感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年07月23日
普通の恋愛小説と思って読んでたら、普通の恋愛小説ではなかった、というか恋愛小説と思って書かれては無いんですね これ。
ちゃんと伏線はあったけど、何も疑わずに読んでた、普通に結ばれるエンドかと思ってた。
主人公は、親から逃げる為に、相手の男性を無理やり好きだと思い込んでる。感じかな
親からも、相手...続きを読むの男性からも逃れることで、自分を確立できたね。
Posted by ブクログ 2019年05月10日
読んでいてもどかしく、苦しくも、最後の主人公の痛快な笑いによって、読後は救われる小説。題名の通り、まさに現代の『人形の家』か。
あとがきにあったように、未熟を掬う(救うではない)物語である。的確に描写する=掬うほど、救いになることはない。その順番を間違えてはいけない。
Posted by ブクログ 2018年07月10日
私も父親に性を封じられ生きてきたので、よく分かる。そのせいで内なる健やかな性が私の中でねじれているのも気付いていた。
きみだけには夢を語ろう、今まで何人もの女に見せてきたのだろう、技巧として見せるわけではなく、彼の内の健やかな性の神経は無意識に女に媚態を示し得るのだ。
だが、見せかけて、さりげ...続きを読むなくにおわせる行為にたまらない不潔さを、リカコは感じた。
女になりたい。
すねたりむくれたりウィンドーに飾られた赤いハイヒールが欲しいと言ったりしてみたかった。頭脳ではなく肉体で考えるひとときが欲しかった。
Posted by ブクログ 2016年05月19日
姫野カオルコさんの文章って、おもしろいですよね~
けっこうハマって、かなりのスピードで読み進んでいます。
単独とはいえ続編というかシリーズがあるのですね!早速入手して読みたいです^^
Posted by ブクログ 2014年04月08日
姫野カオルコさんの処女三部作の第1巻
両親の特殊な身勝手な考え方に縛られている理加子
どうして?どうしてそこまで・・・と
腑に落ちず、落ち着かない気持ちで読み進める
普通って何だろう、
普通って、楽ってことかな
未熟な恋をして傷ついて
やっと本当の気持ちに気がつく理加子に
ホッとして読み終わった
Posted by ブクログ 2013年11月03日
ヒロインの理加子の家庭ほど極端でなくとも、どこ家庭でも「自分にとっては普通である異常なこと」があるのではないだろうか。少なくとも私にはある。だって家族の中には世間はないのだから、最小単位内での常識なんてのは非常識なのではないか?
では異常をどのように検知するのかと言えば、他人とつきあうことで...続きを読むしかない。その他人も異常かもしれないけれど、大勢を見ていけば、自分と異なる点を見いだすことが出来るはずだ。どんな異常でも良いけれど、自分にとって心地よいモノを見いだすしかないのかもしれないな……と思った。
Posted by ブクログ 2013年01月06日
初めて読んだ時は単純に「こんなに鬱陶しい両親、そりゃあ見捨てたくなるよな」と思っただけなのですが、アダルトチルドレンを自覚してから改めて読むと見方が変わりました。
これはACの解放の物語だ!と。
ラストの「一人で暮らすことからまず始めるわ」という主人公・理加子の一言に重みを感じます。
Posted by ブクログ 2012年07月15日
姫野カオルコの作品に出てくる女性は今まで抑圧されていたのが、何かのきっかけでぷっちんと切れて解放されるっていう印象を受ける。
厳格で家に縛りつけようとする両親。結婚ははしたないことと戒めるけど、それって現実的なのかねえ。お家存続のほうが大事じゃないか。
祖先が大事にしてきた家よりも自分たちの独占欲...続きを読むが強いってのがちょっと違和感。
しかし、そんな親に育てられながらも、ラストでは”ふつう”の方向に進もうとするのがちょっと救われたかなあと思った。
それにしても主人公の彼氏みたいな男がどうしようもないな。
なんでちょっと病んでそうな年上で、しかも美しくない人と付き合い始めるかなあ。結局こいつはフリーターな自分よりも弱い人間が好きなだけなんだろ。いい顔したいだけだろ。
Posted by ブクログ 2011年01月24日
どこまでも暗いイメージ。
キチガイか?と思うような父母。がんじがらめにされ、
自分の価値を貶められ、まともな考え方ができないよう育てられた理加子。
そんな彼女も30を前にいろいろと思うところが育っていった。
終わりはがっちりと閉ざされていた扉が音を立てて開いていく様子が伺えて、読者側はよかったなぁ...続きを読む、と思える。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
不運な家庭のレシピっていうのは尽きない。
凄惨と残虐に限りはあるけど異常に限りはない。
両親の設定がいなさそうだけどいそう、ここまで偏ってなくてもこういう人いるっていう絶妙さ。
最後はちょっとずるかったけど。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
姫野カオルコの頑なさを、代表するような話。オリーブの書評でべた褒めだったので読んでみました。初めて読んだときは「空に住む飛行機」という題名で、何度も何度も繰り返し読んだのを覚えています。救いが全く無いので読後感は人を選びます。だけど、頑なな状態にあると、簡単な救いが実行できないものなのかもなあ、と思...続きを読むったりもします。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
初めての姫野カオルコ。チェックしてる本のBLOGで、良く推薦されてる。 でも読んだことなかった。でも新しい人に挑戦しようと読んでみた。したっけ、面白かった!なんか結構三浦しをん的大げさな、詩的書き方。厳しい両親にとらわれてしまっている29歳の女性の話。とてもつらい環境で、恋をして、変わりつつ… と...続きを読むってもいいなぁと思った。恋愛。なのに!ラストに悲しくなり、でも、ラストのラストによしって思った。
あぁ、意外と良い作家見つけたなぁ。
Posted by ブクログ 2018年01月19日
家族という呪縛から逃れていく過程を描いた作品は何度か読んだが、この「ドールハウス」は地味ながらもリアルな感じがする。主人公が自分の常識が世間とは違うということに気づくシーンとか、友達とのコミュニケーションに自身をなくすところとか。子供の頃、親にドリフの番組を見させてもらえなかった子がクラスで話題につ...続きを読むいていけなかったりする的な、小さなことだけど子供にとってはカルチャーショックだったりする。そんな各家庭という文化差がまるで異国の文化のように感じたりしたなあ。そういう意味で恋愛というものは、すごい破壊力のあるライフイベント。主人公に遅れた反抗期がくるきっかけとなったのだから。
Posted by ブクログ 2014年06月18日
姫野カオル 読みやすかった ここまでオーバーじゃないにしても、各家族のルールや常識って、表に出ないことが山盛りだと思う。しかもある程度親しくならないと、他人の目にさらされないから、それが世間の非常識だったってことに気づかないこともあるんだと思う。
井の中の蛙じゃないけど、渦中にいては見えないことは家...続きを読む族に限らず、国もしかりなのかとも思った。
Posted by ブクログ 2012年11月23日
たとえ環境のせいであろうがなんであろうが、どんな形であれ、自分で立つという段階を経なければいけないのだ、と。作者のあとがきを読んでみると、なかなか深いことを考えながら書いた小説なのだなあ、と思わされます。
Posted by ブクログ 2011年12月19日
29歳、処女。
両親に禁欲的に育てられた彼女の、家族と恋愛のお話。
想像を絶する親子関係は、やっぱり私の理解を越えていたのだけど、どの家庭でも多少はこの要素を含んでいるとも思う。
お別れには領収書が必要ってとこに納得。
「つまさきがあたたかくなるのはいいなあ」
ってかわいい。
Posted by ブクログ 2010年02月26日
2005.09.09. 彼女の本は、なんとなくHっぽいのかな~と敬遠してたけど。全然そんなことなかった。うまい。好みの感じ。処女三部作の一作目なんだけど、異様な家族。がんじがらめになってる主人公。悲しいものがある。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
『処女三部作』の第1弾。
家庭(両親)にガンジガラメにされている30歳目前の一人っ子が主人公だ。
゛普通゛であることの素晴らしさを実感できる。
結末に「ガンバレ!」と声援を送りたくなった。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
厳格な父、家族を愛さない母。
不良になるから、を理由に手紙、電話、
映画、読書に至るまで禁止される家庭で
育った主人公の心情が次第に変化していく。
現実味を帯びないようでいて実はリアルなのかもしれない。