【感想・ネタバレ】父からの手紙のレビュー

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Posted by ブクログ

てっきり、胸を熱くするような物語が綴られた手紙の話しだと思ってた。読み始めると、筋が2本あるような展開にちょっと違和感を感じつつ、重いストーリーから涙ものへと展開するんだろうと読んでいたけど、途中で推理物なんだと思い始める。しかし、終盤には別々の話だと思っていた筋が1本に収束し題名に納得させられる手紙が主題の涙もの・・・。目がウルウルして字が霞むほどでした。再読本に決定

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2023年04月29日

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内容を簡単に述べると、2家族の運命が偶然にも複雑に絡み合うことになり、物語は徐々にミステリーの度合いを深めながら進む。タイトルの父である手紙の差し出し人は、突如愛する家族を捨てて失踪する。以来、残された長女と長男誕生日に1通の父からの手紙が必ず届く。父は常に子供達の幸せを願った祈りとも言える内容を綴り続ける。がしかし、姉弟の身の上に試練が襲かかることになる。兎に角複雑にして納得のミステリーが最後の最後まで綴られる。この物語の結末を誰が予想出来るのだろう。

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2022年06月28日

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とても悲しく切なくあたたかい作品でした。ミステリーとしてももちろん奥深くて面白かったですが、最終章の頃にはそれを上回る家族愛の深さに胸を打たれ涙が溢れました。「家族の幸福を考えるならまず自分が幸福にならなければならないー」麻美子の教訓が心に突き刺さりました。
この「父からの手紙」という作品、父からの勧めで父から直接手渡されて読むことになったというきっかけもあり、これから私の大切な本になりそうです。

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2024年05月18日

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最初は違う主人公の話が交互に進む感じで行きます。終盤ではきっと関わりがあるんだろうなぁと思いながら読んでいましたが、結構長かったです。話が1つにまとまってからは息を飲む展開で、途中で結末が予想できますが、何とも物悲しく、親子の愛情を感じる話でした。

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2023年07月12日

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ネタバレ

お父さんに会えると思って
読んでいたから悲しかった。
身代わりの焼身自殺とか
しんどすぎるよ。
でも50歳までの手紙を用意するなんて
愛情は確かにあったんだろうな。
でもその愛情があるのなら生活が苦しくても
家族4人で一緒にいて欲しかったよ。

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2023年05月19日

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人間関係が複雑であったけど、ノートに相関図を書いて理解しながら、読み進んだ。
理解する事に神経を使って、なかなか最初から楽しめない。後半の真相暴露のところから、ようやく面白くなってくる。まぁそれまでが長い。

反抗期の娘と家族を守るために命を懸けている父親の心情との対峙が後から滲み出てくる感じ。
い作品だと思う。
なるほど「父からの手紙」ですな。

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2023年03月12日

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父の手紙からにじみ出る愛情
失踪、自殺、夫婦、兄弟
「自殺の手段を用いたことが阿久津伸吉の最大の過ちだった」
「幸福とは、いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ」

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2023年03月08日

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途中までは、あまりにもストーリーが錯綜して読み辛いと感じましたが、最後がよかったので星増やしました!

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2022年09月06日

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読む人によって意見は変わるのかなぁと思います。だけど文章も読みやすいし、ただの家族の優しい物語ではなくミステリー要素が強く、だけど時に残酷な話が会ったりと山と谷があって飽きずに読める小説ですのでおすすめです!

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2022年06月26日

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ネタバレ

自分で手に取って初めて買った小説
元々あまり小説は読まないタチだったので、文だけで映画みたいな感情を得られるんだと感動した
2人の主人公の話を交え、繋がっていくところ、登場人物の相関図、面白いなて思った
まあ少し考えが甘いような気もするが
最後の手紙は涙無しでは読めなかった

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

父の本棚から拝借して読んだ本。
適当に読み出したら結構面白くて一気見!

最後はびっくりして感動して感情が忙しかった

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2022年02月01日

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私にも伸吉と同じように娘,息子がいます。子供たちの幼少期にたくさん遊んだ事、かわいかった事思い出して…ただただ子供たちの幸せを祈る思いです。心に響く一冊でした。

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2022年01月30日

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2つのストーリーが絡み合って1つになる作りがなかなか巧くて概ね楽しんで読めた。ラスト近く魚津のシーンでトリックがわかった瞬間はなかなか電気が走った。面白かった。ただね、父と同姓同名の人を尋ねるシーンと、娘が探偵のマネして産廃業者怪しむあたりは都合が良すぎるだろ。それと35年分以上の手紙は分岐も半端ないしさ、色あせたりしないでどうやって保存してたんだよ?w

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2021年12月14日

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2つの家族のストーリーが交互に書かれています。どちらの話も読みやすくて続きが気になるところで別の話に。ああ、もどかしい!とすっかりトリコになっていました。

一見なんの関係もない2つが次第に交差していくので、久しぶりに相関図を書いてしまいました。純粋なミステリーとしても面白いし、両家族の父の想いが胸を打たれました。お勧めです。

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2021年12月12日

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家族を思う父親の気持ちが伝わってくる。
幸せな家族がどれだけありがたいことか、改めて家族が愛おしくなった。

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2021年07月22日

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ヤバイ!!! やられターーーって感じ。
こりゃ名作でござんす。伊坂のゴールデンスランバーの後に読んだけど、父からの手紙が百ゼロで凄かった。

人生の目標は財産、地位、名声などを得るためではない。それらを得たことが幸福だということではない。いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ。

囲の幸福、家族の幸福を考えるなら、まず自分が幸福にならなければならない。身を犠牲にしても、それは決して良い結果を生み出さない。

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2021年07月05日

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妻と娘・息子を残して突然失踪した父。刑事殺しの罪で10年の服役から出所した男の兄嫁もまた行方知れず。異なる家族のストーリーが不思議にリンクする。
まんまとミスリードにひっかかってしまい、終盤のどんでん返しにはやられてしまった。
ただ、刑事殺しの動機が記憶から抜け落ちる点と、麻美子の推理力はちょっとやり過ぎ感あり。

父の子供たちへの愛があまりにも深く、切ない。
家族が皆健康で生活を共にするという日常が、当たり前でなく奇跡的な幸せであることに気づかされた。

「人生の目標は財産、地位、名声などを得るためではない。それらを得たことが幸福だということではない。いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ」
との叫びが胸を打つ。

父としてのあり方を見直す契機となった。

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2021年06月06日

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●本書はミステリーです。私はミステリーとしての面白さと同時に深い親子愛に感動しました。直接ではなく、手紙という形で、間接的に子供への愛情を表現した点で、父親の真心が一層胸を打ちます。
●書中にある文章、「人生の目標は財産、地位、名声などを得るためではない。それを得たことが幸福だということではない。いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ。」「麻美子は信じた。父が赤とんぼに姿を変えて見守っていてくれていたのだということを」にぐっときたのは私だけでしょうか?
●私は母子家庭に育ちました。仕事中心の生活の中で子供にどれだけの愛情を注げたか? 疑問に思う今日この頃です。

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2021年08月01日

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ネタバレ

根底に深い家族愛を描いたミステリー。主人公たちにこれでもかと襲いくる不幸の連鎖から、どことなく古めかしく感じる文章も相まってか、全体として非常に重苦しい印象を受ける。最後の結末も感動的ではあるが、やはり重苦しさからは抜け切らず、爽快感を与えてくれるものはない。時にご都合主義や不自然さを感じさせる点を補うだけの練り込まれたストーリー構成は秀逸だが、素人読者としては重苦しさを乗り越えた先の報酬として、爽快さをもっと求めてしまう感情は否めず。そう言った点には応えてくれなかったという事で、星2つ。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

結構分厚さがあって大変。
個人的にはちょっと物足りなさを感じたけど、先の展開が気になって結局最後まで読んでしまった。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

2つの謎めいた家族の繋がりが織りなすストーリー。家族の愛がいろんな形で表れる。その細かい表現に家族の愛の姿を感じます。

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2023年07月23日

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父の行動に納得は出来ないけれど、ミステリーは面白かったし、父の家族を思う愛には心締め付けられるものがあった。

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2023年06月11日

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人と人との強い絆を描く感動作!とのことで期待大で読みはじめました。でもなぁ、、、それで人生が狂ってしまっている人達が多勢いること、保険金詐欺、殺人、自殺、結局は自己満足のような現実逃避のような良い判断をしたとは思えない。残された家族は幸福だったとは言えないのでは?無い!

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2023年05月14日

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共感できない点が多く、私は没入できなかったです。一例として、親しくしていた叔父が工場が立ち行かず命を断つ直前に主人公に会いに来るシーンがあるのですが、服装含め明らかに違和感を感じていたのになぜ止められなかった…?と引っかかりました。

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2022年12月29日

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人それぞれの苦悩。親子、兄弟、男女。
完璧なミステリー仕立てがかえってご都合主義に見えた。そんな上手く行くわけがない。

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2022年10月19日

Posted by ブクログ

離婚して出ていった父親の娘と、妻の不倫によって焼失自殺した兄を持つ男の物語。

離婚し出ていった父親は毎年、誕生日に娘に手紙を書く。また家族を友人の男性に託す。娘は父親の友人とその息子を本当の家族のように慕い、彼等の会社が倒産の危機にあると知り契約結婚により資金提供を試みる。しかし婚約相手が殺害され容疑者として自身の弟が逮捕される。

一方で、焼失自殺した兄を持つ男は、兄が自殺を図った後、ある警察官を殺害する。

この2人を中心に、二つの事件が解決されていく物語。

結局、焼失自殺したのは娘の父親であった。彼は会社の経営困難、子ども2人の学費、自身が患った癌、妻と親友の愛し合う関係など、多くのことに苦難していた。そんなとき、男の兄に出会った。彼もまた金銭的に厳しく、さらに妻に子どもができていた。父親は自身が自殺し、子どもに保険金を渡そうと決断する。しかし自殺したとなれば、残された家族は悲しむため、出会った男の兄に自身の戸籍を売り代わりに死ぬ。そしてその兄が娘たちに手紙を送っていた。


愛する人のために、自分の死を選ぶ選択は正しいのか?これがこの小説の最大の論点であるように思う。
物語の最後に、どんなに苦しくても、それを家族と共有し乗り越えていくことが、大切だ。という結論だ。

主な登場人物の気持ちは丁寧に描かれているが、それを表現するために次々に人が死んでいくのは残念だった。また2つの事件も、物語の最後ですーっと解決させている。

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2022年09月08日

Posted by ブクログ

二つのストーリーが合わさるまでの読みづらさを
嵐のように一掃してしまった真相解明。

子供のいない私、
許されない恋心を抱いているわけではない私、
からすると、理解しづらい心理描写もあったが、
全体を通して著者の訴えは伝わってきたと思う。

ただ、「義姉」のゲシュタルト崩壊。笑

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

概要
麻美子の元には毎年誕生日になると失踪した父からの手紙が届く。ある日、婚約者を殺害され、殺害容疑者を弟にされた麻美子は弟の疑いを晴らすため独自で捜査すると父の影が。一方で、殺人の罪で刑務所から出所からした圭一は、殺人動機を思い出すために各地を転々とする。

2人の視点から別々に物語が展開され、そして交わる。麻美子の父の真実がラスト100ページから明かされていく。

感想
麻美子も父も誰かのために自分を犠牲にしたが、それは本当にその人のためになっているのか。自己犠牲=自己満足になっていないのかということを考えさせられるような一冊でした。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

二つの家族の話が、いつか交わると予想できた。それでも、先が気になって読むのを止められなかった。ミステリーはやっぱり中毒性があります。
ストーリーとは、真っ直ぐ直接的ではないが、やはり遠回りには関わると思いが過ったのは、制服がかわいいからとか勉強したいからとかの理由で私立を選ぶことができる家庭に育つ子供の善し悪し。経済的な負担を子に想像さえさせない親の愛。その子が親になったとき、それに気付いて欲しいような、気付かないままで当り前だと余裕のある人生を歩いてもらいたいような。同様に、子であるときもまた、負担を想像できる知性と優しさがあってほしいような、でもそれが理解できることは本人にとっても家族にとっても悲しいことのような。心の豊かさという意味で、どれが一番幸せなのか答えは出せなかった。ただただ、自分が親に受けた愛を噛み締め、それに心底感謝した。願わくばこのバトンが我が子にも伝わり、少なくとも自分はどうしたいかを考えられる人間に育ってもらいたい。
「普通は難しい」と親父が言っていたことが思い出される。もうすぐお盆だからか。

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2021年08月10日

Posted by ブクログ

子どもたちへの深い愛情が手紙から溢れていました。
途中で同じ話が続き、間延びした感じがしたのが少し残念でした。

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2021年07月05日

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