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万葉集を初めて読もうとしたのは、中学か高校の時か覚えていないが買った本屋は覚えている。神戸大丸の北側にあった本屋(調べたら日東館)。読み始めたが一番目の歌(雄略天皇のことも知らなかった)でつまづく。何度読み直してもあかん。言葉のリズムが取れへんし、現代語と違いどうしても違和感しか感じず、断念。それからオッサンになっていろんなところに旅をするようになり、奈良も行くようになってから持統天皇の「春過ぎて・・・」の歌だけは好きだった事を思い出し、持統天皇のお墓に参拝した時、万葉集を性根入れて読もうかと改めて思いこの本を手にした。岩波文庫とか色々物色したが、原文が書かれていることと中西進氏が著者であることでこれに決めた。
万葉集を読むにあたって、二つの決め事を自分自身に課した。一つはまず、第一番歌を暗唱できるようにする。二つは字の練習も兼ねて原文を含めてノートに書いていく。一番歌は覚えられたので他の歌もと考えている。
この本で印象深いのは、様々な歌たちはもちろんだが、巻頭の解説が良かった。三十数頁ほどの量だが要点が的確につづられていて万葉集を理解しようとしている私にとって参考になったし、興味のある万葉仮名や発音の解説など興味がつきない。
万葉集はまだまだ続く。同シリーズの2巻ももうすぐ届く。楽しみだ。
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子供の頃に親に買ってもらい、いちどちょっとぼろぼろになったので買い直したりして、持っている。
他にも色々優れた本があるが、私にとっての出会いの本はこの万葉集である。
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万葉集はいい歌が残されており、これなくして古代史は語れません(笑)
有馬皇子の
『家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る』
の歌が侘しすぎて泣けてきます。
大津皇子もいくつか歌を残していて、古代人が何を考えて生きていたのか、なんとなく理解できます。
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秋の野の み草刈り葺き 宿れりし
宇治のみやこの 仮廬(かりいほ)し思ほゆ
額田王(ぬかたのおおきみ)の作だろうとされている有名な歌ですが、
この中の、「宿れりし」という訓読の原文が
旧版日本古典文学大系、原文万葉集(岩波書店)、中西進「万葉集」全4巻の3冊の本では
「屋杼礼里之」となっていいるのです。
私が問題にしているのは「礼」という新書体の漢字でです。
戦前まで「新」の字は「禮」になっていたはずです。
沖縄の守礼門も額には「守禮之邦」と旧漢字「禮」が使われております。
つまり、かの額田王は「礼」という字を見たこともない漢字なのです。
更に原文万葉集(岩波書店)ではこの他に、児(兒)、帰(歸)…などが平然と使われいます。
私は訓読や訳文では新漢字を使うことは良いことだと思います。
しかしながら原文はそうはゆきません、西本願寺本を使っているようですが、
この原本がそうなっているとは考えにくい、
どうしてこの様なことになったのか、まことに不思議な事だと思っております。
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座右の書。初めて読んだ万葉集はもっと手軽な初心者向けの抜粋版だったけれどすぐに全首制覇したくなって購入したのがこれだった。難しく読みにくさはあるが文庫の手軽さでいつでも開けるところにおいてある。全四巻プラス万葉辞典。
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所持する日本古典文学全集には『萬葉集』も収められているけど、いちいち函から出して開いてが億劫なのためコンパクトで扱いやすそうな本書を新たに購入。このサイズで訳注原文付とは嬉しい限り。