【感想・ネタバレ】檸檬のころのレビュー

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Posted by ブクログ

こんなんずるいって〜〜
ありそうな普通の話を書いているからこそ、2007年の本がこんなにも“くらう”小説になってるのかなとか思っちゃった

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2023年06月17日

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ネタバレ

「痛いの」(ルパンとレモン)

どの文章を切り取ればいいのか分からないくらい、一文一文が刺さりすぎた「ルパンとレモン」。

西と秋元との甘酸っぱい日々は、いつしか過去のものとなり、今や互いにとって「痛い」ものに変わっていた。
この痛みと正面から向き合った西は、大好きな秋元が、既に両思いである友達の富蔵と、最高の形で付き合い始めるために、次の試合でホームランを打とうと心に決める。
うん、かっこいい。かっこいいぞ、西。

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2022年09月05日

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めっちゃ良かった。周りをじわじわ固めていっての最後の一編、そして最後のシーン。あれ以上に綺麗なものってないかもしれない。

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2022年05月26日

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自分は中高女子校だったから、高校での恋愛とか身に憶えもないのに、なんか懐かしいような切ないような。
久々に本読んで泣いたなぁ。
よかった。

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2022年04月05日

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久しぶりに大好きな短編集に出会えた感じ。
豊島ミホさんの描く何気ない田舎の風景、登場人物の心情、青春の1ページがキラキラと輝いていました。青春の思い出って、全てが全てハッピーエンドってわけじゃなく、どこかほろ苦かったりするまさに「檸檬のころ」。
でもだから青春っていいのよなあ
好きだったお話は「ルパンとレモン」、「ラブソング」。自分の青春時代と重ねて読んでしまって震えた…

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2022年03月23日

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地方の高校が舞台の連作短編集。
高校生視点の話と大人視点の話があり、どちらも檸檬のようなほろ苦さがあって良いが、
個人的には圧倒的に高校生視点の話の方が好き。
というのも、時たま登場する楽曲が、自分がその時代に聴いてたり好きだったりしたものとがっちりハマっていて、
シーンによってはぐわんぐわんと響くものがあったから。
懐かしい曲を聴いて、少し懐かしい気持ちになりながら、
自分の輝かしくない青春時代を振り返りたくなるような気持ちにさせられた。

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2021年11月02日

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普通で何気ない日常。そのきらきらとした部分を切り取っているからこそみずみずしく、かけがえのないあの頃をハッと思い出させてくれる。田舎の新学校が舞台であることも相まって、より一層甘酸っぱく切ない物語。

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2021年10月18日

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2019/10/7
初めて豊島ミホさんの本を読みました。以前から気になってた本だったので読むことができて良かったです。
内容は青春小説ですが、なんだか絶妙なバランスがあってすごく読みやすいし話に引き込まれる感じです。短編ですが話が連動していて、それぞれの話の主人公的な人物が次の話の主人公となんらかの形で繋がっていたりするので、ストーリー仕立てにもなっているような気がします。
すごいバランスがいいという印象を受けたのはあとがきを読んだ時に納得したんですが、ストーリーが派手なことに極端になってなくて、学校だったり日常だったりで、いわゆる普通の人にスポットを当てた話になっているからだと書いてあって、まさにその通りだなあと思いました。
派手さはないけど、そこにはしっかりしたストーリーがあって普通の主人公たちがすごい輝いた青春を送っているような感じを受けます。
作者自身はそういうキラキラした青春はあまり好んでなかったようですが、細かい描写などすごく引き込まれました。もっと読んでみたいなと思います。

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2019年10月07日

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高校時代、もしかしたら自分が経験したかもしれない恋愛模様や将来への葛藤などが描かれている青春小説。
高校時代に戻ったようで、なんだか懐かしかった。

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2018年04月22日

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2018.1.5-
「タンポポのわたげみたいだね」
やえちゃんを思い出しながら読んだ。
当たり前の日常は、今となってはキラキラした期間限定の青春そのものだったな。

「金子商店の夏」
夢を諦めるときの、胸がじりじりするようなフワフワ居場所なく浮いてるような、居心地悪い感覚。
でも人生は1回。
軌道修正はいつだって可能なはずだ。

「ルパンとレモン」
少しわかってしまう。加代子の感情、接し方、居心地の悪さと居心地の良さ。まさに甘酸っぱさ。

「ジュリエット・スター」
高校の頃の、かわいくて小さくてちょっと魔性さもある同級生を思いながら読んだ。あの頃と少し、違った形で高校時代を楽しんだら、こんな青春もあったのかな。いや
でもあの頃があるから今がある。
寮生活が懐かしい。

「ラブソング」
切ないね~
胸が痛いくらい切ないね。
でも、いい恋をするって、素晴らしい。

「雪の降る町、春に散る花」
これは、色ーんなことを思い出させてくれた。
大学合格を知った瞬間、一緒に受けた友達が補欠合格だったこと、高校に伝えに行ったこと、友達と報告しあったこと、向こうで住む場所や家具を探したこと、親と離れる瞬間、母がいつも握手を求めてきたこと、父はすんなり帰ったこと笑、両親をお店に連れていったこと、愛犬もいつも一緒に来てくれたこと、階段から愛犬が落ちたこと。。止まらない。笑

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2018年01月18日

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切ない。 切なさと愛しさと。それがいっぱい詰まった連載短編集。
どこにでもある進学校。 そこにいる目だったところが少ないような普通の、普通の生徒達が繰り広げる、部活や恋愛や友情や嫉妬や別れや。
「ルパンとレモン」からの「雪の降る街、春に散る花」の切なさには心打たれた。違う視点から見る恋愛。 大きな何かがある訳じゃないのに、だからこそ自分が経験したように胸に響いて。
今を大切にしなきゃって、思った。

ルパンとレモン
笑顔きらきらサル系野球部男子と吹奏楽部美少女がいい感じになってる横にいるクール野球部男子目線。「好きだった」て切ないね。

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2015年05月03日

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田舎の進学校を舞台に繰り広げられる普通の人々の普通の日常を鮮やかに青く酸っぱく美しく表現した短編集
各章の主人公たちがほぼ全員ラジオリスナーっぽい人種というか…思春期特有の不器用さと真っ直ぐさを持つ人物なのが凄く好感が持てる
各章の登場人物が他の章に顔を出すのも「学校」という閉鎖的で濃厚で複合的で、そこでしかありえない人間関係を表していると感じました
特に劇的な何かが起こるわけでもない、大きくなったら忘れてしまうような事が書かれていますが、あの日常時代っていわゆる「想い出」の他にも楽しいことって山ほどあったはずで、それでも日常の出来事だから時が経つとどんどん上書きされてしまって、「何となく楽しかった」と抽象化されてしまう
それはしょうがないことなんだけど、確かにあの瞬間楽しかった事ってどこかに残ってるんじゃないかと思うんですよね
この本を読んで、少しだけあの時の日常に触れた気がしました

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2024年05月20日

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「成瀬は天下を取りに行く」の著者 宮島未奈さんが旧TwitterXで殿堂ゾーンとして本棚の一部を公開していました。豊島ミホさんの作品ばかりだったのでその中の1冊(20年程前の作品)を手に取ってみました。
短編か?と思いきや、意外な所で繋がっていて「おっ!」と思わず声が出てしまう連作短編集です。著者が「底辺」だったという高校時代。底辺でもそこには人が存在していて必ず物語があります。そしてそこでは誰もが主役です。
解説で「豊島ミホは、ふつうをかがやかせる達人」と称してましたが、この本を読みながら昔を思い出し、私も都合よく自分自身の記憶を改ざんして高校時代を輝いていた事にしておきました。
リアルタイムで読んでみたかったと思いはしますが、その時代、読書よりも楽しい事が沢山あったので、この本を手に取った「今」がリアルタイムなんだろうなぁとこの歳になると思います。
支離滅裂で申し訳ないですが、タイムスリップさせてくれる小説。またいつか再読する機会がありそうです。

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2024年04月03日

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ネタバレ

文自体は少し子供っぽく書かれていて読みやすかった。これも7個の短編が入っているけど、全部1つの「北高」というキーワードに関連している人たちで、先生だったり卒業生だったり生徒の視点で書かれていた。私は高校生になったらきっとこういう青春生活を送るものだと小学校の頃から思っていて、その思っていた理想にぴったりのようなお話。実際は全然そんなことなくてかけ離れてるけど、でも今の開智での高校生活は勿論すごく楽しい。特にお話についての感想は、1つ選ぶなら『レモンとルパン』が好き。
ずっと長年片思いしてきた相手に、やっとのやっとで想いを伝えた主人公に女の子が「痛いの。」の一言で片付けられてしまうとこが辛くてヒリヒリした。
本の中では複数の視点から同じ人のことを書いていて、同じ言動を見ても見る人によって思っていることや捉え方が違くて、当たり前なことだけれど現実世界ではやっぱり知ることができない域だから、本にされると分かりやすくて面白い。西くんから見た長年片想いしてきた大好きな人:秋元さんと、白田さんから見た憧れの人:秋元さんと、佐々木くんから見た彼女:秋元さん、そして本人視点の秋元さん はどれも別人かのように書かれていた。

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2022年06月01日

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豊島ミホは自分でもあちこちに書いているように、決して幸せで楽しい充実した学生生活を送ったタイプの女子高生だったわけではなくて、どちらかというとその対極に位置するような、彼女自身の言い方をすれば「底辺」の女子高生だったわけだ。

その彼女が紡ぎ出す物語はどれもこれも繊細でナイーブな登場人物がキレイでまるできらきらと結晶化しそうなくらい美しい。

なんでこういう、高校時代にロクな思い出のない、友人の名もほとんど思い出せないような不遇な青春時代を送った者の琴線に触れるようなストーリを次から次へと作り出せるのかなぁ、と常々思っていたのだけれど、やはりそれは彼女自身の資質もさることながら、独特の「底辺」からあたりを見上げた高校時代の経験のたまものなのではないかなぁと最近思う。

「痛いの」


凄い!世界ってこんなにも熱いものだったんだ。


こういう台詞、シチュエーションも含めてなんかもう宝物のように感じるね。
彼女が創作活動をやめてしまっているのが本当に残念。

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2021年09月04日

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甘酸っぱい。
短編集かと思ったらすべて繋がっていて、色々な人にスポットを当てているところが面白い。

田舎に住みたかったなあ
上京、とか
友人や恋人との別れ、とか
進路に悩む感じとか、
田舎の方がたくさんの葛藤や悩みを抱えて生きてるのかもしれないなあと思わされました。

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2021年06月29日

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ネタバレ

新しくできた友達の本棚を見て、本がたくさんあったから本を借りたいとお願いしたら快よく頷いて選んでくれた。「人に本を貸すのって、告白みたいで緊張するな〜」と悩みながら選んでくれて、「かわいい話だよ」とお墨付きで教えてくれた。私は保健室登校になった卑屈であぶれものの女子で、本を貸してくれた友達は容姿端麗の美人だと思った。容姿についてみんながバカにしてると思うことは、私の容姿では通過儀礼のようなもので絶対に起こることだった。容姿端麗の美人は、そんなこと気にしなけりゃいいじゃんと思う。書いてあったことに、作者側と同じ感想を美人に対して抱いてるんだな私は、と思った。

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2021年02月26日

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当たり前の高校生活中にも、色々なドラマがある、と思わされた。恋愛経験がそんなにない頃の恋愛って、「この関係がずっと続く」と(高校生ならなおさらその可能性は低いのに)思ってしまうんだよなあ…。お互い一緒にいること、ただそれだけに価値がある、というような。野球部の子の話が二つとも切なかったですが、特に「ルパンとレモン」がよかったです。

あと、くるりの「東京」が話に出てきたのも良かった。

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2021年01月10日

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最近短編オムニバス小説しか読んでないな、好きだからしゃーない
高校生の純粋な恋愛って強いのに弱くて尊い
自分の出身が田舎の自称進学校の北高だからちょっと親近感〜〜
最後の話、遠距離恋愛が始まるやつ、めちゃくちゃ切なかった、続かないだろうけど好きって気持ちとか、なんかいろいろ思い出してちょっと泣けた、よかった

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

自分が高校生だったときのことを思い出しながら読んでいた。
クラスの中心で、いつもみんなの笑いを起こしていたような男の子、飽きることなくずっと話し続けた女友達、嫌なことがあって学校に行くことがめんどくさかった日も通った通勤電車、あの頃抱えてたたくさんの葛藤…。
今となっては全てが過去のことだけれど、この短編を読むと、いろいろあった私の青春時代もこんなふうにきらきら輝いていた日常だったんだなあと、過去が煌めいて見えた。
それはつまり、自分の今の生活もきらきら輝く日常だということ。あの頃があったから今の自分がある。今自分のまわりにいる人たち、日常を形作ってくれているものたちに感謝の気持ちがわいた。
今日も私の日常を大切に生きよう。

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2020年07月19日

Posted by ブクログ

取り立てて特別なこともない、高校生活の短編集。

短編ではあるけれど、すべての作品がつながっているので
それぞれの人物の日常を楽しめます。


んー…、あまずっぱーーーーーーーーい!!
まさしく檸檬の日々ですね。


個人的には「ルパンとレモン」にキュンときた。
最後の作品では思いがけず涙ぐんでしまいました。

淡い恋をしたくなる、そんな一冊です。

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2020年05月13日

Posted by ブクログ

作者はあとがきで“地味な人なりの青春”を書きたかったと述べているが、私も学生時代その“地味な人”だったために、登場人物に自分を重ねられる部分が多く、最初から最後まで胸が苦しかった。当時はあまり自分が青春できている感覚が無かったけれど、今の時点から当時を振り返って見ると、あれは青春で、檸檬の頃であったのだなあと思う。
かなり好きな作品でした。

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2017年07月20日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
保健室登校の女友達とのぎこちない友情。同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京―。山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。

同じ東北の田舎町を舞台にした連作小説です。司法試験浪人や教員の話も有りますが基本青春小説。若さゆえの擦れ違いや自意識過剰によって生きるのに苦しみながら、やはり大人から見ればキラキラした時間を上手い事切り取っています。みんな実際に居そうな雰囲気の人物ばかりなので、自分の暗い青春を交えて思い出しながら読みました。ちなみに音楽マニアの女の子の話が出てくるのですが、聴いている音楽がくるりやグレイプバインだったりするので懐かしいです。
それにしても若い頃のあの妙な自信とどん底を這うような劣等感のあの並び立つ、バカみたいな精神状態はなんなんでしょう。今なら上手くやっていける気がしますが、学生なんて案外だるくて今さらやってられないかもしれませんね。

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2017年12月16日

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周囲との関係には敏感で、だけど自分の思いはうまく伝えられなくて。
誰しもが経験したことのありそうなモヤモヤ感、ときめき、胸の痛み。
教師目線の一編もよかった。
漢字で書く「檸檬」の突き抜けすぎない甘酸っぱさは、どこか懐かしいような気もした。
保健室、今もこんな具合なのかな。

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2017年02月19日

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タンポポのわたげみたいだね…女子高生のゆるい友情。ここが分かれ目みたいなピンポイントで友を救う。
金子商店の夏…弁護士を諦め商店を継ごうかという気持ちが諦めとは違う形で揺れながらもまとまっていく。
ルパンとレモン…本当は好きなのにそれを行動で表すことができないために自然消滅する恋愛。しかも友だちがその子に接近するジレンマ。自己犠牲が素直な気持ちの邪魔をする。
ジュリエット・スター…ロウソクが印象的だった。ロウソクのこんな利用法もあるのかと思ったが自分にはもはや関係ないのかと思うと羨ましいような寂しいような複雑な気持ち。
ラブソング…すごい歌詞が生まれる瞬間の感情の爆発が伝わってきた。そしてその歌詞を耳にした人が感情を共有する素晴らしさ。多分経験から生まれた歌詞ほど人の心を強く惹きつけるのだろう。
担任稼業…小嶋、なんともいいキャラ。目に涙をためるシーンは女の子らしくて好きだ。
雪の降る町、春に散る花…評価はこの作品。大学進学のため別れる二人、別れが迫っていることを意識しながら最後の時を共にする。誰もが必ず別れを経験する。無情な瞬間は確実にある。それでも著者の性格なのか丁寧で優しさあふれる文字が読む人を暖かく包み込む。悲しさも包まれる。

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2017年03月08日

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甘酸っぱい、!けどやっぱ「檸檬」の通り酸っぱいが強い。

キラキラ輝いているというより、「淡くくすみながらも、照っている」という感じの綺麗な青春。ばかは出てこないで基本的に頭いい人ばっか出てくるから、大人っぽい青年少女たちの決意がまっすぐ語られている。

高校戻りたい…

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

巻末解説にもあったが「ふつう」の人たちにフォーカスするのが上手い。高校生(ティーン)の繊細さが丁寧に描かれている。
高校生の、大人や自分とタイプの違うクラスメイトをやや馬鹿にしたがるというか、「自分は違う!」って思いたがる時期の青さに誰しもがハッとするはず。
彼らの「ムテキ」とそれが萎んでしまう瞬間のオムニバス

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2022年03月13日

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うまくいかなかった青春物語
うまくいかなかったり恥ずかしかったり
いつか薄くなっていく痛みとあんまり思い出したくないほろ苦い思い出

中高生時代がいい思い出しかない人いないんじゃないかな


でもそれも含めて
あの時しか味わえなかった気持ちを思い出させてくれた
戻れるなら戻りたいなと思った

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2021年07月10日

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3月、4月といえば別れと出会いの季節。
学校を舞台とした本が読みたくなり、手に取った1冊。

地味な高校生がテーマと言うことだが、
描かれている子たち、言うほど地味でもない。

「ラブソング」が良かったなぁ。

高校時代を振り返ってみると、楽しい事ばかりだった気がする。(本当はそんな事なかったろうが
子供でも大人でもない貴重な3年間。
本書を読んで当時のアレコレを思い出したりしてみた。

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

ううん、甘酸っぱい…!

登場人物は誰もが普通で、悩んでいる。悲劇的な何かが起きるわけでも、サプライズな状況に巻き込まれるでもない。
それでも『平凡』と片付けられないのは、きっと日々の其処彼処に転がるひとつひとつの表現が、丁寧だからなんだと思う。

「こういうことあったなあ」というでもなく、苦おしく感じる部分は、オバチャンな私にもちゃんと苦い。

作者:豊島ミホさんのあとがきが、じんわり良いです。飛ばさずにお読みください。

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2017年08月28日

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