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太田蘭三の『顔のない刑事』シリーズ第1作。
殺人容疑の取調べを受け、辞表を提出し、警察手帳を持たずに独自捜査を始める香月刑事。
『顔のない刑事』の原点です。
奥多摩の山が舞台になり、そこから北アルプスへ飛んでいく。山岳描写は少ないですが、娯楽小説として楽しめます。
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奥多摩で発見された女の全裸死体。それが事件の始まりだった。北多摩署の香月功刑事は、女と死の直前に関係していたことから被疑者として取り調べを受けた。容疑を晴らすべく、香月は警察手帳を返上、〈顔のない刑事〉として捜査を開始した。だが、女の生前の足取りを追い、ある暴力団に接触したところ、香月は捕らえられてしまった。直後、白昼に第2の殺人が…!太田蘭三の代表作にして、警察小説の金字塔。
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1979年という書かれた時代を感じさせる古典的なハードボイルド警察小説です。
最近の警察ものと比較すると設定の無理矢理さが目につくものの、パイオニアと考えれば当時の読者へ与えた興奮が想像できます。