【感想・ネタバレ】団鬼六論のレビュー

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Posted by ブクログ

[ 内容 ]
もしSMということでサドやマゾッホを想定するなら、わが団鬼六の世界は、それとはずいぶんかけ離れている。
「和」の意匠で彩られた舞台の上で、延々と陵辱=奉仕を続ける悪漢たちを従えて、高貴なヒロインの華麗なるショーが繰り広げられる…。
そして隠し味はなんといっても「関西文化」!鬼六ワールドの魅力の秘密とは?
「耽美」「関西」「レヴュー」等のキーワードから読み解く。

[ 目次 ]
第1章 キーワードは大阪
第2章 サドと鬼六の関係と無関係
第3章 レヴュー性
第4章 複雑な悪漢たち
第5章 鬼六のヒロインたち
第6章 鬼六と老い
第7章 二十一世紀の鬼六

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月28日

Posted by ブクログ

SM文学の巨匠として知られる団鬼六について論じた本です。

ややあっさりした分析にとどまってはいるものの、団鬼六の作品世界におけるSMのありかたについての考察がおこなわれているほか、関西圏で育った鬼六の作品世界における関西弁の効力や、作品のなかでえがかれるレビューの世界の魅力など、鬼六の作品世界を読み解くためのいくつかのテーマが提出されています。また巻末には、著者推薦の団鬼六作品十五点についての解説がなされています。

団鬼六と親交のあった著者ですが、そのつど鬼六の語る内容にちがいがあり、伝記的な事実でいまだ明確にされていないところがあることなどについても触れられており、今後好事家や研究者の手でおこなわれるであろう、本格的な団鬼六論のための足がかりになる仕事となるのではないかと思います。

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2019年10月09日

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