【感想・ネタバレ】脱・限界集落株式会社のレビュー

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Posted by ブクログ

限界集落株式会社の続編ともスピンアウトとも言える作品。
再生した限界集落のその後が描かれているのかと思いきや、あの方はなかなか登場しません。
今回は、お隣の町での物語。

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2017年06月10日

Posted by ブクログ

やっと文庫版が出てる!
本屋で見つけたときの喜びったら。
前作を読んだあと、これ絶対に続編書いてほしいなぁと思ってからようやくです。
そしてなぜ本作が【続】でなく【脱】なのか、
読んでみてなるほど!でした。
すべてを利便化、最先端にすることが
地域活性化になるとは限らない。
古き良きはきれいすぎな言い方かもしれないけど、今あるものの価値をどう活かすか。
新しいものが古いものより価値あるものなのか。
新旧の共存共栄はできないのか。
いろんな視点からとても考えさせられました。
これ、シリーズ化してほしい…
少子高齢化の日本でだからこそ
続きという日本の未来が気になる。

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2017年03月08日

Posted by ブクログ

20170219


前作も面白かったが、今回は最初はスロースターターな感じがしたが、読み進めるうちに面白くなってどんどん読み進められた。

商店街vs大型ショッピングモールをテーマに、商店街の生き残る道しるべが示されているように思えた。

コミュニティカフェは本当にいいもんだなぁと感じた。

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2017年02月20日

Posted by ブクログ

最初はたくさん出てくる登場人物の名前が覚えられずに困惑していたが、この本は続編だったらしく過去作の登場人物をファンサービス的に出しただけだったかな?
(ベジタ坊の作者や佐藤の両親など、それ以降はあまり登場しない登場人物も多かった)

章が進むごとに主任の正体や多岐川優の内面性などあえて明かされなかった部分が明かされていくのは楽しかった。
そして何より、多岐川優を元に商店街が活気を取り戻していく様は納得感があった。
よくあるご都合展開ではなく、「あーたしかに」って思うことばかりだった。

ただラストが唐突というか、あっけなく終わった感じはある。
勝手に自滅するなら、仮に今まで何もしてなくても計画はおじゃんになってたよねっていう。
(とはいえそれも含めリアリティは感じたんだけれども)

作者を調べるとフランスで学び働いた後小説家になった特殊な経歴を持たれた方ということで、だからこそこうした作品が作れたんだろうなと納得。

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2023年07月22日

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多岐川と美穂の結婚から三年。止村には多岐川の盟友がコンサルトして関わった大型商業施設ができる。ますます幕悦は賑わうが、止村の今後をめぐって、夫婦の意見は対立。美穂は上元商店街に身を寄せる。しかしそこにも再開発の波が押し寄せる。田舎は都市化されるべきなのか?グローバリゼーションvs田舎魂、楽しく読めた

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2021年06月15日

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脱—を読んだよ。
これ、限界集落株式会社を先に読むべきでは?
どこもかしこも、今や似たようなお店ばかりだもんね。コンビニや大手スーパーとかさ。田舎に住んでいるのに、田舎だと思うのは家の近所の田んぼや畑をみているときくらいのもんよ。市街地に出たら、似たようなお店ばかり。
だから、余計に個人で特徴的な商品を取り扱っているお店は応援したくなっちゃうわ。少々高くても納得できるなら買うという具合に。

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2019年02月28日

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いかにもありそうな、胡散臭い「開発計画」。最終的に不動産を手に入れようとする資本の論理が、実際にはほぼ実現しないであろう甘々のビジョンで釣って素人を騙す、っていう図式だろうか。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

限界集落株式会社に続けて読みました。
今回は商店街がテーマでしたが、考えさせられました!
地域のコミュニティーの力、商店街の役割。忘れがちなことを思い出させてくれた本です。

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2017年08月23日

Posted by ブクログ

前作以上にヒリヒリする書き出しだった。TODOMEモール21という表記にも違和感が表現されている。都会から逃げてきてシェアハウスで暮らす若者たち。今回の主役はやる気なし、目標なしの健太だろう。彼の変わっていく姿に惹きつけられていく。そして主軸は、地域コミュニティの充実をコンセプトにする商店街と、外資を後ろ盾に地域住民をないがしろにする再開発を進めるコンサル・自治体との対決。優のことば「地域のことを考えられるのは、地域の人間だけなんだ」が象徴的だ。

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2017年08月19日

Posted by ブクログ

前作は日本の農政の歴史なんてのにも踏み込む話でしたが、今回は地方行政、ハコモノ行政なんてものに踏み込む。
過疎が進んでいる地方都市、近くには前作の舞台となった止村も。
そんなところに大型ショッピングセンターが出来て、たくさんのお客さんが集まる。
地元の商店街は閑古鳥が鳴いてるが、ひっそりとお年寄りの居場所はとなるカフェが。
そこを舞台に都会出身の若者たちが地元の方々とのコミュニケーションを通じ、自分自身の価値や残すべきものなどにも気付いていく。
もちろん主人公の多岐川優は登場するが、今回は奥さんの方がメイン。
素敵なエンディングでした。

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2017年05月20日

Posted by ブクログ

前作を読んだのは、4年前。
登場人物の名前も、すでにうろ覚え。しかし、前作を忘れても、あるいは読んでいなくとも、十分楽しめる本作。
何故なら、「続」ではなく、「脱」だから。
今回は、「ハゲタカが跋扈する資本主義」対「地域密着型資本主義」の戦いと、わかりやすい構図。
結末は予想できるとはいえ、次々と難題が襲いかかる展開に、主人公たちとともにハラハラドキドキ。
地方活性化を推進しようとしている政府の面々にも、読んでもらいたい地域活性エンターテイメント。

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2017年01月11日

Posted by ブクログ

前作は限界集落そのものに視点が向けられていたが、
本作では商店街対ショッピングモールという構図で
やや身近なテーマにシフト。

前作で定着した(元)限界集落のブランドを活かして
建設されたショッピングモールなので、
前作の登場人物も引き続き登場。

他の登場人物から前作主人公に向けられる
「こいつなら何とかしてくれる」的な安心感(笑)
この人が動き出してからは
作中でのハラハラ感が薄まってしまう。

昔からある建物、通りを活かして
町の発展、維持を目指すのか、
大型の箱モノ事業で人の流入、収益ありきを目指すのか。

何が正しい、とかはわからないけれど、
どちらの事業を進めるにしても
「そこに住む人にとって嬉しい事業」
という視点を持つほうが良いことだし健全だなーと
この本を読むと思わさせられた。

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2017年01月04日

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ネタバレ

以前読んだ限界集落株式会社の続編。止村の麓の町に大型資本のショッピングモールが進出し、シャッター通りとなっていた駅前商店街の再開発計画が浮上するなかで現状維持か都市開発かで意見が二分化していく。
日本の地方部で実際に起こっていそうな問題が題材になっていて、興味深い内容だった。「悪役」としての開発推進側の人物が本当にいそうだなという描写になっていて面白かった。

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2016年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの後どうなっていくのか気になっていたので、ふむふむなるほどと読みました。
前作のように、グイグイと変化していく訳ではないあたりがもどかしい感じもしましたが、社会や人々のありようも少しずつ変わっていく中で、地域おこしの方向性も必然的に変わりますよね。

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2022年10月15日

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止村のある幕悦町に、TODOMEモール21というショッピングモールができる。地上3階の建物に、野菜や土産物の直売所、雑貨店、スーパー、百円ショップなどが入居。庶民的なフードコートと高級レストランがあり、スマートアグリの野菜工場と農産物加工場。ベジタ坊のアミューズメントがあり、若者に人気のアパレルのマライヤが入る。とにかく、何でもありのごった煮の施設。農水省のいう6次産業を体現したモールなのだ。このモールを企画しているのは、佐藤という人で、多岐川優の友人。ファンドの投資と嘉悦町役場によって構成されている。いわゆる第3セクター。
その人たちによって、幕悦町駅前の商店街に駅前開発が行われようとしている。
一方で、コミュニティカフェ琴カフェは、老人たちで賑わっていた。またそこで働く長谷川健太、そして遠藤つむぎ。また、多岐川優の嫁、美穂は、夫の止村の集落株式会社の拡大戦略に反対して、飛び出し琴カフェで、主任として働く。シャッター通りになっている商店街を活性化させるために、地元食材を生かした料理教室を始める。小さな地域おこし。
ハゲタカ資本主義と草の根資本主義の対決という図式で、物語は発展する。農民は少し出てくるが、農業はほとんど出てこない。まぁ。テーマは、地域コミュニティ作りということなのかな。
この中で、引きこもり若者たちが「求められる快感、頼りにされる優越感、感謝される満足感」のなかで、変化して行く様が、上手く描かれている。ワークショップのためのテキストブック作りはいい視点だ。コミュニティ作りの物語ですね。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

前作は右肩上がりの話だから一気に読めた。今作は現状の問題点を地道に解決する話で少し物足りなく感じた。ただ、やはりうまくできたストーリーではあるかな。

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2018年01月04日

Posted by ブクログ

冒頭が前作の続きではないため、前作の内容を思い出すのは最後の方になってからだった。
続編が読みたい。

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2017年04月07日

Posted by ブクログ

前編からの続編だったと知らずに読み始めてしまいましたが、前編を読まなくても楽しめる内容になっています。ちょっと田舎の地域密着型社会の人と人が肌で触れ合える関係も素敵だなあと思われてくれる。都会のショッピングモールを否定せずに、共存を図ろうとしている構図がいいですね。

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2016年12月15日

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