感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こりゃいい。
正直タイトルを見て、なんだか昼ドラみたい‥って、少しためらった。
他に欲しい本がなかったらいいかなーなんて思ったけど、
105円だし他にも欲しい本もあったので、勢いで購入!
さくさく。軽く読める。
しかもなんだか表現がうまい。
あたしだけかな、かなり耳に痛い!
「俺は、いつか運命の人に出会う。なんて思ってない。そんなこと、期待しない。他人に愛されないくらいで追いつめられるほど、人生そのものに絶望しちゃいない。」
「それにしても、この人は違うと思っていたのに、歩も美由紀の人生に面倒を持ち込んできた。自分の前世は奴隷商人かなんかで、今、その報いを受けているのだろうか?」
「ダメだよ、恋愛しなくちゃ。愛情を出し惜しみしてたら、自己愛だけですっからかんになるだけだよ。あるだけ使い切れ。そうしたら、自分でも気付いてなかったタンス預金が出てくるんだから。そういうもんだよ。思い切り出せば、ちょっとでも利息が入るしさ。ケチはダメ。ケチは、もてない。ゲイにもストレートにも。」
思わぬ拾いものの作家さんに、また巡り会える快楽!うーん、これだから読書は、やめられない!
Posted by ブクログ
本を読んでいて楽しいのは、今までに出会ったことのない価値観に出会えることだ。
表題作の「Bランクの恋人」。主人公はどっちかというと嫌味なやつ。モテる努力をしているというあたりはわりと受け入れやすいが(それでもやや鼻につく)、後半で、しっぺ返しをくらう。
「あなたは人を愛せないエゴイストよ。自分だけが好きなのよ。そんな男誰が好きになるもんですか。(中略)付き合ってる人、どのくらいいるのか知らないけど、どんなにたくさんいても本気で思われてないんなら、誰もいないのと同じだわ」
よくある小説ならここで主人公は大打撃をうける。反省して自分の行動を改めようとすることもよくある。
しかしこの作品の主人公は違うのだ。
「他人に愛されないくらいで追い詰められるほど、人生そのものに絶望しちゃいない」と言うのである。自分が一番好きで、その感情は決してさめないから寂しくないのだと言い切る。
平さんの作品にはこんなふうに考える人間がたくさん出てくる。「あなたにもできる悪いこと」の主人公檜垣もそうだ。開き直りではなく、まるごと自分の感性を肯定し受け入れている。
この反応が私にはとても新鮮だった。
他の作品でも、常ならば、あるいは世間的に見るならば「ちょっと困った人」「否定的に見られがちな価値観」を持った人が主人公になっていることが多いが、概ねみな反省したり自分を否定したりしないのだ。
すぐに人の意見に左右されたり、顔色を伺って右往左往してしまうことの多い私なので、こんなふうになれたらいいなと、またしても影響されてしまうのであった。
Posted by ブクログ
平安寿子さんの「Bランクの恋人」、2009.6発行(文庫)です。軽い感覚の恋物語7編が収録されています。「Bランクの恋人」、男性としては、いろいろ考えさせられる物語でしたw。「モテる」ということの本質、深いですね(^-^) 「軽さ」であり、「優しさ」であり、「優柔不断」であり、「嘘つき」なのかもしれませんね(^-^) 「いい男」というのは、決して(自分のために)嘘はつかないと思っています!(^-^)
Posted by ブクログ
短編集。
「利息つきの愛」感想
見返りを期待することはそんな悪いこと?
もちろん、見返りだけを求めるのは間違ってるとわかってる。
でも、ほんの少しくらい期待するのは許されるんじゃ・・・と思う。
友情も信頼も、愛情だって見返りを期待する。
愛した分だけ愛してほしいって思わない人、いるんだろうか?
無償の愛ってどこかにあるかもしれないけれど、今の自分には家族以外には該当する人がいるとは思えない。
他人に対して「完全な無償の愛」なんてやっぱり無理。
出し惜しみはしないけど、ほんの少しでもいいから利息はやっぱり受け取りたい。
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初読の作家さん。
短編の恋愛話がつまった本。
くうちゃんみたいな、優しいけどビシッとつきつけてくれる
おネエさんが欲しいな。
好みは色々。
シアワセの形は人それぞれ。
仕事できるキャリアウーマン(プライドが高くて彼氏ゼロ)
夢見る太め元バンドマン(周りが見えてない)
Posted by ブクログ
信頼してます。やっぱり面白い。
軽い!けど。
全然恋愛気分にはならなかったけど。
キャリアウーマンが若い女の子と暮らし始める話(サイドバイサイド)が良かった。
まー恋愛だけが人生じゃなし。