【感想・ネタバレ】悪女の老後論のレビュー

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Posted by ブクログ

高齢化社会に伴う誰しもが抱く不安、「親の老後」。この問題を「悪女」が考えてゆく。とはいってもこれは介護のハウツーなどとは一線を画した「文学論」である。谷崎の『痴人の愛』から川端の『眠れる美女』、はたまた『リア王』までを引き合いに出して老後人生とはかくあるべき、と論じる。日常の出来事である「介護」があらゆる文学作品とリンクしてゆく様は読んでいて爽快。「悪女」の面目躍如である。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

阪神大震災を経験した著者は「いつ死んでもいいけれど、それまでは快適な人生を送る」と決意している。海外旅行が趣味でひとり暮らしの老母をどうするか、母にとっても自分達夫婦にとっても最適な生活方法は、母を環境のよい老人ホームに入れること。それが最善の方法であり悪女としての自分らしさの追求だと看破。「時は金より大事」だと自分自身の老後も考察する。関西セレブのお嬢様教授の意識を垣間見た気がしました。

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2009年10月07日

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