感情タグBEST3
Posted by ブクログ
硬い文に突如入るビビッドな色彩やユーモア、スピリチュアルが面白い。
無機質な悲しみが入り込んでくる独特な作品世界で、読後に虚ろで不思議なしこりが残る。
オーケンや中上健次にも通じる私小説的小説で、かなり好み。
Posted by ブクログ
「一家団欒」「悲しいだけ」が一番すき。欣求浄土の方はまだ若干自嘲気味というか、笑えるところもあったけど(ポルノ映画のくだりとかとにかくスケベなことばっか考えてるのとか)、悲しいだけはマジで悲しいだけだな…
一見だらりとした文章かと思いきや無駄がなく整っている感じ、清潔な古民家みたい。
年老いて死が見えてくる様子を、だんだんふわふわしてくる、みたいに言っていたのがめちゃくちゃ印象的だった。その感じ私知ってる、と思った。積極的選択ではないけれどじわじわと死んでゆく感じ、今まで言語化できなかったけど確かにこれなんだよな。
藤枝静男、『田紳有楽・空気頭』しか読んでないのだけれどなんだかよく分からないのに惹きつけられる作家、他のも読む。