【感想・ネタバレ】イノベーション 破壊と共鳴のレビュー

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Posted by ブクログ

クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」の対論としての位置づけもあり、その視点で注目されているが、元々の論拠に大変納得ができる点が多い。
実際にこの本を書かれたのは少し前だが、政権交代を迎えた現在の日本の問題点を予測したかのような問題提起もされている。しかも理系的で緻密な視点で。
是非とも日本の現状を踏まえた続編を期待したいところである。

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2014年10月19日

Posted by ブクログ

イノベーションを目指す会社は大きくなってはいけない。
それでも大きくなりたいならフラットな組織が前提になるが、会社組織運営は時代の要請でどんどん複雑化し、もはやフラットではいられない。
会社の枠を飛び越えた活動こそ、イノベーションを生み出す。

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2012年05月26日

Posted by ブクログ

(S)
 イノベーションの分類として「パラダイム破壊型」を提唱。
 クリステンセンが提唱した「持続型イノベーション」「破壊型イノベーション」という対となる概念に対して、「パラダイム破壊型」と「パラダイム持続型」という対を筆者は提案する。
 「パラダイム」とは、製品が基づく科学・技術分野の事で、真空管からトランジスタへの変化を振り返ると分かりやすい。真空管の増幅原理は、古典的な電磁気学によって科学的に明快になっているし、それを製品化する技術もある。それに対してトランジスタは、従来の古典電磁気学では説明することができない現象が起こる。そこには「量子力学」という新たなパラダイムが必要になる。

 パラダイム破壊型という考え方はユニークであるものの、本書に対してふたつの疑問点が残っている
1. クリステンセンのいう破壊型イノベーションを極端に狭く捉えている
2. 科学・技術に偏重しすぎていて、その他の要素がイノベーションにどう関わるのかが分からない

 「イノベーションのジレンマ」の詳細までは忘れてしまったが、クリステンセンは「性能」だけにフォーカスして「破壊」や「持続」を語っていただろうか?性能だけでなく、コストなどの観点も入っていたと記憶するがどうだろう。仮に自分の記憶が正しいとするならば、本書でしている主張を補完するためにクリステンセンを持ち出すのは適当ではない。(クリステンセンを引き合いに出したのは出版社の意図が大きそうな気もしているが)

 また、イノベーションを成り立たせる要素が科学・技術に偏りすぎていて、そんな小難しいことに基づかないイノベーション(例えば iPodやWii)をどう説明づけるのだろうか?そのへんがなんだか良く分からない。
 イノベーションを「技術革新」という字面どおりに捉えれば、科学や技術だけでいいのかもしれないが、自分の「イノベーション」の大きさ感とは少し違うので、違和感が残る。

 内容はまぁまぁだけど、これで2600円は高い。

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2010年06月23日

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