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Posted by ブクログ
本書を読んだ感想は、知らなかったことがたくさん載っている参考になる本であるということだ。
地元に住んでいるので、知っていて当然かもしれないことを、仕事であまり関係がないと知らないままでいる。
新聞記者ならではの視点で集められた情報がある。
「トヨタ以上にトヨタらしく」という節では、デンソーのことを紹介している。
たしかにそうだ、ものづくりへの集中力はデンソーの方が上かもしれない。
デンソーが電気自動車を作ったこと、5ゲン主義を打ち立てたことなどの紹介はない。
何が本質的なことかは立場が異なるが、割と表面的なことが多くはないだろうか。
豊田家にしても、1代1起業の紹介がなく、大政奉還を記述している。
ジャーナリストらしいスマートさというのだろうか。
Posted by ブクログ
トヨタの人材について客観的な目線で書かれている。インタビューや記事引用が元になっているものの、著者の直接の体験からまとめられた本書はトヨタの哲学を教えてくれる。
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社会から何といわれようが、批判されようが、自分たちの経営哲学を大切にし、内部でとことん論議を尽くした上で自分の道を突き進む 目標管理は合成の誤謬を生みやすいシステムであるのに対し、方針管理はコンセンサスやチームワークを重視するシステムだ 競争力のある会社は、動物と同じように環境の変化に合わせて自然と変化していくものである 手を汚さないで仕事ができるか 基本原則①信頼して働ける職場づくり②恒常的、自発的な知恵や改善を促進する仕組みづくり③徹底的な人材育成④個々人の役割遂行と全体最適を目指したチームワークの推進
Posted by ブクログ
ブランドづくりは人づくり。トヨタらしい信念の一つだと思う。その人づくりの具体的な中身が説明された一冊。人づくりの起源は、昔田舎企業だったトヨタに学歴のある人が来ないためせめて入ってきた人は大切にしようとしたことらしい。育成に時間もお金もかけようとしない企業が多い中、とても共感できる社風。
どうやら巨大企業だからというものではないらしい。
徹底的な議論を大切にし、目標管理でなく方針管理を個人にまで行うなど、トヨタは本当に参考になることがとても多い企業。人事、教育の方にはおすすめ。
Posted by ブクログ
元朝日新聞記者である著者がしるした、トヨタ、トヨタ自動車の教育体制、人事評価制度、そして働いている人の有様などが綴られている。
少し前のほんのなるので、創業家の豊田章男氏が社長になるかもしれないと書かれているだけで、どうなるかはわからないと書かれてあるが、かなりトヨタをよく書いている本であると思われる。
とはいえ、冷静にみてみると、これだけ大きな企業でありながら、派手さがなく、物作りに実直であると言うことは、見直されるべき企業価値がトヨタにはある。
何よりも響いたのは、トヨタインスティチュートなる大学などの教育システムではなく、関連企業が火事に見舞われ、ほぼシェア100%を握っていた生産がストップしたときに、周りの関連企業が助け合い、生産を始め、最終製品である車の生産が、数日しかストップしなかったと言うことである。下請けの会社は、競争相手であるとともに、共創相手としての関係性が成り立っているのである。
さらに、トヨタに勤める人たちの人間臭さ、評価システムが単純な数値管理ではない点など、大いに学ぶべき点もあった。ただし、その裏側には、徹底したコスト削減や、効率化などを行うという習慣があり、それらをクリアした上での評価システムなのだろうと思うのであった。
脱車社会になりつつある昨今、トヨタの動きから目が離せない。