【感想・ネタバレ】増補 日本のミイラ仏のレビュー

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Posted by ブクログ

白黒で小さくみづらくはあるが資料写真が多め。
調査団の調査中の写真や、行場、祭事の様子などがありがたい。
紀行文的で、筆者の”感想文”の箇所が、なんというか、昭和。
西生寺の弘智法印の章では、
この法印も入定理由が即身仏となり
弥勒の下生を待つというような記述がみられる。
ちなみに、即身仏となって以後の下世話ないざこざなども。

出羽三山、湯殿山系即身仏の各個別例
湯殿山、木食行、羽黒VS湯殿対立、湯殿山表口と裏口
日本文化の中のミイラ仏
空海の入定説話、入定思想、弥勒信仰、高野山
古代日本の穢と浄
触穢思想、祟神を言祝ぐ政治、触穢の番人
怨霊、庶民の死、空也上人
死穢から極楽への道
浄土信仰、常行三昧、源信『往生要集』
臨終の行儀、入定振鈴、真言浄土信仰、金色堂
極楽往生から即身成仏へ
往生人、阿闍梨維範、興教大師、新成仏論、
中国ミイラ製法は知られていた
阿月秀快の入定仏
長谷寺、石室、胎蔵界阿字と金剛界阿字
出羽三山即身仏とは何か
諸種の思想によるミイラ仏
薬師信仰、浄土信仰、富士信仰、
餓死入定、禅宗
中国の禅とミイラ
各個別例、神仙思想、達磨大師、
小杉一雄『肉体像及遺灰像の研究』(東洋学報第24)
出羽三山周辺図、年表、日本ミイラ年表と分布図

即身仏の書籍を何冊かまとめて読んだので
その中の4冊を
普段、自然科学系の本をよく読んでいるので、
主観がみっしりと感じられる文学的な表現には
妙にめんくらうところがある。

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2023年07月07日

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