【感想・ネタバレ】神威の矢(上) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚のレビュー

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Posted by ブクログ

本作を一言で紹介するなら…戊辰戦争の時期、日本の何処かで封印されている魔物を甦らせようという思惑を持った外国人が紛れ込み、魔物を封印していた人物や、その時代の人々が絡まって、魔物を巡る密かな闘いが繰り広げられる…というようなことになるであろう。
函館出身の作者による、箱館が関連する作品が3作在るということで、文庫化に際して“3部作”というような売り出し方がされているようだが…本作は他の2作品とかなり趣が異なる…

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2013年10月22日

Posted by ブクログ

“箱館三部作”の三作目。
今回はまさに伝奇小説といった風です。前二作と異なるオカルトな展開に少々戸惑いつつも、エンタメとして楽しんで読めてしまうあたり、さすがです。
土方さんは少~ししか出てこないなぁ。。と思っていたら、終盤で格好良く決めてました。次巻での活躍を期待したいです!
それにしても、アイヌを酷使する和人どもがクズすぎます。。。

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2015年02月25日

Posted by ブクログ

幕末の榎本武揚率いる新政府軍が開陽丸他で蝦夷に逃げる迄の時代背景で、大昔のシバアの女王の復活をし王国を築く為、日本で封印されている龍の解放を目論むフランスから来たフリーメイソンの怪人、蝦夷の地でその龍を封印続ける陰陽師(安倍泰成)、蝦夷の松前藩で奴隷扱いのアイヌが織り成す話。最後に土方歳三が登場しこれからの展開が楽しみだ。怪奇フィクションで幕末の動乱と合わせた小説で斬新。

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2014年02月01日

Posted by ブクログ

富樫さんの土方シリーズ3作目。

正直な話ちょっととまどいが多い作品だったかなー。
もちろん面白かったですよ。
前の2作もそうですが、想像のつかない話だったのでぐいぐい引っ張られます。
ただ今作が違うのは「SF」であるということ。SFの定義はいろいろでしょうが、まあ、この作品は幕末が舞台のSFでいいかと。


簡単にあらすじをいうと、国家転覆そして理想郷の建国をするために不老不死の男たちが幕末の日本にやってくる。人間をゾンビにし、手駒を増やしていく。一方アイヌの人々は奴隷のようにこき使われていた。そのアイヌのある家族、父親が亡くなろうとしていた。彼の二人の娘は和人に連れて行かれ妾にされてしまうかもしれない。そして別の場所では雄吉と善治が船乗りとして北上する幕府軍の船に乗り込んでいた…。
上巻は登場人物について丁寧に描かれています。この上巻の「物語が動き出す感じ」がとてもいいっす!
土方さんはちょっとだけ出る。ほんの少しなのに、とてもかっこいいです。


幕府はフランスから軍事顧問団を招聘します。それでやってきたブリュネとカズヌーブ。新撰組好きならご存知のふたりは、実はサン・ジェルマンとカリオストロ伯爵がなりかわっていたのだった。このサン・ジュルマン伯爵と彼の右腕カリオストロ伯爵は不老不死でフリーメイソン。日本に理想郷をつくろうと画策。
このふたりが実に憎憎しい人たちで(笑)実在の人物なんですね?
ぐぐってみたところ、いろんな伝説がある人たちのようです。(カリオストロはルパンに出てくる彼ではないのかとがっかりしました…笑)
それとアイヌの人々。
和人により、過酷な仕事をさせられていたことを初めて知った…。(フィクションだとしても同じようなことが行われていたそう。あとがきで富樫さんが触れていました。ほんと過酷…。)そしてアイヌの人たちの仲間を大事にする関係にたびたび涙しました。その英雄タリコナがほんとかっこいいんです!スラムダンクの流川タイプか…と思いきや仁義を大事にする熱い男なんです!
雄吉と善治の話は切ない。話を進めてくれるひとたちでもある。高松凌雲もかっこいいんですよー。史実の彼自身とてもかっこいいですしね。

前半は台風の前という感じ。
一気に読んで、後半へ

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2013年11月04日

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