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織田信長の家臣団は、どのような構成で成り立っていたのか。
近習らの紹介はもとより、家臣の定義や組織状態、出世の仕方など、あまり触れられることのない部分をもしっかりと説明してくれる。
個人的には、森蘭丸の陰に隠れたマイナーな小姓・万見仙千代についても語ってくれている!と嬉しくなった一冊。
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馬廻りや小姓や吏僚といった立場に分類されうる信長家臣団について。こういった人たちはあまりマンガやゲームでも大きく取り上げられることがないので勉強になった。美濃や近江と本拠地を変える過程についても知れてよかった。
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[ 内容 ]
強烈な個性で迅速果敢に中世的権威を否定し戦国乱世を勝ち抜いた信長には、戦場で本陣を固める馬廻や小姓といった強者たちのほかに、秘書や吏僚として治世や文化などの面で活躍する近臣・近従がいたことを忘れてはならない。
彼らは職業や出自を問わぬ信長に見出だされ、その才能を惜しみなく発揮し、信長の手足となって献身的におのおのの本分を尽くした。
本書は、これら無名に近い近従たちに光を当てながら新たな信長像に迫る。
[ 目次 ]
第1部 家臣団の中の近臣たち(信長の近臣;信長の家臣団;立身出世の道;馬廻の活躍;異色の馬廻たち)
第2部 近習活躍の軌跡(初期の近習たち;第三世代の近習たち;万見仙千代と森蘭丸;老近習、健在なり;エリート近習の出世街道;本能寺の変以後の信長近習)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
日本史の中で、織田信長にスポットが当たるのは至極、まあ溢れているが、その側近、歴史書にもちょろりちょろりとしか登場しないが、実に有能な働きをした者達がいた。
信長は飛び抜けたカリスマ性を有していたことはもちろんだが、人材登用の目が素晴らしい。
マネジメント力ってのが凄まじく行き渡っていたんだな。
個性に適した超専門家を配するってのは中々にできるものではない。
日本史や戦国小説を読んでて、背景がいまいち掴みづらかったことがあったが、本書を読むと天正期の動きがとてもよく分かる。
また、良質の史料に非常に拘る著者なので、この史料は疑わしい、憶測の域を出ないなど、信憑性に足る。
良書でした。