【感想・ネタバレ】最悪のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何年も前に既読のため大筋は忘れてしまったが、主人公たちが陥る絶望的なシチュエーションに、一体この先どうなるのか…とページを繰る手が止まらなかったことは覚えている。もう一回読みたい。

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2024年05月19日

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ネタバレ

「最悪」というタイトルだけに、この三人に最悪なことがおきるんだろと こわごわよみすすめて 
途中、鉄工所の川谷さんがどんどん最悪になっていく様は 読むのをやめたくなるほどでしたが、

本当の最悪は三人+めぐみちゃんが出会ってからでした。ここからは、最悪なんだけど なんだか滑稽で笑ってしまうところもありました。
すごく 読み応えありがあり面白かったです。

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2023年02月19日

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全く関係のなかった3人の人生がこんなところで交わるなんて。
あり得ない設定とわかっていながらも、何故かリアリティを感じてしまう。
中年男のその場しのぎが、どんどん自分の首を絞めていくのが、何とも切ない。

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2022年12月11日

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長編で読むのを躊躇っていたが、ついに読んでみた。それぞれ苦悩を抱えた3人の生活がとてもリアルに描かれており、感情移入して読んでいた。とくに鉄工所の社長の多忙ぶりや、メーカーとのやり取り、近所からの騒音の苦情は状況がありありと目に浮かび、腹立たしい気持ちや悔しい気持ちが込み上げてきた。この小説がすごいのは、それぞれの人生をリアルに描くことだけでなく、次第に3人の人生が交錯し、新たな展開を繰り広げることだ。それまでの3人の生活を熟知しているからこその面白さがあり、最高の読後感だった。

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2022年08月22日

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ネタバレ

展開が面白かった。途中までモヤモヤして、最後にはサッパリする感じ。
あと、この作品に限らず、作品を引用して語れる人の知識の深さ、自分の知識の浅さを痛感する。

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2021年11月16日

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ページ数は多いが、終盤はスピーディーなストーリー展開で一気に読んでしまった。
自業自得な部分もあるが、ただただ川谷に同情…。

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2021年08月09日

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いまさらながら初の奥田英朗。一言で言うと、人物描写の繊細さとテンポの良い展開に圧倒されっぱなしだった。架空の登場人物に対して心配してしまうくらい引き込まれて、久しぶりに楽しい!と感じる一冊でした。
若干終盤の展開が急すぎたので星は四つ。

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2024年04月12日

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本当に最悪な事が立て続けに起こって読んでいて心が痛かった。

後半、後戻りできなくなった川谷さんが「刺してくれ。怪我でも負わないと(世間や家族が)許してもらえない気がする」と迫る気持ちは、なんだかわかるなぁ、なんて。他にも社外イベントで女子行員が冴えない男性行員に二言三言だけ話しかけて「義理は果たしたと言わんばかりに去る」とか、松村みたいなヤバイ若者とか、奥田先生は表現がめちゃくちゃ上手いなと思う。


 みどりの最大の不幸は妹の存在だと思う。
結局バラした犯人は誰だったのだろうか…

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2024年02月06日

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次から次へと最悪なことが起こってくる!
ごとにでも起こりそうな出来事に3人の心理描写も相まって、自分のことのように考えてしまう部分もあった。
後半はドタバタ劇な感じで、これはこれで面白い。
最後は少し救われたか。

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2023年11月04日

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ネタバレ

半分過ぎたあたりから最悪すぎて心が苦しかったが最後は誰も欠けることなく終われたのでまだ救いがあって良かった。タカオだけは許せない。川谷さんに1番感情移入してたけど少しでも感じた違和感は大事にしたほうがいいのかなと思った。

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2023年08月22日

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本当最悪な事が次から次へと起こっていくのではじめの方は辛い。
途中から怒涛に話しが進んでいくので一気に読んでしまった。
最後の方はコミカルな雰囲気も感じ、面白かった!

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2023年08月07日

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もう、まさに最悪。
町工場社長の川谷、銀行員のみどり、チンピラの和也。三者三様の日常がつぶさに描かれ、それぞれが抱える小さなトラブルの種が、解決へ向けて動けば動くほど良くない方向へ流れていってしまう。
真面目にコツコツと働いてきた川谷が、一番悲惨で可哀想。
中盤以降、もう どうなるの⁈が、止まらず、ページの分厚さが気にならないくらい一気に読めた。

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2023年07月30日

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 タイトル通り終始嫌な気分で鬱々と進みしんどかった。鉄工所社長の川谷さんの章が1番辛かった。和也は元々定職に就かず強盗や恐喝をしているので同情の余地が少ないが、反面川谷は真面目に働いており養うべき家族がいて理不尽な目に遭う度合いも3人の中では高いと思う。終盤の収集のつかない展開には目が点になったが、それぞれが一応の安息を得られたのは良かった。
 苦境に陥った時に正常な判断力を失くしどんどん悪い方へ転がっていってしまうのは私も経験があるのでよくわかる。傍観者たる読者は勝手なことを思うが、実際自分がその立場になるとなかなか冷静になれないもの。その恐ろしさを思い出した。

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2023年03月17日

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ネタバレ

「世の中は、要領の悪い人間に辛くできていた」銀行員・岩井への言葉が、三人の主人公にそのまま当てはまる。要領が悪い、というより不器用なのかもしれないけど。だから最後は、激流に流され暴走し自爆で括られるのかもしれない、と。

断れずに、従ってしまう。人の作為を善意だと信じる。まじめにやってさえいれば…。どっこいそうは問屋が卸さない。『配られたカードがひどすぎた』と語る。今でいえば「親ガチャ」? 誰が一番不幸なのかと争う。まるで年寄りの病気自慢のようです。

「一千万ぐらいのことで……。」銀行員の一言で、川谷社長が切れる。心情は理解できるが、行動はお粗末です。それが、”住む世界”の違いなのかもしれない。トラブル対応にしても…。

だから、”最悪”ってわけでもないとは思うけど。
最後は、救われたのでしょうか?疑問です。

川谷社長について一言:上梓1999年で、47歳。昭和的零細企業のオヤジ。比較的若い時にバブルの景気の良いタイミングを経験したため、その後の対応が遅れたのかもしれない。①騒音問題・クレーム対応は基本中の基本。最初に弁護士を立てなかったのが原因。住民に素手で向かっても、詮無いかなと、誰もが思う。②取引先での不良品の請求は、下請け法違反では?数十年の工場経営者とは思えない対応。だから昭和?③銀行の融資:やはりハードルが高かったのでは?。バブル崩壊時の教訓はどこに、と考えてしまうのは私だけ?

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2022年04月03日

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最後の解説にあった、事件ありきのストーリーではなく、人間ありきの事件を描いたストーリーってことに、納得。最後本当にドキドキした!

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2022年03月01日

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川谷社長が追いつめられていく心理描写は本当に秀逸。ああいう状況だとそうなるよねと。

小説でも、リアルでも、おかしな人とつき合っちゃダメなんですね。
本作を読みながら、対人関係を選べる状況に身を置くことの重要性に思いを馳せました。

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2022年02月19日

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もぅ、最悪ぅー、っていう展開である。
鉄工所のおっさんの話とか、ありふれた感はあるけども、なんとも読んでて辛いぞな。若造の方はともかく。
しかしその辛さを乗り切って最後にはどんでん返しのハッピーエンドが待っている!なわけもなく、と言っても最悪の最悪っていうわけでもなく、ちょっとだけ救われたか感があるのは、良くも悪くも。
とりあえず最悪なのはタカオで、これだから関西弁は信用できんわ。やっぱ三河弁だよね。

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2022年01月09日

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読み終わったー、って完走感のある読みごたえでした。
タイトルからして暗そうだし、なかなか読もう!ってハードル超えられなかったんですが、好きな芸能人の方が最近読んだってことで、気にもなってたし読みました。
3人の主人公がそれぞれ最悪な人生を進んでいく。
これ、最後ハッピーエンドは無理?どうなるの?と気になりどんどん読めて、途中から3人が合流したあたりからはドタバタコメディ感もあって←私の脳内だけ? もうなるようになれ感が。
この作者さんの伊良部先生シリーズ好きでよく読んでたから、きっと面白いってのはわかってたけど、読みやすくて思ったより自分の気持ちは落ちなくて良かった

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2021年12月06日

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メインキャストは3人。町の小さな鉄工所を経営する中年男性、銀行に勤める若い女、無職でパチンコばかりする若い男。この3人はそれぞれ悩みを抱えていました。経営に苦しむ、セクハラされ悩み続ける、やくざに追われる。

鉄工所の男性と銀行に勤める女性の背景や舞地二の出来事はなぜかひきつけられるものがあり、読むスピードが早くなっていました。自分だったり、自分の周りで起こっていてもおかしくないような日常の一コマがストーリーとなっているからかもしれません。こういう一コマだったり、男性、女性の苦しむ心の中の描写が自分にとっては興味津々という感じで読み進められました。読み進めながら、本当にこの無関係な3人が交差する点があるのだろうかとハラハラしていました。

残り4分の1くらいになって交差する点に出くわしたのですが、そこから急展開し、あっという間に終わってしまいました。交差してからより、交差する前のストーリーのほうが面白かったように思えました。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

あまりにも悲惨な展開に前半はうんざり、
なのに後半はもう笑うしかない。
自分の身に最悪と思うことがあっても、
面白おかしく思考を変えて
進んでいこっと。

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

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3つの最悪なストーリーが描かれて最終的にどう行く着くのか
最悪にするのは自分自身、最悪だと決めるのは自分自身
捉え方次第でどうにでもなる
どれだけポジティブに前向きに考えられるか
自分も悪く捉えがちだからプラスに捉え、楽しく生きていけるメンタルを養っていきたい
イライラしちゃ駄目、生い立ちを言い訳しても駄目、強く生きる
それか1人で抱え込まない

因みに鉄工所のストーリーが嫌な気持ち、読んでて辛くなりました

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2023年09月20日

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内容(「BOOK」データベースより)
不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化。

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2023年03月10日

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群像劇で進んでいく物語。それぞれありそうでありながらも内容にグイグイ引き込まれていきました。
ただ、結末に向かっていくための話の交わり方が今ひとつでした。

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2023年02月07日

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ネタバレ

準工業地帯で鉄工所を営む川谷は、近隣との騒音トラブル、下請け業者であるがゆえの、取引先の無理な頼み、従業員のふたり、やる気のなさそうな松村と、外国人にも、娘の進学問題などたくさんの事柄に頭を抱えていた。
銀行員のみどりは、妹の家出や店長のセクハラに悩み、親友に手伝ってもらい、セクハラを訴えるが、握りつぶされ、退職を考えていた。
チンピラの和也は、トルエン盗みを巡ってヤクザに弱みを握られた。落とし前をつけるため、タカシとつるんで、悪巧みをするが、現金を持ち逃げされてしまう。

3人とも、悪い人間ではない。よく居そうな、普通の人々。で、要領が悪い。どの選択をするときも、良くない方を選んでしまうような人。そのため、どの人にも、少しずつ親近感がある。

その3人が、思わぬところで出会い、プラスみどりの妹のめぐみまで一緒に4人で、警察に追われるようなことになる。ここでまた、選択をいくつも間違う…

鉄工所の川谷が一番リアルで気の毒に感じる。いい人だからつけこまれる。せめてもの救いは、隣の同業者の山口。この人が最終的に、川谷を大きく助けてくれる。
ラストは、3人とも、今までより、少しだけ前に進めるようになる。身の丈の暮らし、幸せとは何かと考えさせられる。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

文庫の解説に載っていましたが、こういうの“群集劇”っていうんですね。この小説では3人での群集劇ですが。勉強になりました。

読み続けるのが辛くなるほど「最悪」に向かっていくのに何だかちょっと笑けてしまうところもあって…何というか…本当に痛快です。

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2022年12月14日

Posted by ブクログ

下町にある工場の社長、無職の少年、銀行勤務のOLの3人を主人公にした犯罪小説。

ある日を境にそれぞれの人生が“最悪”な方向へと転げ落ちてゆき物語の終盤で交錯します。

ここまで落ちるか、というほど救いようのない状態に陥るストーリーは読み手の気持ちを暗くさせます。
特に工場の社長、川谷の気持ちは手に取るように描かれていて、こちらの気持ちも焦燥に駆られます。

全てが悪い方に向かってゆくときの絶望感、何とか立て直そうとする焦り、八方塞で何から手をつけていいのか分からず目まぐるしく変化する考え。

それでも思いやりという気持ちが残っていて再生するラストに救われたような気持ちです。

それにしても、文庫化にあたってどうして上下に分けなかったのかと出版社を責めたくなるほど、分厚く長いお話でした。
あまりに暗いので、一気に読まないと途中で投げ出したくなるからかな。

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2022年11月03日

Posted by ブクログ

奥田英朗の超長編一気読み小説。面白くて読み飛ばしたけど、落ち込んでいる時には読まない砲がいいかも知れない最悪な出来事満載。プロットはしっかりしているけど突っ込み所もある。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

どんどん最悪になっていて、平日読むのが大変しんどかった。
子育てで家にいる時間が増え閉塞感を覚えていたが、何があっても自暴自棄にならず、日々着実に生きていこうと思った。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

初めて読んだ奥田英朗作品。
最初からサクサクと進む三者三様の群像劇は、あれよあれよと悪い方へ流れていく。そして最後はわちゃわちゃして終着。結末は、まだ少し明るい兆しが見え、最悪ではなかったから良かったかな。
ただ、中盤くらいからジリジリと追い込まれていく様は(特に川谷社長)まさに最悪で、逆にそれが心地よくなってしまい、最後まで目が離せなかった。なかなかの本の厚さだったが、一気読みできたし最悪感も味わえて楽しかった。

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2022年05月19日

Posted by ブクログ

あー、最悪最悪。
読めば読むほどこの言葉しか出てきません。

一番かわいそうなのは川谷さんかなあ。
和也はある程度自業自得って感じだし。
川谷さん、一生懸命働いてるだけなのに。
町工場が多い地域って、こんな風に新しく建った住宅とのいさかいがあったりするんだろうな。

最後……というか、車で逃げ出してからがドタバタしてて、本人ら真剣なのでしょうがなんか笑える。

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2023年08月28日

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