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面白かった。
短編集という事でいいのかな。
一つ目のお話が一番ぐっときたな。これは作者の体験談という事でいいんだろうか。
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人をひどく傷つけたら、結果としてどうなるか。
雑誌に掲載された小説を集めた短編集なので、特に決まったテーマは無いのですが、通して読んでそんなことを感じました。
「箱」「まあこ」「デストピア」が強烈に怖かったせいですがぁ^p^
あれよあれよと思わぬ展開になっていく「まあこ」が一番好きです。ラブストーリーですし。悲惨な展開だけど、まあこは最後に愛してくれる人を見つけられたんだなって思いました。
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短編集。
天地明察の元になったのかな、って短編は好みだったけど、ホラーは心構えがなくてかなりビビってしまった。
世界観の広がりと筆力の高さで楽しめる一冊。
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まあこ、箱がとくに記憶に残ります。
それと他の作品とのギャップがまた凄いですね。
同じ人が本当に書いているのかと、不思議。
まあこに関しては、読み進めていくとホラー臭がして
そのままホラーになるのですが、なるほどホラーってこういうふうに
進めていけばいいのかと、新しい衝撃を受けました。
ホラーなので、一般常識は置いておいて、
なぜ、それが呪われた人形になってしまったのか、そしてそれが
どうなってしまうのかとある意味でわかりやすい。
違った意味で、予想外。
そして、最後の子供が生まれそうという状況。
ただでは終わらせないという面白さがありました。
次に箱ですが。
王様の耳はロバの耳という話ですね。
貯めこまず、吐き出してしまえという想いが詰まった箱。
そんな箱を売ろうとしたものだから、そのいやな想いが解き放たれて……。
ホラーであるため、夢オチでしたがその後の幕引きがグッドですね。
それだけ終わらず、主人公(らしき)もまた想いを箱に詰めて、
次の犠牲者を求むという。
短編だけでもこんなにも考えさせられ、楽しい気分。
勉強にもなりました。
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冲方丁の今のイメージと違って、ドロドロというか混沌、カオスな物語が多く新鮮だった。まあこ怖すぎ。
しかし、1番面白かったのはやはり改暦事情であった。
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"名刺代わりの小説10選"ってよく見るじゃないですか。好きな本紹介するやつ。この本は"冲方丁の名刺代わりの7篇"って感じです。
ジャンルも文体も様々で、感想を一言で言えば「多才だなぁ!」以外ない。
私は「天地明察」が大好きなので「日本改暦事情」がやっぱり良かったけど、他のも良作ばかり。
特に1つ目の「スタンド・アウト」が良かった!
ホラー系は…まぁ怖かったです 笑。
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ホラーと暴力とSF。
表題作のOUT OF CONTROLは奇妙な読後感があって非常に面白い。ゾッとするかと思えば吹き出してしまうこともあり、笑いと恐怖は紙一重だと改めて感じた。
あとメトセラとプラスチックと太陽の臓器は、他が殺伐としていただけに、少しほっこりした。
天地明察のプロトタイプも収録されていたので、今度そちらも読んでみたいと思った。
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ライトノベルから小説へ脱皮した、沖方氏の短編集。歴史小説的な天地明察につながる日本改暦事情からOut of ControlといったSFちっくな作品までをおさめた作品となっていて、筆者の想像力と疾走するような文体を思いっきり感じることができる。ちょっと森博嗣のような文体の作品も。
天地明察の本当に素晴らしい小説を生み出すに至ったのは、きっと時空を超えた想像力なんだろうなあ。「人間の心信・遊び心が極まって文化になるのだ」という粋を感じる文章から、筆者の持つ小説を書くということは、言葉を大事にして、それがもたらす文化に至るひとしずくを力一杯刻む作業なのだと感じた。仕事でもプライベートでも、自分自身が紡ぐ言葉とは結局何を作るのか。そして、文化に繋がる何かなのかということを意識していきたい。
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☆4
短編集。ホラーだったり、SFだったり、はたまた『天地明察』の原型短編だったり、全部で7つ物語が詰まってる。開けてみるまで何が入ってるかわからない「箱」みたい。ホラーは怖いよ~。
Posted by ブクログ
大好きな『天地明察』
その原型が読めるとあれば手にしないわけにはいかない。
と意気込んで読み始めたのはよかったのだけれど、
「まあこ」と「箱」を朝ごはん食べながら読んでたので、
ぎゃーぎゃーあってなっちゃった。
小野不由美、京極夏彦は読んだし、
ちょうど一冊前に江戸川乱歩を読んでいたし、
ドロドロ・グチャグチャ・ヌルヌル・みっしり系は
耐性ついてるのだけれど、血液が逆流するような
ざんわり感満載。
ホラーは苦手って人は「日本改暦事情」だけ読んで
表紙を閉じたほうがいいと思うよ。
他の短篇読んでから表紙見ると、ゾロっとするんだけどね。
その後の「日本改暦事情」がいやぁ清涼剤になってくれて、
よかったー。春の海通り、陽だまりを感じるようでした。
あの長大なお話が、この短編で破綻せずに完結している
のだから冲方先生って本当に能力有り余っているんだなぁ。
『天地明察』は長すぎて読めなかった!って人にも
こちらはオススメ。ストーリーは変わらないし、
主要キャラクタも生き生き、大事なセリフも残っているから。
しかし、ラストの1篇もまた、おぞましいものを読んでしまった
って読後感。
Posted by ブクログ
短編集。暗いものが多かった中で、「天地明察」の原型短編が異色。ジャンルも含めてね。
「まあこ」や「箱」の人の精神に根付いた暗さを描くのは珍しい、と思って読んでいたけど、それを主題として書くのが珍しいだけで(自分が読んでないだけかもしれない)ほかの小説のいろんな場面で顔は出していると気づきます。
外面はがしたら、人の暗さが見えてくる。
そこの境界が頻繁に行ったり来たりする描写が多いので、特別に感じてはいないのかな、と感じます。慣れさせられてしまう。
登場人物自身が、自分自身の内面と向かい合う場面が多いからか?
この読後感で、他の作品読み返してみればいいということか。
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短編集。はじめての作家。
時代小説がダメなので「日本改暦事情」はスルー。
ホラー作品と思われる「まあこ」「箱」はなかなか面白く、才能を感じさせる。
「スタンド・アウト」「デストピア」は内容薄い。
表題作の文体は読みづらく、受け入れられない。
ハヤカワ文庫だし、SFを期待して読んだが、SF要素はかなり薄くて残念。
正直なところ、苦手だ。
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短編集。通過儀礼を経た少年、ファムファタールをお持ち帰りした男、箱に詰められた男の残滓、天地明察ダイジェスト、親は選べなかった少年、メトセラを宿した夫婦、犬、よくやったの7篇。
この人の作風も広いなあと改めて感じました。
もう一回天地明察が読みたくなった。
Posted by ブクログ
「スタンド・アウト」「まあこ」「箱」
「OUT OF CONTROL」は、気になる言葉がちらほら。箱もそうだったけど。
この方の本は初めて読んだのだけれど。難しかった、読み込めずにするっと流れてしまった部分もあると思う。
でも、前々から感じていて上手く言葉で表せなかったことを、ピンポイントで突くように書かれている一文などがあって、「そ、それだ」と個人的に相当衝撃を受け痺れているので、良い出会いが出来たのかなと思いたい。
Posted by ブクログ
初めて読んだ冲方作品が『天地明察』だったので、その落差にびっくり(@@; もともとはラノベを書いていたとかで、じゃあむしろ『天地』の方が異色作だったのかなと思った。「まあこ」「箱」はまさにホラーって感じで怖いけど面白かった。他の作品は…あんまり好みじゃないかな…でも引き出しの多い作家さんだということは分かった。また『天地』っぽいお話が出たら読みたいと思った^^;
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ホラー作品が怖かった。「天地明察」の爽やかさと「マルドゥックスクランブル」のグロさのどっちが本質なのかと思ってたけど、結構グロさも本質に近いところにあるという気がした。「メトセラと~」が好き。
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「天地明察」に感動して手に取った本書。「日本改暦事情」は「天地明察」のあらすじのようなストーリーであっさり読めた。改暦にいたる様々な人の想いが伝わってきた。
でもあまりに「天地明察」のイメージが強すぎたのか、他の作品は苦手なホラー要素が強くて少し苦手な感じだった。
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引き出しの多さ、という表現では追いつかない多面性。
追随する物書きの心をへし折るような暴力的な才。
天地明察の原型にわずかな拙さを見て心を慰めるのか。
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短編7篇。ホラーを主体として、SFや時代小説、私小説を思わせるものや実験的手法(作者はクランチ文体と呼んでいるらしい)のものなど、バラエティに富んだ内容となっていた。
ホラーはかなり面白く、“まあこ”の存在感に総毛立つ。
雰囲気的に時代小説が一つだけ浮いていて、唐突な印象を受けたけれど、密度の高い内容だった。
クランチ文体については、個人的に読みにくく多用されると読感が悪くなるので、効果的な使用法をもう少し模索し続けていって欲しいと思った。
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前半は読んでいてちょっと切れ味が鈍くなったかな、と心配してしまったけど、「デストピア」と表題作を読んで杞憂だったと知らされた。SFのほうが好きかなぁ、やっぱり。
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短編集だが、ホラー要素が強かった。他に天地明察の元になったと推測される時代物やSFもあります。天地明察は、読んでいないが読みたくなるくらい面白い話だった。ホラーは、背筋が寒くなる様な恐さがあった。なので、ホラーとしては成功しているが、個人的に得意でないのでそれが少し残念。
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有名になると過去の完成度の決して高くきない作品を寄せ集めた作品集が作家の思惑ではなく出版社の思惑として商業ベースで刊行されることがとくる話で、有名画家のスケッチとか習作が高値で取引されることに似ているfr。本作も正直、若さのいたり感と多様な方向性を探っている感の強いてんでバラバラな統一感の無い作品集に留まっているので、今の作者のレベルを期待する向きにはむいていない。マニアックえコアなファン向きの作品集になっているのが残念。特に天地明察の下書きというべき作品は今となっては発表されないがよかっただろう。
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ホラーあり、SFあり、文芸ありの短編7編。ホラーの3編はかなり面白かったんですが、「天地明察」の原型短編は、やっぱ長編を読んだ後ではインパクト弱く、SFはまぁまぁ、文芸は…。特に表題作は(俺には)意味不明でした。
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「天地明察」で第7回本屋大賞を受賞した、冲方丁の短編集。
本屋大賞受賞作品に関してはその殆どを読んでいるのだけど、実は「天地明察」のみ未読。
何故ならば、時代小説というジャンルが非常に苦手だから(^^;)。
どのくらい苦手かというと、ライトノベルと同じくらい苦手。・・・って、
この人ラノベ出身なのかぁ・・・。初めて知りました(^^;)。
先入観を捨てて全7篇を読んでみた。
いちばん印象に残ったのはホラー系作品の「まぁこ」。心情描写が細かく巧みな上、
全体を覆うなんとも言えない薄気味悪さがあまりに秀逸。ホントに怖いんだ、コレが。
そしてあの天地明察のプロトタイプとも言える時代モノ、「日本改暦事情」もなかなか。
この手の作品が嫌いな僕でさえちゃんと読めるのだから、やっぱりさすがなんだろうなぁ、と。
でも、これ以上長くなっちゃったら果たして読む気が起きるかどうか(^^;)。
明察までの道は遠そうだな、やっぱり。
この他の作品も悪くは無いのだけど、やっぱり少しラノベっぽい雰囲気あり若干苦手。
しかし、読めない作家では無かった! 諸々を吟味して他の作品も読んでみますか・・・。
Posted by ブクログ
天地明察の原型は天地明察を読んだ後だとさすがに駆け足感が強かった。
あと短編集の宿命なのかもしれんが、ジャンルが色々ありすぎてまとまり感がないのが残念なところではある。これは仕方ないかもしれんけど。
Out of Controlは過去の作品を読んでいるとにやりとさせる場面が多々。
まあ、これだけでも信者にしてみればおいしいところだろうか。
Posted by ブクログ
バラエティに富みすぎてる短編集。この中ではホラー二篇(箱、まあこ)と、世界を確立してる『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』が好きだけど、やっぱり天地明察には及ばないかな。地味なことを一歩一歩描いて行って壮大な物語を丁寧に作る感じが好きだったので、短編だとだいぶ違う。冲方丁じゃないと!っていう部分が少ない。ほんとはメトセラと〜みたいな世界がこの人の真髄なのかも。
Posted by ブクログ
「まあこ」「箱」は乙一を読んでいるのかなと勘違いさえしそうな文体、内容。「マルドゥック・ヴェロシティ」もそうだったけど、ちょっとやりすぎ感はある。自伝的にも読める、「スタンド・アウト」が特に良かった。緊張した空気のひりひりした感じを思い出す。
Posted by ブクログ
天地明察が好きだったので読んでみましたが、全く作風の違う短編に驚きました。ぞっとするような話やとても想像のつかないようなえぐさもあったのに、どこか納得していまうところがあって不思議です。
Posted by ブクログ
7つの短編。
まあ、色んなことをやっているなと言う印象。
SFあり、ホラーあり、歴史ものあり。文体も様々。
著者の多才さを示すものなのでしょうが、ただなんだか読んで居て疲れました。
この中の一篇、中編サイズの『日本改暦事情』は『天地明察』の元ネタ。
細かいストーリーは違うけど、大きな流れは同じです。