...続きを読むにになる前に書かれたものだ。その事件の前後によって、おそらくは徳田に対する印象と評価がほとんど変わらないであろうということからもその稀有さがわかる。著者と同じく、自分もこの徳田虎雄を悪人だと断罪することができない。

「一般的には間違っているといわれるようなことでも、正しい目的を成し遂げるためなら、そのために使った手段もすべて正しくなってしまうんですよ(笑)」というグループ幹部の言葉が、徳田虎雄の選挙問題や医師会との軋轢に関するすべての論理であるように思える。

本書は、不治の業病であるALS罹患が結果として持つ意味と、そのALSに罹った上でいまだ強い意志を持って徳州会という団体に君臨する怪人徳田の物語だ。徳田がALSを患わなければ、またそれ以前に政治に出ていかなければ、どうなっていただろうか、と問うと同時にそんなことは無意味だと思う。当の徳田自身がそういった「たられば」とは最も遠いところで生きている。体の自由が奪われ、栄養の補給も人工的に行われ、いずれ呼吸も自律的にはできなくなり気管切開手術が必要となる。患者の意思の伝達は唯一残る目の動きで示す文字盤の位置によって行われるのみ。介護する家族にも、負担が重くのしかかる。徳田は、医師としてそこから逃れられないことを知りつつ、自らの思いに生きる。全身不随となってからも全国の病院の会議や数字を確認して、病室から指示を出すというのだから正直信じられない思いだ。それは、嫌われることを引き受けることで、自分の意志を通す、それができるのは自分しかいないという想いからの行動なのかもしれない。

「生命だけは平等だ」というスローガンを掲げ、「年中無休、24時間オープン」、「患者様からの贈り物は一切受け取らない」「困った人には健康保険の3割負担も免除する」というモットーを掲げ、幼き頃の弟の死から誓った離島医療の実現と、徳州会を世界へ拡げるという意志は衰えない。公職選挙法違反に問われたのは、自身の側近を切った意趣返しであったと言われているが、このように情報の入力経路が極端に限定された独裁者が全体をコントロールすることの危うさが伺える。

徳田が、ALSにかかる前に、死期がある程度わかるので、癌で死にたいと語っているが、その心性は理解できる。ALSに罹った上で戦う徳田の死生観として印象的な言葉ではある。

公職選挙法違反は間違いないが、そのことと徳州会が突き付ける医療問題、医師会の問題はないがしろにはしてはならないと思う。

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

ALSという難病にかかりながら、離島にも病院を、という理念を掲げ、大病院グループのトップを務め、政治に関わるバイタリティは、ほんとすごいと思う。
同じ病気にかかったら、、と想像してみたが、とてもやって行けないと思う。。

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Posted by ブクログ 2013年12月09日

現在いろいろな方面から話題になっている徳洲会と徳田虎雄氏の現在、過去、未来を描いたルポ。次男の衆院選での公職選挙法違反、そして東京都知事猪瀬氏への5000万円など。
しかし、徳田虎雄にとって奄美の過酷な選挙を闘ってきた経験から、公選法違反など小さなもののようだ。ALS(筋委縮性側索硬化症)この難病と...続きを読む彼がいつまで戦えるのか?

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Posted by ブクログ 2018年06月06日

保岡先生との選挙の争いのほか、一代で徳洲会グループを作り上げたことなどが、取材されてくルポ。普通に面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月16日

著者はジャーナリストの青木理氏。

感想。私にとってはとても新鮮な世界。

備忘録。
・「生命だけは平等だ」
・「年中無休・24時間オープン」
・「急患は断らない」
・「患者からものは受け取らない」
・「保険の自己負担も困った人には免除」
・「冷暖房費無料」
・vs医師会
・医療改革→離島や過疎地に...続きを読むも充実した医療体制を
・政界進出
・保徳戦争
・自由連合、立候補者多数擁立→失敗
・石原新党
・小沢
・鳩山、徳之島移設
・バブル崩壊後RBSによる事業証券化で2000億円調達し邦銀借入を返済→リーマンショック後邦銀がリファイナンス
・2012年12月公職選挙法違反(職員の選挙応援=運動員買収)
・能宗

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Posted by ブクログ 2014年11月05日

真似できないな。徳田虎雄という特異な人物像をみてそう思った。慣習にしたがっているようでは、飛び抜けることなんかできない。徹頭徹尾一貫した態度は作為的でないことの現れなんだろう。良し悪しは抜きで、真にイノベーティブな人物は我々一般人とは全く異なる動機から仕事をしているのだろうなと感じた。
そして何しろ...続きを読むこの人の人生で一番スゴいのはルールなんか関係ない、俺が正しいと思ったら正しいんじゃい、と医者になってさえも貫き通した人生の終わりに、ALSという難病中の難病を煩い、病のルールに囚われていること。なんたる皮肉。

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Posted by ブクログ 2014年04月23日

近年の徳田トラオに接近しなければ書けなかった本。秀作だがもう少し徳洲会やかつての過激な選挙戦に踏み込んでほしかったがこれが限界か???
徳田の称賛本でないところが良い。著者の青木氏はテレビで見る範囲、感じが良く、バランス感覚もある。

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