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Posted by ブクログ
高杉良作品「勇気凛々」
高杉良作品の実名・実話小説です。
自転車製造、販売会社「ホダカ」の創業者 武田光司が
サラリーマンから独立、最初は赤字続きが続くが
持前のガッツさ、熱い魂で多くの苦難を乗り越え
成長していく姿を描いた作品。
私が一番印象に残っているのは
数行のみだが武田光司とイトーヨーカ堂 伊藤雅俊会長との出会いの場面。
そこで伊藤雅俊会長の懐の大きさ、そして何より
「お客様が第一」という考えがうかがえる。
ホダカだけではなく、イトーヨーカ堂の成り立ち成長も
描かれている小説なので
大企業が大企業になるまでの過程
はたまた今、この時代に転職、裸一貫で独立をしようとしている人に
うってつけ「勇気がリンリン」する一冊である。
Posted by ブクログ
和民の渡邉社長を描いた「青年社長」に似ているスタイル。
今回はホダカとイトーヨーカドーが主な登場人物。
ベンチャーからバブルを乗り越え会社を大きくしていく
サクセスストーリーの姿を叙述に描いている。
成功へと導くまでの失敗談や裏切りなどもリアルで
勉強になるが、やはり重要なのはキーとなる人との
出会いとその後の付き合いの仕方。その部分を
非常に強く主張しているような作品だったかなと。
ただこういったノンフィクション作品は登場人物の
功績などの要約が通常よりも増えて、小説としては
ストーリー展開も踏まえあまり読みやすいものでは
なくなってしまうのが少し残念。