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3話とも全部面白かったです✨タイトルの安土城の幽霊は、まさかの忍びの術…1話目で秀吉も意外な技を披露していましたし、3話目の天下壷なんて…ですし、ファンタジーがパラパラとありましたが、それ含めて◎でした。そして改めて、戦国時代(の話)は面白い
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3つの短編のどれも面白い。特につくもなす物語は、天下壷が武将の手を渡っていくことと、人々の栄枯盛衰を描いた、興味深いはなしになっている。つくも茄子は、今は世田谷区にあるセイカドウの所有になっているとのこと。みてみたい。
短編3話。
今川方の武家松下源太左衛門に仕え始めた藤吉が、織田信長と出会い、取り立てられていく「藤吉郎放浪記」は、下っ端時代の秀吉を知らないので、作者の創作である「山の民」の出自と絡めているとはいえ、興味深かった。
表題作「安土城の幽霊」は、信長の刀に宿る女の霊と、それに振り回される信長の話、「つくもなす物語」は、足利義満が入手した唐渡の陶器が、「天下壺」と呼ばれるようになり、山名、朝倉、松永、織田、豊臣へと渡り、落城で焼けた後継ぎ直されて徳川へ、最終的には明治の岩崎家へ渡る物語。
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藤吉郎放浪記
安土城の幽霊
つくもなす物語
秀吉の出自が実は、とか。
家康はグズでしつこいとか。
相変わらず、加藤さんの解釈が面白くて読み出したら止まらない。
ただ、信長は嫌いなのかな。秀吉にはあっさりと手玉にとられ、幽霊には取り憑かれるし、家臣の気持ちは汲めず謀反を起こされている。
それはそれで面白いんだけど。
つくもなすは足利義満が明から手に入れた正体不明の壺にまつわるお話。
「信長の棺」にちょっと絡んだ数奇な壺。足利から山名へ、織田へ、そして。
その最後には寂しいような気持ちにさえなるなあ。
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加藤寅さんの本能寺の変シリーズのスピンオフ版。
どの短編も面白かったですが、茶器「つくもなす」が秀逸でした。
それにしても、加藤さんは信長が嫌いなのか、どの本でも良い様には書かれていません。
新たな一面を知ることが出来るのはうれしいですが、そこが少し残念です。
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「信長の棺」異聞録というタイトルの通り、筆者の以前の著書の外伝的物語集(三本立て)である。
「藤吉郎放浪記」は秀吉が天下人となるために、信長に仕官する顛末記。
「安土城の幽霊」は信長が安土城の幽霊のために眠れなくなった話。
「つくもなす物語」は足利義満の時代から受け継がれる茶器の話。この壺を所有する者は天下を取れるほどの運に恵まれるが、同時にその運は悪運をも引き寄せる。