【感想・ネタバレ】パールハーバーの真実 技術戦争としての日米海戦のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2012年01月03日

本書は技術戦としての日米海戦を分析した本である。
艦上攻撃機、魚雷、零戦、空母などに焦点をあてており、
真珠湾の勝因とミッドウェーの敗因を分析している。
技術的な話が多いため、普通の人にはとっつきにくい本
である。(自分も途中まで読んで積読でした)

 読んで思うのは、なぜ海軍が万が一の勝...続きを読む機にかけて戦争
を行ったのかという疑問である。
 漠然と、日本は物量に負けたというイメージが強いが、
本書を読むと、量だけでなく質やシステムでも負けて
いた事がわかる。(いや、一時的にアメリカを凌駕する
事が出来たのが、真珠湾からミッドウェーまでであった)
 本書の執筆にはあたっては、当時刊行されていた一般書
籍や雑誌を読み漁って調べたという。当時の日本人でも知
りえた情報に負うところが多いという。
 著者は「戦前の国民は何も知らされてなかった」との評
が多いが
「日本臣民は判断の材料を十分に得られたのだが、学校
教育が情報を集めて活かす方法を教えるレベルに、未だ
達していなかったのだ」という。

 現代においても、国民の知らないところで政策が決めら
れている等の論が多いのを見ると、著者の後記が昔の話と
笑って済ませる事は出来ないような気がするのである。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

真珠湾作戦を軍事技術の観点から再考しなおした労作。ミッドウェイの敗北に連なる様々な技術上の問題点を痛快に切っていく。これを読まずして真珠湾作戦を語るべからず。

0

「学術・語学」ランキング