感情タグBEST3
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初期短編集だが、その後の神林長平の様々な作品につながる原点があちこちに見て取れる。
なにより「敵は海賊」シリーズの原初がこの中の一編にあるのが一番。
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SF小説。1970年代など少し古めの作品であることをあとがきを読んで知った。そんな印象は全く受けなかった。9篇の作品があったがどの作品も一味も二味もある良作ばかりだった。SF作品は世界観がぶっ飛んでいるものが多い印象でこの本の中にある作品にも多く該当している。読み始めはあんまりよい印象が持てず読むのを途中でやめてしまおうかとも考えてしまうが必ず出て来る謎が事件にどんどん引き込まれ気付いたら読み終わっていたなんて普通にあってすごくはまってしまった。
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神林作品は雪風シリーズしか読んだことがなかったけれど、
この作品は初期ということもあり、筆者にしては婉曲的な表現が多く、異色な印象を受けた。
主に「日常」と「非日常」の境界を行き来する話しが多いと感じた。
神林シリーズの原点になるものなのだろうか
「落砂」が印象的
どちらが正常でどちらが異常かわからない
狂気の物語。
日常と非日常
日常とはなにか
非日常とはなにか
私たちが日常だと思ってすごしていても
すでに非日常に足を踏み入れているかもしれない
そんな非日常へ一歩足を踏み出させてくれる作品。
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神林長平の初期作品。表題作よりも連作四篇の方が個人的に面白かった。神林=SF作家という風に思っていたのだが、何が現実か分からない曖昧な部分が、イメージから離れるが良かった。
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この作者の作品だと「雪風」しか読んだことがなかったが、あれも作者の文体を読み慣れないと辛かった記憶がある。今作もなかなかに読みづらい。
現代と近未来が入り混じる短編集だが、個人的にはこの人は近未来の話が合っている気がする。