【感想・ネタバレ】大卒だって無職になる ”はたらく”につまずく若者たちのレビュー

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今の自分にぴったり。

リアルな大卒の就活事例が読めた。
無機質なデータではなく、血が通った内容が多かった。
世間一般にイメージされる大卒無職の隙間をせめる内容で面白かった。

大学生などが別の大卒の就活の話を聞く話の構図が面白い。流れがいい。

まさかの2012年発行。わたしが読んだの2020年。
あんまり世の中変わってねぇな。

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2020年12月05日

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前にニートの若者について書かれた新書を読みかけたのだけど、社会学的にその原因をさぐろうとする内容で、何か苦しくなってとちゅうでやめてしまった。というのも、大きな枠組みでとらえようとすると、かならず切り捨てられたり、押し込められたりするものがあって、釈然としない思いが生まれてくるから。それに、働かない、働けない若者とその家族のつらさは、原因をつきとめたところで、べつに解消するわけではないから。

でも本書の著者は、若者が働けなくなる原因は「わからない」という。なぜなら、ひとりひとりみんなちがうから。
そう言ってくれることだけでも、大きな慰めだと感じた。「かくあるべし」という枠組みを用意して、そのゴールに連れて行こうとするのではなく、あくまでもその人のなかから何かが出てくるのを待つ姿勢。
でも何もしないでただ待っているだけでもきっとだめ。
「思い切って」つまり、ぐるぐるとまわる思考や不安を断ち切って、1歩ふみださないと、始まらない。

さて、この本を、うちのあいつにどうやって勧めるか……。

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2016年04月20日

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大学卒無職の現実を知らないキャラクターに主人公がその現状を伝えていく構成。
読後の感想としては大卒無職の原因等に関してわからないことはわからないと言える著者の謙虚さが素晴らしいと思った。相談者にひとりひとり違う背景があることまで掘り下げて対話を続けているからだろう。読後には、大卒無職が何も珍しいことではないと気づき、自己責任論や努力論をむやみに振りかざすことに抵抗を覚えるようになる。
最後には、人とのつながりが大きな役割を果たすということに帰着する。半径3〜5メートルの世界を大切にすれば横たわる社会問題は少しは良くなる。

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2015年02月20日

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若者の就労支援団体「育て上げ」ネットを設立したリジチョーこと「工藤啓」さんの著書。

「大卒なのに就職できないのは甘え」という世間の批判がある。大卒から無職はフツウにあり、そんな若者のありのままを伝えたい、知ってもらいたいという思いからできた本です。

物語形式で第1話から第6話とエピローグがあり、分かりやすく読みやすい。本当にあった就労支援した若者を例に挙げており、同世代に近い自分としては感慨深かった。

本書の最後にある「自分の半径三メートルを大事にするならば、それは日本中を、世界中を、覆い尽くすんじゃないか」という言葉は、胸に刻んでいきたいと思います。

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2014年10月16日

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若者の就労支援NPO「育て上げ」ネットの理事長が、取り組んでいる内容や、対象となる若者の実像をストーリー仕立てで語っています。
私がやろうとしている梁山泊!は、これを40・50代向けに展開しようというものだけに、学ぶべきことが多く、やるべき内容の濃さに身の引き締まる思いがしました。

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2014年02月02日

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T花専務のオススメ本、大学出たら働くと、当然のように、漠然と考えている私達だが、組織で働くことについて考える機会になった、国公立大卒でも、働けずにいる若者もいる

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2013年06月14日

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内容や全体の流れも読みやすくていっきに読んでしまった。まだまだ『若者のニートは甘えだ』と思う大人は多いと思う。ニートではないが自分自身似たようなものなので、共感できたし、多くの人に読んで欲しいと思う。

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2013年06月08日

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「大卒したら正社員として働くのが普通」と思われる社会。じゃあそれが出来ない人はどうしたらいいの?それは甘えだというけど、何故そう言えるの?
自分自身「普通」の道を歩けなかったので、とても身近なテーマだった。就職してる「普通」の人たちからは、鼻で笑われるのかもしれない。でも、就職できず、結婚するわけでもなく、社会的所属がないことへの不安がどれほどのものかわかる人って少ない。
私もこの2年間、新しい人との関わりを思い切って増やしたことで、やっとつまずきから立ち直ることができた。
失敗してもいいんだって、どうしても思えなかった。でも、それでも良いんだってやっと思えるようになった。器用に生きることができなくても、いいじゃん。
見下されたり、排除されたり…辛かった。そーゆー人もまだまだいるし、むしろそれが多数派だもん。でも、「普通」じゃないのは「普通」じゃないなりに頑張ってんの。
全国の同じ境遇の人たちに、そしてそんなの甘えだって言ってる人たちに、是非読んでほしいです。

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2013年02月24日

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働くとは何か。就職するってどういうこと? ニートと呼ばれる人の心の闇を記した本。少なからず、ニートに持っていた偏見が一掃されます。自分の子どもにも将来降りかかるかもしれない問題。とても考えさせられます。読み終わったあとに、ちょっとした爽快感がある本。

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2013年01月27日

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人はどこでつまずくか、分からないし、どんだけ順風満帆でもつまずくこともある。1つのきっかけで大きく人生が変わってしまうこともある。
全国に約60万人いると言われるニートの人たちにもそれぞれの人生があって、言葉に出来ない思いや葛藤を抱えて、ニートになっているかもしれない。
大卒の新卒者でも数万人規模いると言われているくらい現代社会は混沌としていて、刻々と社会との接続がそれだけ厳しいものとなっている。
誰だってニートや引きこもりになってもおかしくない昨今。
今、社会に求められているのはどんだけつまずいても立ち直れる、周囲の力。若者支援現場は1つの光の道筋としてこれからの時代ますます必要とされる存在になるなと感じた。

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2021年09月21日

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ネタバレ

何個かの事例が示されていて、とても読みやすかった。私は親の敷いてくれたレールの上を歩き、今大学生になっている。きっとこのまま、順調に就職し、順風満帆な生活を送っていくんだろうなと思っていた。しかし、誰だってニートになるということを知った。何が原因かなんてわからないし、原因なんてないのかもしれない。ここまで運良く生きていただけなのかもしれない。打たれ強い人間になるには、色々な経験をして乗り越えていかなければならないのだと思った。

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2020年12月03日

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こういった思いのある人(作者)が、悩んでいる若者のために情熱を燃やしているということに勇気をもらえた。

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2014年10月09日

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思いを切る、という言葉

半径3メートルの世界をみんなが大切にする
身近にニートの若者がいれば若者は甘えている、とは言わない。自分の範囲内の人間以外への想像力は弱いのが人間。

印象的でした

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2014年02月13日

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就職できない人は甘えだとかゆとりだからという考えの人は、この本を読むと180度違った考えになるのではないかと思う。とにかくこのような支援をしてくれるNPOがあると若者にとってありがたい存在ではないだろうか。

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2013年09月24日

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数か月前、求職中に読みました。
まさに大卒で無職になった人間なので、自分がどうしてそうなってしまったのか、何年か経った今読めば冷静に考えられる気がして。

「甘えではない」とか、働けない・引きこもりになる理由は「分からない」と言ってくれる著者の暖かい姿勢がすばらしいです。どうしても人間って、理解できないものには理由を要求したくなる。でも起きてしまったものの原因を探るより、どうしたら笑顔で働きに行けるのか、そのほうが大事。
あとは、新卒の就活だけが仕事に就く道ではないと話しつつ、それでも一番開かれた門だから、活動するに越したことはないというのも、もっともだと思った。若い人には伝えるべき情報だと思う。

私自身は、在学中に内定を取れなかった2話目のケースに共感した。なるほど、生命力に乏しかったのか…(笑)。あとは3話目の失敗ができない男の子の話。

読むときっと、追い詰められた気持ちが少し楽になると思う。就活疲れの若者、退職して後悔している若者に、読んでほしいです。

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2013年06月13日

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今の若者の就活の大変さを少し見たような気がする。
ニートってひとくくりに言ってしまうけれど、その中身は様々で、ただ甘えてるの一言で片づけてはいけないと反省した。

今の若者はってどの時代にも言われるが、その時代時代の背景が違うわけだから お互いにそれを知らなくてはいけないのかも知れない。

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2013年03月10日

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キャリア教育が学校教育の根幹になっていく実感を持った2012年度。「働けない若者」=「辛抱強さがない」「怠け者」の図式を打ち破る一冊。普通科高校にこそ、この実態に目を向けることが必要である。

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2013年02月16日

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こういう若者が特定でない時代なのかもしれません。僕は最大の要因は、10代のころに、あまりにも過干渉の環境の中で育ったのも要因だと思っています。転ばぬ先に杖の環境が家庭でも、学校でも、地域社会(習い事)でも用意され、積極的なチャレンジをした結果の失敗や保護者から怒られた経験はあっても、他人から叱られた経験が乏しい。もう一つは、ボキャブラリ-の乏しさと体系立てて自分の意見を表現することが苦手です。入試に向けた面接対策や採用の面接をしていても感じることです。知識や体験を、うまく表現し伝えていくデザインする力がありません。周りの大人が、口を出す干渉でなく、口出さず優しく見守る姿勢が大切な時代なのかもしれません。

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2013年01月14日

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大学を卒業しても、さまざまな理由をもって、退職または就職できなかったひとの事例集。
著者は、そのようなひとの就労支援をしているNPO「育て上げネット」の工藤啓さん。このNPOの名前ですが、どこかで聞いたことはある、という程度でした。
本書を読む限りでは、すごくあたたかい、やさしい支援をしている団体なんやなあと思いました。
本書に出てくる「適当にすることができない若者」のように、もちろん、若者の意識も変えていくべきところはあるのかもしれない。しかし、やはりつまづくことがフツウであるような社会では、フツウに手助けできる、されるような制度づくりも必要やと思います。
最後らへんの著者の思いが書いてあるらへんがアツくて好きです。
「自分の半径三メートル、五メートルを大事にする」。本当に、世の中をよくする、やさしい社会にするには、それに尽きると思いました。

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2012年12月03日

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この本に登場する若者たちは、とても「普通」だ。どこにでもいそうな人たちばかり。だけど、ちょっと人よりおとなしかったり、真面目過ぎたり、ほんの少し集団での行動についていけなかったりする、それだけで、働くということに、社会で生きていくということにつまずいてしまった人たち。そして、一度つまずいてしまうと、なかなか元に戻れないのが、今の日本。
そうやって、ニートと呼ばれる状態にいる人が、六十万人もいる。
ニートは甘えだという人がいる。そういう人もいるかもしれない。でも、働きたくても働けない人だって大勢いる。少なくとも、この本に登場する若者たちは、働きたくないと思ってはいない。

この本は、今、何の問題もなく働いている人にこそ読んでほしいなと思った。別に何かを劇的に変えるということではなく、筆者の言葉を借りれば「半径三メートルから五メートルの世界」をちょっとよくしていくことってとても大事なことだと思う。今より少しだけ、いつもは携帯を覗き込んでいる顔をちょっとあげてみて、想像力を働かせてみて、周りを少し見渡してみるだけでも、見える世界はいつもと少し違うかもしれない。
そうやって、少しずつでも、みんながもうちょっと生きやすい社会になったらいいなと思う。

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2012年11月20日

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大卒で無職になることが、特異なことではないこと、また普通の学生も少しのきっかけでそうなってしまうことが分かった。自分の仕事もそうだけれど、大学生が大学時代に社会と繋がり、叱られ失敗する経験をするのはとても重要だと思っている。ミスマッチが起こらないようせめて自分の周りにいる学生だけはギャップを埋めてあげられるような関わりがしたい。

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2012年11月17日

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大学を卒業したからといって順風満帆の人生が誰にでも約束されているわけではない、けれども、きっかけや出会い、人のつながりによって再び前に進んで行く若者たちの紹介。

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2012年11月14日

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著者が運営するNPO法人で出会う若者の事例が紹介されている。
分析して問題提起するというものでもなく、純粋に現状を知って欲しいというもの。解決策を提案するものではないが、新書ではないので別にいいか。

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2019年09月23日

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 きまじめで、挫折とかそういったものも少なくのんべんだらりと生きてきた、特にこれと言って頑張った!ということがない人たちが、悩んでいる。
 誇れるようなことがない。話のネタがない。自分を売り出せない。
 それがフツウで、そのフツウが当たり前で生きてきたから今更こういうところを頑張れっ、て放り投げられるなんて、昔の人たちは考えられもしないのだろう。
 甘え?
 勿論、本当に甘えている人だっているだろう。
 でも、みんながみんな、甘えているわけじゃない。
 その甘え方だって分からず、ブラック企業に就職し体や心を壊してニートやフリーターになってしまう人だっている。
 そういうひとたちに手を差し伸べてくれるNPO法人があるんだよ、ってことを知ってほしい。

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2016年05月03日

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この本の内容に片足突っ込んでるようなものなので身にしみた。今の状態が就活はするけど今までの経験から職業訓練行って自信はつけてもやっぱり怖いと思ってしまうからこういう場所は私みたいなのには有難い存在なんだろうなぁと思う。就活の不安はハローワークで話せるけど就職の不安は話せる場所がないからこういう場所が欲しい。

あと、ネットとかでニート批判している人に読んで欲しい1冊。

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2015年10月06日

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ニートになるのに「原因」はない。何故ならそれは誰にでもある「つまづき」だから共通する理由なんてものはありえない。ニートであることを責め続けるよりもどう「起き上がる」のかを考える方がよっぽど建設的な事だ。 確かに、と思った。 もっと働く事が気楽なものになればいいのになぁ。仕事で楽はしちゃいけない、大変で当たり前という感覚が私にもある。仕事が人生の全てでは無いんだ、三分の一位でたまに少し頑張ってみる位でも良い社会になればいい。そのためには、さて、どうすればいいんだろう。

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2015年06月03日

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個人の事情を知らずに働かないのは駄目と決め付ける風潮を改善しようとする筆者の説明と活動を友人との対談に仮託した本。
勤労は三大義務のひとつではあるが。。

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2015年02月21日

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私が入社したのは、約13年前。ちょうどITバブルがはじけ、リーマンショックなど経て、雇用情勢も大きく変わってきた。年功序列も薄れ、愛社精神が過去のものとなりつつあり、今の若者(20代)の現状を垣間見ることが出来た。大卒=安定の時代はもう過去のものであることが分かる。

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2014年11月24日

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フランクな文章に親近感がわく。友人や同僚との会話を通して、大卒ニートの実例が語られており、働きたくても無職の状態にあるさまざまな事情を世間に理解してもらいたいという著者の想いが伝わってくる。

著者が理事長を務めるNPO「育て上げネット」は存在意義のある素晴らしい団体と思う。一方で、本書内での著者の“つまずいた人”の連呼は、現在ニートの自分にとってはつらいものがあった。大卒で職につけないことを“つまずいた”と思いたくない、という気持ちがあるから。

でもそれが現実だということを本書は教えてくれた。世間の多くは大卒ニートを“つまずいた人”扱いして、そう簡単には受け入れてくれない。
本書の事例を読んで、無職で苦しんでいるのはあなだだけではない、という慰めにはなるが、ニートを抜け出す原動力にはならないし励みにもならない。

現状に苦しんでいるニートが読むべき本ではなく、“事情あり”ニートの存在を知らない人が読むべき本。

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2013年08月06日

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ネタバレ

誰からも理解されず様々な問題を抱えもがき苦しむ現代の若者達。これまで一顧だにされなかった若者達に温かな目を向け救いの手を差し伸べ自立開花させていく。思いもかけないところに問題点があったり、ちょっとしたきっかけで立ち直っていったりする過程が虚飾なくリポートされている。著者の志の眩さが印象深かった。視野を広げてもらったし、若い人たちへの目線も変えてもらうことができた。

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2013年01月07日

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